相互リンクいただいております、yamanekoさんが大出の森林軌道跡について触れられておりますが、そのことに触発されたわけではございませんが、いつか機会があったら、かつて稼動していた森林軌道について、調べてみようと思っていた経緯もあり、今回、詳しくはございませんが、その軌道跡を訪ねましたのでご紹介いたします。
なお、森林軌道は私の生まれる以前のものですが、その痕跡を見聞きした記憶と幼少の頃、何度となく乗った経験を持つ伯母から聴取した内容も含まれております。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/88/95a60944a2e335be88b8e76ee412d821.jpg)
森林軌道の始発点・・・旧営林署貯木場(上組町)
「森林軌道」
「昭和10年(1935)早池峰山麓薬師岳国有林の広葉樹(ブナ等)の伐採事業が開始されると伐木を遠野へ運搬するための森林軌道が敷設される。
遠野~附馬牛大出間29.3km、レール幅76cm、遠野~附馬牛上柳間約1時間、上柳~大出1時間、大出~薬師岳山麓40分を要したようである。」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/f8/6babdebb25d6450f44c3057b7eaea39c.jpg)
軌道跡・・・上早瀬付近
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/bf/9a43d6eddf85b49948fe5c0a04177140.jpg)
白岩地内・・・某コンビ二付近から
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/59/9b1a950193d6a246e432d6057bd7f639.jpg)
白岩地内・・・乗馬スクール付近から来た道を撮影
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/b1/5b4a63da6a7bb14705d79c2ba4441068.jpg)
上画像の逆・・・鉄路は大出方面へ
おっ・・・線路が・・・笑
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/94/d73e4402c50a5fa9fb5abab3b57acb75.jpg)
農協関連施設の西側・・・遠野方向を撮影
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/53/43678e7ecd1c6795ef0dafd175c83f71.jpg)
地域は土淵町か?谷地集落の手前・・・製材工場が数施設あった場所の西側
軌道跡は上早瀬から白岩地区(八幡)までは色濃く残されておりますが、土淵町谷地から小烏瀬川を越えて海上までのルートが不鮮明でもあります。
伯母の話によりますと、谷地からは水田地帯を通って小烏瀬川の福泉寺橋と大柳橋の間付近を越えて海上下へ至っていたとか・・・・。
今はその痕跡を探し出すことはできない。
「森林軌道
乗務員は4名(運転手1名・制動係3名)他に保線担当5名、車両10両編成」
いよいよ駒木地区へ・・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/e2/840087efb71fed95c1bd7dfeccc7c447.jpg)
海上下から中野の丘陵下を通っていた・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/44/b612f97de20ed16302d49ef5125d1e9a.jpg)
駒木海上地内
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/b4/b4957baf887b9fd3cb5e7848c7430e7a.jpg)
上の・・つづき
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/d6/c88954b4efa81933fa1cba154cac9ca8.jpg)
下駒木地内
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/17/5dc07a9e76f5d766409c8f6a5e0aa661.jpg)
下駒木地内・・・旧駒木小学校西側
海上地区においては、その軌道跡があった位置、雰囲気は十分に感じ取れますが、下駒木~上駒木は農地の基盤整備事業により、その痕跡は皆無に等しい現状です。
画像に関しては、軌道跡の位置のみですが、基盤整備以前は私もその痕跡を記憶しております。
「森林軌道は、早池峰登山客や沿線の住民達にも利用されたといいます。
伯母も祖母に連れられ大出の早池峰神社にお参りに行ったり、附馬牛方面への用向きに利用したそうです。
早朝、荷台が空でやって来る列車に手を振って止めていただいて乗車、帰りは満載した木材にしがみつくような姿勢で帰ってきたそうです。
スピードが自転車を少し早くしたような速度だったため、遠野~大出間は一日一往復だったそうです。
駒木地内、上柳~大出間は猿ヶ石川沿いに軌道が敷設されていたため、昭和22年、23年の台風、特に23年のアイオン台風では軌道が流される被害が甚大で、その復旧に係る費用は膨大ということで、森林軌道は上柳~大出・山元間のみとなり、上柳~遠野間は廃止され自動車等による運搬に切り替えられ、その後上柳~山元間も廃止された。
」
なお、森林軌道は私の生まれる以前のものですが、その痕跡を見聞きした記憶と幼少の頃、何度となく乗った経験を持つ伯母から聴取した内容も含まれております。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/88/95a60944a2e335be88b8e76ee412d821.jpg)
森林軌道の始発点・・・旧営林署貯木場(上組町)
「森林軌道」
「昭和10年(1935)早池峰山麓薬師岳国有林の広葉樹(ブナ等)の伐採事業が開始されると伐木を遠野へ運搬するための森林軌道が敷設される。
遠野~附馬牛大出間29.3km、レール幅76cm、遠野~附馬牛上柳間約1時間、上柳~大出1時間、大出~薬師岳山麓40分を要したようである。」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/f8/6babdebb25d6450f44c3057b7eaea39c.jpg)
軌道跡・・・上早瀬付近
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/bf/9a43d6eddf85b49948fe5c0a04177140.jpg)
白岩地内・・・某コンビ二付近から
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/59/9b1a950193d6a246e432d6057bd7f639.jpg)
白岩地内・・・乗馬スクール付近から来た道を撮影
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/b1/5b4a63da6a7bb14705d79c2ba4441068.jpg)
上画像の逆・・・鉄路は大出方面へ
おっ・・・線路が・・・笑
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/94/d73e4402c50a5fa9fb5abab3b57acb75.jpg)
農協関連施設の西側・・・遠野方向を撮影
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/53/43678e7ecd1c6795ef0dafd175c83f71.jpg)
地域は土淵町か?谷地集落の手前・・・製材工場が数施設あった場所の西側
軌道跡は上早瀬から白岩地区(八幡)までは色濃く残されておりますが、土淵町谷地から小烏瀬川を越えて海上までのルートが不鮮明でもあります。
伯母の話によりますと、谷地からは水田地帯を通って小烏瀬川の福泉寺橋と大柳橋の間付近を越えて海上下へ至っていたとか・・・・。
今はその痕跡を探し出すことはできない。
「森林軌道
乗務員は4名(運転手1名・制動係3名)他に保線担当5名、車両10両編成」
いよいよ駒木地区へ・・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/e2/840087efb71fed95c1bd7dfeccc7c447.jpg)
海上下から中野の丘陵下を通っていた・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/44/b612f97de20ed16302d49ef5125d1e9a.jpg)
駒木海上地内
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/b4/b4957baf887b9fd3cb5e7848c7430e7a.jpg)
上の・・つづき
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/d6/c88954b4efa81933fa1cba154cac9ca8.jpg)
下駒木地内
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/17/5dc07a9e76f5d766409c8f6a5e0aa661.jpg)
下駒木地内・・・旧駒木小学校西側
海上地区においては、その軌道跡があった位置、雰囲気は十分に感じ取れますが、下駒木~上駒木は農地の基盤整備事業により、その痕跡は皆無に等しい現状です。
画像に関しては、軌道跡の位置のみですが、基盤整備以前は私もその痕跡を記憶しております。
「森林軌道は、早池峰登山客や沿線の住民達にも利用されたといいます。
伯母も祖母に連れられ大出の早池峰神社にお参りに行ったり、附馬牛方面への用向きに利用したそうです。
早朝、荷台が空でやって来る列車に手を振って止めていただいて乗車、帰りは満載した木材にしがみつくような姿勢で帰ってきたそうです。
スピードが自転車を少し早くしたような速度だったため、遠野~大出間は一日一往復だったそうです。
駒木地内、上柳~大出間は猿ヶ石川沿いに軌道が敷設されていたため、昭和22年、23年の台風、特に23年のアイオン台風では軌道が流される被害が甚大で、その復旧に係る費用は膨大ということで、森林軌道は上柳~大出・山元間のみとなり、上柳~遠野間は廃止され自動車等による運搬に切り替えられ、その後上柳~山元間も廃止された。
」
遅ればせながら、サイト開設5周年記念おめでとうございます。
石の上にも5年とか言いますが(いわねっつの)、5年が10年になるようにこれからも頑張ってくださいませ。陰ながら応援しています。
この写真は草木が若草色といいますか、目に鮮やかな色具合でとても素敵ですね。
特に田んぼの稲の色具合がいい感じです。
実際に見てみるとこういう淡い色具合といいますかそういう色具合には見えずただの緑色に見えてしまうのは残念です。
これは私の眼の具合によるところが大きいかもしれませんが…。
今後著もよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
最近はブログ全盛時代といった感じですが、HPの方もまだまだ健在といったところもみせたいと考えております。
無論5年が10年へ・・・あらたなる目標に邁進したいと思います。
緑・・・何気なくみている風景、田んぼも周りの野山も緑一色といった感じですが、こうして画像としてみるとまた違った見方もできることがデジカメのよいところかもしれませんし、あらためて見る、このこともあるかもしれません。
こちらこそ今後共どうぞよろしくお願いします。
地図である程度は目星をつけていましたが、
特に駒木界隈があやふやでして、そういう意味で、とらねこ様のエントリーは貴重な記録ですね。特に実際乗った方から話が聞けるなんて・・・スバラシイです。
遅ればせながら(汗)
HP開設5周年おめでとうございます。
舘の記録は本当に参考にさせていただいています。
さらにライフワークとなりそうな「福泉寺開山物語」。
100周年といいますと遠野物語もそろそろ刊行100周年ですね。この先3年くらいの間は遠野がアツくなりそうな雰囲気です。
先のコメントに書き忘れていたことに気付き・・・焦っ;
今でこそブログ全盛とはいえ、HPとなると「ちょっとやってみようか」で始められる程容易くはなく・・・正に先駆者だと思います。
森林鉄道!
これはまた詳細な調査を・・・!
本当に貴重ですよ。
だって、昔森林鉄道があったことすら知らない人だっていますし(←それは、おまいさんだ;)
素人のワタクシには悲しいかな、単なる道としか写りません。
が、乗馬スクールの傍も通っていたとは。先日、馬っこを眺めたばかりでした。
まずは当方サイトへのお言葉、ありがとうございました。
6年目へ突入となりますが、まずは10年を目標に続けたい・・そう考えております。
5年前の記事もそのままというのもありますから、随時更新できるよう努力したいとも思います。
さて森林軌道・・・
やはり軌道の沿線住民、特に70歳以上の方々には記憶と共に思い出もあるようです。
今はその痕跡をくっきりと表すことはできませんが、今後、小田沢~上柳・・・と探求できましたら、ご紹介したいと思います。
また当時を知る古老の方々からも思い出話やら記憶をお聞きして、本編サイトへもアップしたい、そう考えております。あくまでも計画だけですが、今回の続きは探訪したいと思います。
続けることが時としていかに難儀なことか少しばかり知る者としまして、5年もの間サイト運営を続けてこられたことに、心から敬意を表します
これからもゆるりと無理なく、ご活躍くださいませ
おめでとうございます!
緑で溢れかえる遠野の里を、羨ましく拝見しました。
森林軌道という呼び方を初めて知りました。
かつての痕跡がだんたんと消え行くのも時の流れで仕方のないことではありますが、寂しくもありますね。
仙台の母の実家の近くに走っていたと言う、ミニ鉄道の唯一の痕跡だったミニトンネルをくぐってお墓参りをした幼少の頃を、つい思い出してしまいました。
今でも残っているのだろうか…。
昨夏は、新しい道路を通ってお墓参りをしたので、そのトンネルがまだ残っているのかは確認できませんでした。
私にとってもそこはとても思い出深いものなのです。
当サイト5周年にコメントをいただき感謝いたします。
またお祝いのお言葉もいただき、こちらも感謝申し上げます。ありがとうございます。
思い出のトンネル跡・・・きっと残されているものと思いますよ。