《夜は溟くて重く、救いはわずかしかなかった。市井ものの正統にして新潮流。
「どいつもこいつも、こけにしやがって」「難儀だね、身内って奴から逃れられないものさ」、追い詰められ女と男は危うい橋を渡ろうとする。「あの場所の生まれでなければ」と呪い、「死んどくれよ」と言葉の礫をぶつけながら、その願いが叶いそうになると惑う。ここに江戸八景の本物がある。「傑作」と呼ぶしかない短篇集。》
江戸の庶民の生活のそれぞれのストーリーに転換点があり面白かったが・・、短篇のためか、終わり方に出来過ぎ感を感じる所もあり・・、もう少し、背景・状況をじっくり書き込んだ作品も読んでみたいとも思いました。
(画像借りました。)