エステル記 7:1-2
『王とハマンは王妃エステルの酒宴に臨んだ。 このふつか目の酒宴に王はまたエステルに言った、「王妃エステルよ、あなたの求めることは何か。必ず聞かれる。あなたの願いは何か。国の半ばでも聞きとどけられる」。』
エステルが設けた2日目の酒宴の席でもアハシュエロス王はエステルの願いを覚えていて、あなたの願いならば国の半分でも与えようと、合計3回、同じ言葉でエステルに約束しました。これは王の心が一時的な感情ではなく、エステルに対して絶対的な信頼と好意を寄せていたことを物語っています。ここまでエステルが王の心に適っていたことは、普段からエステルの王に仕える姿勢が立派であったことが容易に類推できます。私たちの普段の日常生活の中で、立派に主の証を立てることの大切さを学ばせていただきたいと願います。
http://bible.com/81/est.7.1-2.ja1955
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エステル記 7:3-4
『王妃エステルは答えて言った、「王よ、もしわたしが王の目の前に恵みを得、また王がもしよしとされるならば、わたしの求めにしたがってわたしの命をわたしに与え、またわたしの願いにしたがってわたしの民をわたしに与えてください。 わたしとわたしの民は売られて滅ぼされ、殺され、絶やされようとしています。もしわたしたちが男女の奴隷として売られただけなら、わたしは黙っていたでしょう。わたしたちの難儀は王の損失とは比較にならないからです」。』
王妃の願いを聞き届けようとする王の心が変わらないことを確認したエステルは、自分と、同族の民に今まさに降りかかろうとする悪しき法律のもたらす結果を、率直に王に申し上げました。一度定められたペルシャの法律は変えることはできないことを知っての訴えでしょう。また、国の半分でも与えると言った王の言葉に呼応して、そのかわりに私の同族の民のいのちを与えてくださいという、比較対照のはっきりした、言葉を選んだ願い求めでした。エステルの慎重さと賢い霊を授けた御霊の導きを感じざるを得ません。私たちが御霊の導きに身を委ねるとき、主は私たちにその時々に応じて最も相応しい、語るべき言葉を与えてくださいます。
http://bible.com/81/est.7.3-4.ja1955
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エステル記 7:5-7
『アハシュエロス王は王妃エステルに言った、「そんな事をしようと心にたくらんでいる者はだれか。またどこにいるのか」。 エステルは言った、「そのあだ、その敵はこの悪いハマンです」。そこでハマンは王と王妃の前に恐れおののいた。 王は怒って酒宴の席を立ち、宮殿の園へ行ったが、ハマンは残って王妃エステルに命ごいをした。彼は王が自分に害を加えようと定めたのを見たからである。』
エステルの訴えに事の重大さを感じ取ったアハシュエロス王は怒りを覚え、誰がそのような悪巧みをしたのかと問いました。このときとばかり、エステルはその首謀者が目の前にいるハマンであると、はっきりと告発しました。信頼していた重臣に裏切られ、陰謀と悪政を見逃してしまったことに気付いた王は激しい憤りを覚えて酒宴の席を離れ、思いも寄らない急展開にハマンはうろたえ、エステルに命乞いをすることしかできませんでした。
悪が栄えるのは束の間であり、謀略は必ず明るみに出ます。私たちが予想だにできないときに突然、神様の御前に立たされ裁かれるときが来ます。そのとき神様に申し開きすることのできる者は、罪を悔い改めてきよめられ、十字架の購いを受けた者だけです。そのときが来る前に主イエスを信じ、永遠の救いに入れられる恵みに与らせていただく私たちでありますように。
http://bible.com/81/est.7.5-7.ja1955
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エステル記 7:8-10
『王が宮殿の園から酒宴の場所に帰ってみると、エステルのいた長いすの上にハマンが伏していたので、王は言った、「彼はまたわたしの家で、しかもわたしの前で王妃をはずかしめようとするのか」。この言葉が王の口から出たとき、人々は、ハマンの顔をおおった。 その時、王に付き添っていたひとりの侍従ハルボナが「王のためによい事を告げたあのモルデカイのためにハマンが用意した高さ五十キュビトの木がハマンの家に立っています」と言ったので、王は「彼をそれに掛けよ」と言った。 そこで人々はハマンをモルデカイのために備えてあったその木に掛けた。こうして王の怒りは和らいだ。』
我を失ったハマンは熱心に命乞いをするあまり、王妃エステルを辱めようとするまでに至ってしまいました。まさにそのとき、憤って庭に出た王が酒宴の席に戻り、更に怒りに火を注ぐことになってしまい、ハマンの処刑が確定しました。そしてハマンがモルデカイを処刑しようとして庭に立てた50キュビトの木に、自らが掛けられて晒し者とされてしまいました。
こうして富と権力と栄華を極めたハマンは一夜の内に失墜し、木に掛けられた者は呪われるとの言葉のように、永遠の呪いを身に受ける結末となりました。時の権力者にすり寄って虎の威を借り、悪事を働いて一時は繁栄を謳歌しても、その結末は永遠の滅びです。まことの主権者であられる主に従い、神の義と愛を規範として常に真実を行うことにより、罪とこの世の悪に勝利して永遠の栄光を受ける私たちでありますように。
http://bible.com/81/est.7.8-10.ja1955
『王とハマンは王妃エステルの酒宴に臨んだ。 このふつか目の酒宴に王はまたエステルに言った、「王妃エステルよ、あなたの求めることは何か。必ず聞かれる。あなたの願いは何か。国の半ばでも聞きとどけられる」。』
エステルが設けた2日目の酒宴の席でもアハシュエロス王はエステルの願いを覚えていて、あなたの願いならば国の半分でも与えようと、合計3回、同じ言葉でエステルに約束しました。これは王の心が一時的な感情ではなく、エステルに対して絶対的な信頼と好意を寄せていたことを物語っています。ここまでエステルが王の心に適っていたことは、普段からエステルの王に仕える姿勢が立派であったことが容易に類推できます。私たちの普段の日常生活の中で、立派に主の証を立てることの大切さを学ばせていただきたいと願います。
http://bible.com/81/est.7.1-2.ja1955
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エステル記 7:3-4
『王妃エステルは答えて言った、「王よ、もしわたしが王の目の前に恵みを得、また王がもしよしとされるならば、わたしの求めにしたがってわたしの命をわたしに与え、またわたしの願いにしたがってわたしの民をわたしに与えてください。 わたしとわたしの民は売られて滅ぼされ、殺され、絶やされようとしています。もしわたしたちが男女の奴隷として売られただけなら、わたしは黙っていたでしょう。わたしたちの難儀は王の損失とは比較にならないからです」。』
王妃の願いを聞き届けようとする王の心が変わらないことを確認したエステルは、自分と、同族の民に今まさに降りかかろうとする悪しき法律のもたらす結果を、率直に王に申し上げました。一度定められたペルシャの法律は変えることはできないことを知っての訴えでしょう。また、国の半分でも与えると言った王の言葉に呼応して、そのかわりに私の同族の民のいのちを与えてくださいという、比較対照のはっきりした、言葉を選んだ願い求めでした。エステルの慎重さと賢い霊を授けた御霊の導きを感じざるを得ません。私たちが御霊の導きに身を委ねるとき、主は私たちにその時々に応じて最も相応しい、語るべき言葉を与えてくださいます。
http://bible.com/81/est.7.3-4.ja1955
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エステル記 7:5-7
『アハシュエロス王は王妃エステルに言った、「そんな事をしようと心にたくらんでいる者はだれか。またどこにいるのか」。 エステルは言った、「そのあだ、その敵はこの悪いハマンです」。そこでハマンは王と王妃の前に恐れおののいた。 王は怒って酒宴の席を立ち、宮殿の園へ行ったが、ハマンは残って王妃エステルに命ごいをした。彼は王が自分に害を加えようと定めたのを見たからである。』
エステルの訴えに事の重大さを感じ取ったアハシュエロス王は怒りを覚え、誰がそのような悪巧みをしたのかと問いました。このときとばかり、エステルはその首謀者が目の前にいるハマンであると、はっきりと告発しました。信頼していた重臣に裏切られ、陰謀と悪政を見逃してしまったことに気付いた王は激しい憤りを覚えて酒宴の席を離れ、思いも寄らない急展開にハマンはうろたえ、エステルに命乞いをすることしかできませんでした。
悪が栄えるのは束の間であり、謀略は必ず明るみに出ます。私たちが予想だにできないときに突然、神様の御前に立たされ裁かれるときが来ます。そのとき神様に申し開きすることのできる者は、罪を悔い改めてきよめられ、十字架の購いを受けた者だけです。そのときが来る前に主イエスを信じ、永遠の救いに入れられる恵みに与らせていただく私たちでありますように。
http://bible.com/81/est.7.5-7.ja1955
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エステル記 7:8-10
『王が宮殿の園から酒宴の場所に帰ってみると、エステルのいた長いすの上にハマンが伏していたので、王は言った、「彼はまたわたしの家で、しかもわたしの前で王妃をはずかしめようとするのか」。この言葉が王の口から出たとき、人々は、ハマンの顔をおおった。 その時、王に付き添っていたひとりの侍従ハルボナが「王のためによい事を告げたあのモルデカイのためにハマンが用意した高さ五十キュビトの木がハマンの家に立っています」と言ったので、王は「彼をそれに掛けよ」と言った。 そこで人々はハマンをモルデカイのために備えてあったその木に掛けた。こうして王の怒りは和らいだ。』
我を失ったハマンは熱心に命乞いをするあまり、王妃エステルを辱めようとするまでに至ってしまいました。まさにそのとき、憤って庭に出た王が酒宴の席に戻り、更に怒りに火を注ぐことになってしまい、ハマンの処刑が確定しました。そしてハマンがモルデカイを処刑しようとして庭に立てた50キュビトの木に、自らが掛けられて晒し者とされてしまいました。
こうして富と権力と栄華を極めたハマンは一夜の内に失墜し、木に掛けられた者は呪われるとの言葉のように、永遠の呪いを身に受ける結末となりました。時の権力者にすり寄って虎の威を借り、悪事を働いて一時は繁栄を謳歌しても、その結末は永遠の滅びです。まことの主権者であられる主に従い、神の義と愛を規範として常に真実を行うことにより、罪とこの世の悪に勝利して永遠の栄光を受ける私たちでありますように。
http://bible.com/81/est.7.8-10.ja1955