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【COGHCC聖書通読】 2020/08/13

2020-08-13 23:59:59 | 一日一章・聖書通読日記
エステル記 1:1-9

アハシュエロスすなわちインドからエチオピヤまで百二十七州を治めたアハシュエロスの世、 アハシュエロス王が首都スサで、その国の位に座していたころ、 その治世の第三年に、彼はその大臣および侍臣たちのために酒宴を設けた。ペルシャとメデアの将軍および貴族ならびに諸州の大臣たちがその前にいた。 その時、王はその盛んな国の富と、その王威の輝きと、はなやかさを示して多くの日を重ね、百八十日に及んだ。 これらの日が終った時、王は王の宮殿の園の庭で、首都スサにいる大小のすべての民のために七日の間、酒宴を設けた。 そこには白綿布の垂幕と青色のとばりとがあって、紫色の細布のひもで銀の輪および大理石の柱につながれていた。また長いすは金銀で作られ、石膏と大理石と真珠貝および宝石の切りはめ細工の床の上に置かれていた。 酒は金の杯で賜わり、その杯はそれぞれ違ったもので、王の大きな度量にふさわしく、王の用いる酒を惜しみなく賜わった。 その飲むことは法にかない、だれもしいられることはなかった。これは王が人々におのおの自分の好むようにさせよと宮廷のすべての役人に命じておいたからである。 王妃ワシテもまたアハシュエロス王に属する王宮の内で女たちのために酒宴を設けた。

今日からエステル記の通読に入ります。エステル記は聖書の中でも異質な書物で、神あるいは主という言葉が1回も出てきません。そのため旧約聖書が編纂された際に、正典として加えるべきかどうか、非常に議論となったそうです。しかしエステル記を読むと、バビロン捕囚の間にイスラエル民族存亡の危機から救った歴史の背後に確かに働いておられる神の存在が明らかであること、また今日まで続くユダヤ人の祭であるプリムの祭がどのようにして始まったのかその起源を示す根拠となる書物であることから、旧約聖書に加えることとなったそうです。エステル記が記された時代背景は、歴史の年代的にはちょうどエズラ記とネヘミヤ記の間に当たります。バビロン帝国を倒したメディア・ペルシャ帝国の専制君主アハシュエロス王の権威を世に示すため、半年にも亘る盛大な宴会が開かれたときから物語がスタートします。そのスケールの大きさ、盛大さは圧倒的なもので、いかに当時のペルシャ帝国が繁栄を極めていたかがわかります。そのような中で神はイスラエル民族を憐れみ、その叫びに応じて大いなる救いの御業を成し遂げられたのです。

https://www.bible.com/bible/81/est.1.1-9.ja1955

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エステル記 1:10-22

七日目にアハシュエロス王は酒のために心が楽しくなり、王の前に仕える七人の侍従メホマン、ビズタ、ハルボナ、ビグタ、アバグタ、ゼタルおよびカルカスに命じて、 王妃ワシテに王妃の冠をかぶらせて王の前にこさせよと言った。これは彼女が美しかったので、その美しさを民らと大臣たちに見せるためであった。 ところが、王妃ワシテは侍従が伝えた王の命令に従って来ることを拒んだので、王は大いに憤り、その怒りが彼の内に燃えた。 そこで王は時を知っている知者に言った、-王はすべて法律と審判に通じている者に相談するのを常とした。 時に王の次にいた人々はペルシャおよびメデアの七人の大臣カルシナ、セタル、アデマタ、タルシシ、メレス、マルセナ、メムカンであった。彼らは皆王の顔を見る者で、国の首位に座する人々であった- 「王妃ワシテは、アハシュエロス王が侍従をもって伝えた命令を行わないゆえ、法律に従って彼女にどうしたらよかろうか」。 メムカンは王と大臣たちの前で言った、「王妃ワシテはただ王にむかって悪い事をしたばかりでなく、すべての大臣およびアハシュエロス王の各州のすべての民にむかってもしたのです。 王妃のこの行いはあまねくすべての女たちに聞えて、彼らはついにその目に夫を卑しめ、『アハシュエロス王は王妃ワシテに、彼の前に来るように命じたがこなかった』と言うでしょう。 王妃のこの行いを聞いたペルシャとメデアの大臣の夫人たちもまた、今日、王のすべての大臣たちにこのように言うでしょう。そうすれば必ず卑しめと怒りが多く起ります。 もし王がよしとされるならば、ワシテはこの後、再びアハシュエロス王の前にきてはならないという王の命令を下し、これをペルシャとメデアの法律の中に書きいれて変ることのないようにし、そして王妃の位を彼女にまさる他の者に与えなさい。 王の下される詔がこの大きな国にあまねく告げ示されるとき、妻たる者はことごとく、その夫を高下の別なく共に敬うようになるでしょう」。 王と大臣たちはこの言葉をよしとしたので、王はメムカンの言葉のとおりに行った。 王は王の諸州にあまねく書を送り、各州にはその文字にしたがい、各民族にはその言語にしたがって書き送り、すべて男子たる者はその家の主となるべきこと、また自分の民の言語を用いて語るべきことをさとした。

国を挙げての盛大な宴会で酔いが回ったアハシュエロス王は、その妃である王妃ワシテの美しさを諸国の大臣たちに披露するために、宴席に出てくるよう呼び寄せました。そのとき王妃ワシテは、国の貴婦人たちを集めた宴会の主催者として王宮の中の別の場にいました。そんなときにアハシュエロス王から、酒に酔っぱらった男ばかりが集まる宴会に姿を見せよと命じられたのですから、王妃とて一人の女性、もしかしたら身の危険を感じて恐怖に陥ったことでしょう、王の命令を拒んだのです。するとアハシュエロス王は、大臣たちの前に公言した手前、王として、また夫としての面子が丸潰れになったと、大いに気分を害しました。そこでペルシャ帝国の法律と裁判に通じている7人の知者たちを集めて、王命に従わなかった王妃ワシテについてどのように処分を下すのが適切か、相談を持ちかけました。すると彼らは王妃ワシテをその位から降格させ、二度と王の前に顔を見せてはならぬとの法律を定め、別の者を王妃とするのが適切であると答えました。アハシュエロス王と大臣たちは彼らの進言を良しとし、さっそくそのように法律を定め、王妃の座からワシテを退けました。このようにして国の王妃が不在となったことから、当時まだ無名の存在であったイスラエル人の女性エステルの運命が大きく動き始めることとなったのです。

https://www.bible.com/bible/81/est.1.10-22.ja1955
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【今日の聖句】 2020/08/13

2020-08-13 05:35:45 | 今日の聖句
ペトロの手紙一 3:12 新共同訳

「主の目は正しい者に注がれ、
 主の耳は彼らの祈りに傾けられる。
 主の顔は悪事を働く者に対して向けられる。」

誰にも見られていないと思っていても、全知全能なる神の目が私たちの上に注がれており、その行いに応じて必ず報いを受けることになります。肉体のみならず魂までも滅ぼし尽くす権威ある神に永遠の裁きを言い渡されることのないよう、主の御心に適うきよく正しい信仰生活を心掛ける私たちでありますように。

https://www.bible.com/bible/1819/1pe.3.12.新共同訳
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