JA6VQA 日々新たに

趣味のアマチュア無線で海外との交信や写真などを中心に、日々感じることを書き綴ってみます。
 

縦書き名刺が減った訳

2016-11-14 20:48:48 | 日記
 私の無線の名刺も横書きです。もう縦書きの名刺を
使っている人は少なくなっているでしょう。
 
 日経新聞の日曜日版の最終ページにいつも連載され
ている言語学者の井上史雄さんのコラム「現代ことば
考」を愛読しております。
 この前のコラムのサブタイトルが「縦書き名刺が減
った訳」でした。
 それによると郵便番号を手掛かりに4期に分けてグラ
フにしたら、きれいな変化が見られたと。
 縦書き名刺の割合は算用数字の普及と反比例する。
 郵便番号は3ケタ、次が5ケタ、そして今の7ケタと変
わってきたのですが、確かに名刺を作る側にいますと、
算用数字を縦書きに配置するのはデザイン上も苦労し
ました。
 郵便番号のなかった時代の名刺の9割は縦書き名刺だ
ったようですが、それでも番地や電話番号はありました。
 局番を( )で囲んだりしていました。
 さらに90年代になるとメイルアドレスを書き込むよう
になり、さらに横書き名刺が普及したのです。

 アマチュア無線用の名刺はほぼすべてが横書き名刺に
なっていますね。
 余談ですが、ハムログの普及に従い、QSLカードのデ
ータ欄が縦位置印刷ばかりになっているのはあまりにも
画一的だと思いませんか。

 中国漢字文化圏の縦書きから欧米文化圏の横書きへの
変化に約世紀かかっているわけです。
 もう何年かするうちに縦書き名刺は絶滅危惧種になる
運命かも。

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