今回の豪雨災害の被災について、なにから書き出せばいいのやら迷います。
起こったことの事実と、その時々の思いを書いてみます。
今になって考えれば、素人が絶対にやってはいけないようなこともやってました。
『とんでもない!』とお叱りを受けることだったのかもしれません。
それでも、ただだだ、なんとかしなければ!という個人の責任感だけで集まって、この地域を守った結果、いまがあるのだといえます。
集中豪雨当日、7 月6日の夜。
ひどい雨に不安を覚えている最中、ドドォーン!!とただならぬ音がしました。
あわてて外を見ると、目の前の道路を車や大木が、すごいスピードで流されていきました。
足が震えました。
今でも、その時の光景やごう音はフラッシュバックして、鳥肌が立ちます。
ご近所と声を掛けあって、着のみ着のまま、避難所に逃げました。
すでにわが家の駐車場や庭には、水が上がってきてましたが、かろうじて車は動かせる状態。
家の右側の道路は、すでに水没しているので、左側に出るしかありません。
結果として、それが幸いしました。
右側の道路には、そのあと水だけでなく土砂がなだれ込みました。
避難所の体育館の屋根は、とりわけ雨の音が大きく響きます。
一睡もできませんでした。
『大丈夫ですよね』と励ましあいながら、夜を明かしました。
雨が上がってくれることだけを、一心に祈りました。
翌朝、自宅に戻ると砂防ダムと水路が、完全に土砂で埋まって、逃げ場をなくした水が、土砂で埋まった、昨日まで道路であった場所に流れ続け、住宅の庭から庭へと滝のように落ちていきます。
わが家の隣まで泥で埋まっていました。
ポストが埋まるほどの大量の土砂。
わが家には水は来ましたが、土砂は雪崩れ込まなかった。
正直、ホッとして、ヘナヘナとなりました。
が、安心なんかしてられません。
目の前には、あるべきはずの無い川があるのです。
うず高く埋まった土砂の上をとめどもなく流れ続ける川が。
流れてきた自動車や倒木で、堰き止められどんどん水嵩が増して、このままだと洪水になって、さらに住宅に押し寄せてくることに。
見ると男性がたった一人で必死に倒木をかき分けて、なんとか水の流れを作ろうと奮闘している姿が見えました。
(←この写真は報道関係者が撮影したものです)
『一人でさせるわけにはいかない』とオットもじゃぶじゃぶと水の中に入っていったので、続けて私も入ろうとすると『来るな。危ない。それより人を呼んできて!』と。
避難所に駆け戻りました。
そこに待機している市役所の職員さんに『いま、せき止められている水をなんとかしようと作業しているので、手を貸していただける方がいないか、呼び掛けてください』とお願いしましたが、ダメでした。
危険を伴うことを市から呼びかけて、万が一のことがあったら責任が取れないので、呼びかけもできないんだそうです。
『そんなこと言っとる場合か!!』と憤慨したけど、冷静になったいまなら、人にはそれぞれの立場があると、わかります。
『自分で何とかする!!』と思って、せき止められている場所に駆け戻る道中、片っ端から男性をナンパしていきました。
『今、この上の道路で、せき止められている箇所に水路を作ろうとしているんです。手を貸してもらえませんか』と。
中には、冷たくあしらわれもしましたが『行きましょう』と一緒についてきてくれた方が、10人はいました。
涙が出そうになりました。
まだまだつづくけど、ちょっと息切れ。
長文をお読みいただきありがとうございました。
それでもitatchiさんの行動力は本当に凄いな~と思います。ご近所さんも心強かったと思いますよ・・・
一日も早い復旧を願っております。私にできることがあればLINE下さい(^_-)-☆
怖かったでしょう!
昼でも夜でも、自然の猛威の前には、人は無力だな、と思いましたが、大災害を前にしては、わが家は本当に運が良かったのです。
行動力というか、いわゆる火事場のバカ力的な?
くりちゃんに甘えたいこと、たくさんありますよ(笑)