政治家は、仁徳天皇の「かまどの煙」の故事を思い出して欲しい

2005年04月22日 12時50分49秒 | 政治
ポール・牧さん飛び降り自殺か 「仕事少ない」と悩む? (朝日新聞) - goo ニュース

 「日本の病状」は、本当に「重症」である。埼玉県越谷市の小学校で新任の教諭が、図工室で首吊り自殺しているのが見つかったかと思えば、東大阪市の公園で、17歳の少年が4歳の男の子の頭をハンマーで殴り重症を負わせたり、また、今度は、ポール牧さんが高層マンションから飛び下りて自殺したのではないかと見られたり、と忌まわしい事件が、連日のように起きている。
 毎年34,000人を下らない数の人が、全国各地で自殺したり、あるいは、ホームレスが、全国で24,000人もいたり、やはり全国の警察の留置場が満杯だったり、刑務所が足りず、「PFI方式」で増設しなければ間に合わなかったり、とこれまた最悪の状況が続いている。これらの人々の多くが、経済的理由で、不幸な境遇に陥っている。
 世の中は、乱れに乱れ、日本列島の「治安」は、まさに「不安」である。この地獄のような有り様の日本の現状に対して、政治家も行政官も、財界人も、学者たちも、はたまた衆生の心を救わなくてはならない宗教家も含めて、人を助ける使命と責任と義務とを担っているいわゆる「選良」と呼ばれる人たちは、だれ一人としてそれを果たそうとしていない。それどころか、国民を食い物にしているとしか見えない。キリストの教えや仏の教えを「ホラービジネス」に利用して、信者の心を玩び、マインドコントロールして、私財をむしり取る「ニセ牧師」「ニセ坊主」「ニセ宗教家」がいかに多いことか。魑魅魍魎が闊歩、暗躍する政界では、摩訶不思議なことに「平和」を掲げながら、どうみても「戦地」である「イラク」への自衛隊派遣に賛成・協力し、自己矛盾を起こしている宗教政党もある。
 そもそも、自衛隊は、「日本の国土と国民の生命・身体・財産を守る」ための武装集団であるはずなのに、これでは「目的外流用」である。
 少なくとも政治家には、まず、日本経済の再生と景気の回復に全力を上げてもらわなくてはならない。社会不安は、経済が原因になっていることが多いからである。
 政治の務めは、「治山治水」「経世斉民」にある。地震や水害、山崩れなど天変地異が各地を襲っているなかで、「治山治水」は、怠ってはならない。発生した被害には、煥発を入れず、救済と復興に資金援助を惜しんではならない。
 自殺者やホームレスが減らないのは、「政府の失敗」が最大の原因である。経済政策と社会政策をよく組み合わせて、救済する必要がある。
 「上が乱れれば、下も乱れる」と言う。具体的に誰とは言わずもがなではあるけれど、窮地に陥っている国民を救えないような政治家は、政治家の資格はない。即刻辞めるべきである。
 日本という国が、いつ建てられたかは定かではないが、民族は、改めて、「建国の肇」を想像して、真の共同体(コミュニティ)の創造に立ち上がるときが来ている。
 この「重病・ニッポン」をどうすれば、治療し、救済できるだろうか。一つのヒントとして、仁徳天皇の「かまどの煙」の故事を思い出す。何はともあれ、国民が一致団結して、この日本を「みんなが食える社会」につくり直さなければならないときが来ている。
コメント (1)
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