Evergreenでちょっとsilverなdiary

人生100年時代といえども後半戦。好きなものはアレコレ・・・本、映画、観劇、ガーデニングに食べること。

心を鎮める本

2013-10-03 | カルチャー

好きな作家の一人、小川 洋子。初めて読んだのは、もう10年以上前の『博士の愛した数式』
当時、1年間かけて資格試験に挑戦している最中でした。
試験が終了するまでの残り半年間は、勉強以外の本は読まないと決めて(でないと、頭に入ってこなかった・・・・)、小説を絶っていました。

福岡で一次の学科試験を受けた帰りの新幹線の中で、もう結果はどうあれ、「さあ、読むぞ」と「博士の愛した数式」を読んだら号泣・・・・・隣の席の人から、「大丈夫ですか?」と、不審がられました。

先日、読了した小川洋子の『人質の朗読会』通勤のバスの中で、1話ずつ読んでは、その度に、バスの座席で、涙がポロリ

政情不安の国のテロで人質になり、救出に失敗して、全員死亡する、その8人が、これまでの人生のひとこまを振り返る物語です。
『静謐』という言葉を思い浮かべると、この小説になるのではないか・・・・・と。
静かで、強い。優しくて、寂しくて、あたたかい。
心がささくれ立ってきたなぁ~、と思った時に、これを手に取ると、気持ちの波が鎮まるような、そんな物語だと思います。

                  

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