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「じぇんごたれ」遠野徒然草

がんばろう岩手!

花(鼻)舘再訪

2006-04-26 19:57:38 | 歴史・民俗
 鼻水がタラ~リ・・・・少し関節痛・・・が、しかし、他はいたって元気、小雨もなんのその・・晴れ間がのぞいたので、兼ねてから予定していた花舘の再訪を決行・・・午前10時30分、花舘突入、強襲である。

 攻める軍勢は松崎駒木舘主の虎猫勢、一気に舘の八幡まで攻めあがると、鈴は数メートル斜面を転がり、酒カップは粉々に砕け散って、門も開け放した状態、既にこの場所は落ちていた・・・。
 城方は虎猫勢の強襲に恐れをなし、郷内随一の防御力を誇る花舘を捨てて敗走・・・笑

 ということで、鈴を社に取り付け、再訪のご挨拶をしてから、本格的に突入となりましたが、今回は舘内のほぼ全容を掴むこと、ある程度図面を書くこと・・・といいますのも今年も遠野郷城館めぐり春の陣を来月1日に開催、遠野の城館跡数箇所を八戸の睦月庵さんをお迎えしての城館めぐりとなりますが、ここ花舘はメインという位置付けでもあり、また「いつ、誰が、なんのために・・」この思いが湧き上がる中、北奥羽の城館を数多く訪問された睦月庵さんから、他の城館との違いやら、築舘年代等のご見解をお聞きする機会でもあり、その前に一度、複雑に山野を駆け巡る空濠の位置等を図面として表して、探訪し易いようにとの考えからでもあります。


南側の空堀跡


頂部平場(主郭)背面の三重目の空堀跡


西側部分の交差する空堀と土塁

 そして、まだまだ未完成であり、後2回くらいは探訪が必要かと思いますし、一部書き忘れやあやふやな部分はありますが、簡略図を作成いたしました。



 いかに多くの空堀が構築されているかがお分かりかと思います。

 山野をたっぷり2時間半、斜面を下りかけたところ、後ろで「バキッ・・ガサ・・」・・・一瞬ヒヤッ・・とした瞬間、茶色か灰色の動物、それも結構大きい、私の背中から約12~13メートルか、飛び跳ねるように斜面を横切った・・。
 私は驚きのあまり、足がもつれて斜面で転倒、柔道の受身みたいになったが、勢い余ってさらに背中とお尻で滑走、ただカメラは絶対守るぞ・・・と思ったのか、片手を大きく上げた姿勢で斜面を滑走、7メートル程滑り降りてなんとか止まった、カメラは無傷、無事であったし、怪我もなかった・・・汗

 横切った動物は天然記念物カモシカであった。
 何事もなかったかのように悠々と峰を越えて消えていきました。

 と・・・思ったら・・・下山して平地に出たところ、奴がいました。
 水辺で水を飲んでいたのか「えらすぐねやづだっ」とつぶやいたら逃げ出した・・・。

 

 見えますか・・・笑

 ほんと「えらすぐね」・・・でもまた再訪予定でもあり、この舘だけはなんとしても調べてみたい、そんな思いでもあります。

 「買ったばかりの一眼デジカメ」壊れなくて「えがったすっ」。
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5 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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すごい堀 (睦月庵)
2006-04-27 06:22:05
相変わらず遠野規格、すごい堀です。

何でこんなに複雑な堀を作ったんでしょうか・・・。

それにしても、カモシカでよかったですね。

熊だったら・・・(^^;

私も去年みたいに鹿に会いたいものです。

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アオの館 (romi)
2006-04-27 08:01:14
アオとの遭遇でしたか・・・笑。

確かに前回伺った時にも沢山の甘納豆状の物がソチコチに有りましたから。

ニホンカモシカ!天然記念物も大繁殖のようですね。

実は花舘はアオの館だったかも・爆。



専門的な検証が進んでいるようで嬉しいです。

若くありませんので走り過ぎないように!
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最大級 (とらねこ)
2006-04-27 18:19:32
睦月庵さん

花舘・・・見せ場はやはり空濠の数ですが、その範囲もなかなか広範囲にわたるもので、見応えがございます。

先人による舘跡調査では安倍時代の築といった見解が示されてますが、当初は安倍時代、そして阿曽沼時代にも改修などを施して長い年月にわたり使用されたものなのか・・そう思えて仕方ありません。



少し遠野規格といわれる舘構造とも違いがあり、来るべき遠野春の陣にて色々とご案内したいと思います。



無論、夜はジンギスカンと生ビールにておもてなしとなりますので、よろしくお願いします。



romiさん

カモシカには驚きましたが、足を滑らしたのは当方のミスでして、体力はかなり以前より落ちていると実感した次第です。

熊でなくてよかった・・と正直思っております。



いずれ飯豊や澤田近辺の歴史に関連ある花舘、素人的な内容ではありますが、なんとかその歴史を解明したい、近づけたい・・そう考えておりますし、広くは遠野の歴史全体にもつながることでもあり、実は楽しくて仕方ないが本音です。

危険も隣り合わせながらも、これからは近隣に声掛けを徹底させたり、ブログで近日中に探訪の予定とか、お知らせしてから入山したいと考えております。



お心遣いありがとうございます。

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あおすす (タマチヨ)
2006-04-28 17:01:15
山を歩くと遭遇しますよね。

そんな陽気になってきたって事でしょうね。

出遭ってびっくり様子、お察し申し上げます。ほんと。

マジで心拍数上がりますデス・・・



山の斜面とか、草やなにかで滑りますので、お気をつけください!

これも実感
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実感 (とらねこ)
2006-04-29 15:26:00
たま千代様

お気遣いありがとうございます。

背後に青ずすが居たことも気づかず舘跡探訪に夢中になってました・・・汗・・・。

それよりも近くに人間が居ることを気づかずにやってくるカモシカもどうしたものか・・・というより私が余りにも夢中になりすぎて山と一体化していたせいでしょうか・・・笑



いずれいい季節を迎えております遠野、来遠の情報も入りましたので、ジンギスカンを摘みに乾杯いたしましょう。
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