「種田山頭火とは…
俳人。一八八二年、山口県防府市に大地主の長男として生まれる。早大文学科中退。稼業の酒造業を営むが破産、家は没落。四十三歳で出家得度する。行乞放浪の生活を記録した膨大な日記、一万二千句以上の俳句を遺す。一九四十年、松山市「一草庵」にて泥酔のまま五十八歳で亡くなる。」
「「分け入っても分け入っても青い山」の句で知られる俳人・種田山頭火。大地主の跡取りだった少年は、父の放蕩、母の自死、神経衰弱、破産、夜逃げ、離婚、震災など波乱と苦悩の人生を送り、やがて出家して行乞(ぎょうこつ)の旅を続けながら、決まりにとらわれぬ自由律俳句を数多く詠んだ。世俗を捨て、泥酔と放浪を重ねながら、山頭火が追い求めたものとは?没後80年を経て、今なお現代人を魅了する孤高の俳人の生涯を漫画化。」
山頭火のような生き方は出来ないし、したいとも思わないけれど・・、その様な人がいた事が興味深い。
あとがきの、
「無能無才。小心にして放縦。怠慢にして正直。あらゆる矛盾を蔵している私は恥ずかしいけれど、こうなるより外なかったのであろう。意思の弱さ、貧の強さ――ああこれが私の致命傷だ!
山頭火が並べた自分の特徴は、そのまま人間の実相である。」
は共感する所が大きかった。
(21/04/20画像借りました。)