JA6VQA 日々新たに

趣味のアマチュア無線で海外との交信や写真などを中心に、日々感じることを書き綴ってみます。
 

160m用のスローパー

2018-01-03 16:44:04 | 無線
 QSOパーティーで昨夜160mでとアンテナを切り替えてみますと、SWRがえらく高い。
 1750あたりでSWRが最低を示します。
 SWRだけを頼りにすると、エレメントをかなり切り詰めなければなりません。
 
 がしかし1/4λスローパーのSWRの性質を知っているものにとっては、これは
エレメントの問題ではなく、タワーとエレメントの距離が原因だ気づきます。

 実は昨年暮れに風が強い日が続きました。このスローパーのエレメントがタワー
に近いため、エレメントがタワーのボルトに絡んでしまうので、少しエレメントを
タワーから離すようにロープで引っ張っておりました。
 それでSWRが高い値を示し、いかにもエレメントが長すぎるような錯覚を与える
のが原因だったのです。

 エレメントを元にようにタワー下部から40cmほど離したところに固定してSWRを
計測するとばっちりでした。 


右端のやや斜めの黒い線がエレメント。タワーからの位置です。地上2mぐらいから
横に引き回し、ぐるりと家の周りをめぐらせております。


 エレメントの位置を調整した結果です。

 スローパーのエレメントは計算して求められるエレメントの長さはほぼ固定して、
給電点のタワーとの角度を調整してSWRの最低点を求めることが重要で、SWR値を
みながらエレメントを切り詰めるというのはどうも間違った調整法ではないかと
おもうのです。運用周波数に同調したエレメントが効率よく電波を放出してくれる
のであって、SWRは給電点のインピーダンスと同軸のインピーダンスを如何にに整合
するかが重要で、エレメント長で調整してはならないというのが私の考えです。
 過去にもこのブログで書きましたが、SWRを頼りにエレメントを切っていった
結果そんな馬鹿なと6mも切ってみましたが、目的の周波数でSWRが下がることはなく
いったい何を調整しているのか分からなくなってしまったことがあります。
コメント (1)