キンちゃんの「マイコレ」partⅤ

果樹栽培、自然観察、・・・そして時々人間観察等です。

阿蘭陀西鶴

2015-12-14 18:02:02 | 
利用している図書館が改装で貸出期間が伸びたので、多目の本を借りて・・、返却日が来てしまいました。
ミカンの世話等の野良作業に追われて溜まったストレス解消の意も含めて読書日を設け、読み切って・・、
自転車で図書館に行くのも、いい気分転換です。


井原西鶴を、母も視力も失いながらも家事全般をこなす娘の視点で書かれていて、面白く読ませて頂きました。
西鶴が活躍した時代は元禄で、松尾芭蕉、暦の安井算哲(渋川春海)、浮世絵の菱川師宣、近松門左衛門も係わりのある同時代人として登場していました。
元禄とは、そう言う時代だったのか・・。

井原西鶴と言えば、中学だったか高校だったか、教科書に出て来た話に感心した記憶があります。
検索して、以下の内容だったと思います。
《初ナスを高く売っていたのは幕末と限らず、元禄年間頃(1688~1704)もおなじであったようで、そのことが井原西鶴『日本永代蔵』に見える。
 大坂で徹底的なケチとして名が通っていた藤市という男がいて、彼が商売をやっている店の前に、初ナスを1つで2文、2つを3文で売る八百屋がやって来た。すると迷うことなく、1つで2文のほうを買った。
 ケチな人だけでなく、たいがいの人は割安で得になるから、3文で2つのほうを選んで買うであろう。でも、ケチで名だたる藤市は2文を出して1つだけ買って、こう言ったという。「あとの1文で盛りの時期になれば、大きなナスが1つ買えて得だ」。》

人の世の浮き沈み、貧乏長屋暮らしを明るく笑い飛ばす庶民生活・・、西鶴が今の時代の人なら、直木賞作家かなぁ。

(15/12/08撮影)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 蔓蕎麦 | トップ | 脹雀 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事