JA6VQA 日々新たに

趣味のアマチュア無線で海外との交信や写真などを中心に、日々感じることを書き綴ってみます。
 

12mが返ってきてくれた

2021-11-12 16:25:05 | DXing
 雲が一面が空一面広がったり、日が差したり、その上雨も降ったりと賑やかな
天気ですが、気温はや冬模様といった感じです。
 昨夜は寒がりの家内は慌てて今にこたつを引っ張り出しておりました。

 しばらくさっぱりだった12mが戻ってきたくれたようです。
 昨朝はほんとに久しぶりにWのフロリダやHCと交信できました。
 今日に午後には12mでは初めて見るYI1WWAを懸命に呼びました。
 しかし何局かのJAも相手にしてはくれましたが、そのうち消えていなくなって
しまいました。また出てきてほしいものです。40mと30mでは交信できてLoTW
で認証されております。

 いま太陽についての第一人者であろう京大付属天文台長の柴田一成氏の書かれた
「太陽 大異変」なる新書を読み返しております。
 その中で黒点数の変化の11年周期の発見について書かれているのが面白いです。
 黒点そのものの発見は古くから文献等にあるのですが、太陽表面に存在すると
言い切ったのはガリレオとのこと。
 ガリレオの発見は1610年のことですが、黒点数の変化が周期的であると発見さ
れたのは1843年でその間230年もかかっています。
 黒点数が極端に少なかった1640年から約70年間のマウンダー極少期があった
ため黒点を観測しづらかったことも影響しているかもしれません。
 1843年ドイツのアマチュア天文学者ハインリッヒ・シュワーベが黒点数の変化
に周期性があることに気づきます。彼の17年に及ぶ継続的な結果です。 
 デモシュワーベは初めから黒点を黒点数を調べようとしていたわけではなく、
当時その存在が予言されていた惑星「バルカン」を見つけようとしていたのです。
 「バルカン」は彗星の内側に軌道があると考えられていた惑星です。
 当時のニュートン力学では、水星の動きを説明するのに、どうしても太陽との
間に惑星が存在しなければならないと説明がつかなかったようです。
 しかしアインシュタインの相対性理論で「バルカン」がなくても水星の動きが
説明でき「バルカン」の存在は否定されました。
 19世紀のアマチュア天文学者は相対性理論を知る由もなく、バルカンが存在
すれば、太陽の表面を「バルカン」が横切ればその影が太陽表面に映るはずと決め
て、太陽表面の黒点を記録し続けて、「バルカン」を探そうとしました。
 その結果、黒点の周期的変化に気づいたというわけです。
 地球の母なる太陽の活動はまだ解明されていないことも多くあり、今は定説に
なっていることも、沢山の事柄を組み合わせると確かにこうであろうという学説
があるわけですが、さらなる研究が進められているのが現状のようです。

 
 
 
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