JA6VQA 日々新たに

趣味のアマチュア無線で海外との交信や写真などを中心に、日々感じることを書き綴ってみます。
 

JT65に誤解があるのかな?

2017-06-12 10:20:44 | 無線
 相変わらず6mは朝方はW方面に、午後からはEU方向に
パスが開けているようです。
 九州の片隅はなかなか恩恵にあずかれませんで、ズラ
リとJapanのみが、たまにChinaやKoreaがモニターにでる
ばかりです。
 それでもいつチャンスがあるかわかりませんので、ワ
ッチだけはしております。

 ところでここのところの降って沸いたような6mのJT65
の大騒ぎに対して異論が出ているのをみかけます。
 最も多いのがJT65は低出力で楽しむものと理解されて
いるらしい方からの反発でしょうか。

 たしかにHFでの運用をとPRされている雑誌の特集記事な
どではアパマンハムなど大型のアンテナが準備できない局
でもローパワーでDXができるよと宣伝されています。
 私もここ2年間HFでローパワーでよく飛ぶことを実感し
てきました。

 しかし6mではローパワーではまったくDXは通用しませ
ん。 大きなアンテナとパワーの競争です。
 HFの常識をもって、6mをのぞいて違和感を持ってしまう
のは理解できます。

 そもそもJT65が考え出された目的は流星反射やEMEのよ
うな微弱電界の信号を解読しようというものでした。

 VUHFでEMEをやっているOMに聞きましたら、リニアー
から目一杯パワーを引き出して、ALCもバンバン振らせて
送信しているといわれました。
 それでも-30dBぐらいの弱い電波しか反射してこないと。

 そうです。VUHFでは大きなアンテナに免許されている限
りのパワーを入れて送り出しても別に問題はないのです。
 それがむしろ当たり前なのです。
 ただALCをじゃんじゃん振らせてローカルにスプリアス
を撒き散らせても良いかということは別問題です。

 そのおかげでことしは昨年までは考えられなかった6mの
新しい可能性が発見できているのです。
 まさかカリブがLPで交信出来るとは誰も思いもしません
でしたでしょう。
 連日EUの信号がAsiaに届いていることが知れわたったの
です。
 
 もちろんSSBやCWで交信できるマルチホップEsが出現す
れば短時間で交信が可能なSSBやCWで交信すればいいこと
です。
 そんなコンディションであれば交信に最低でも3分はか
かるJT65を選択しなくていいし、あえてJT65をやるのであ
れば、もしかしたら大きなアンテナやパワーは要らないか
もしれません。
 SSBやCWの信号がまったく聞こえない弱いEsがこれまで
もあったのだろうということは今年のEUからのJT65を見て
いて容易に想像できます。おそらく今年から6mでのDXに対
する考え方が、がらりと変わることでしょう。

 HFでのJT65はもともとこういったJT65の開発目的があ
って、それならHFでも運用できたら小さなアンテナでも
ローパワーでもHFの伝播の容易さから可能とHF-JT65Aと
いうソフトが提供されたのだということを認識すべきと考
えます。

 ブログなどで見かける6mの運用に対する疑問はHFの
常識をもって論じられている違和感だと思います。
 どうも誤解があるのかなと思えてなりません。

 JT65を運用することでマジックバンドといわれる6mの
AFやSAなどとの新しいパスを発見出来たら素晴らしいと
思っております。

 
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2 コメント

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う~ん考えちゃいますね (JP7GRU矢作)
2017-06-12 22:05:26
VQAさん

こんばんは。6mのJT、解釈出来ました。
要は6mはHFで得た概念は通用しないよって事。

大きなアンテナにハイパワーでようやく成立するんですね。
納得です。

だからこそ、DXと国内を分ける必要性が出てくると。

ま、私のアンテナ設備では到底6mJT(DX)は無理なのが分かりました。

ところで、HAMworldを拝見しましたよ~。
FBな記事をしっかり読ませて頂きました(^^)
返信する
そんなことはないですよ。 (Author)
2017-06-13 11:18:20
矢作さん。
 6mはマジックバンドといわれるほど面白いバンドです。
 何がおきるか分かりません。JT65で3,4エレに50W、100WでもEUに飛んでいく可能性は否定できません。
 またアンテナも必ずしも鋭いビームが有利とはいえないかもという説のあり、開口面積の広いループ系は有利ということもささやかれています。はじめから無理といわず、挑戦してみてください。
 HAMWORLDの記事お読みくださったそうでありがとうございます。書きたく思っていることを書き連ねましたら思いのほか長い記事になりました。
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