民主党の小沢一郎幹事長が、建設業界を完全掌握、「田中政治の復活!」へ

2009年12月19日 17時07分47秒 | 政治
◆「これが小沢一郎の政治だ」(仮題、2010年早々発刊予定)で、単行本のための原稿を執筆中であるが、民主党の小沢一郎幹事長が、自民党の支持母体であった業界団体の大半を寝返らせて、着実に手中に入れつつあることがわかってきた。その最たるものが、言わずと知れた建設業界団体である。
 前原誠司国土交通相が「八場ダム建設中止」を推し進めているのも、仙谷由人行政刷新
担当相に「事業仕分け作業」を行わせてきたのも、はたまた沖縄普天間基地の移転問題で小沢幹事長自らは静観してきたのも、建設業界をはじめ各種業界団体に自民党支持から民主党支持へ寝返らせるための「踏み絵」であったことに気づかされる。その極めつけが、幹事長室への陳情の一元化であった。
◆日米同盟を揺るがすことになるのではないかとの懸念が深刻化しているかに見える沖縄普天間基地の移転問題は、小沢幹事長が防衛利権を奪還しようとしてきた側面がある一方、実は「海兵隊飛行場建設」というまさに建設利権の争奪に、この問題の本質がある。要するに、久間章生元防衛相や石破茂元防衛相ら自民党防衛族から建設業者を離反させるのに手間取っていたのである。
◆しかし、この勝負は、小沢幹事長が、完勝した。47都道府県の建設関係団体は、ほぼ小沢幹事長の軍門に下った。その成果を象徴したのが、田中角栄元首相の十七回忌に当たる12月16日午前、新潟県柏崎市にある田中角栄元首相の墓参りをし、政治の師と仰いだ故人をしのぶ姿であった。遺族ら約20人で法要が営まれたほか、支持者らが墓を訪れて、元首相の冥福を祈っていた。長女真紀子衆院議員、夫の直紀参院議員野らの案内で墓前に立った小沢幹事長は、雪が降りしきるなか、静かに手を合わせ、墓参後、記者団の取材に応じ「先生に負けない政治家になるよう頑張りたい」と思いを述べていた。この言葉には、「田中政治の復活」を元首相の墓前で誓っているかのようであった。
それを済ませて、東京に帰り、この日午後、首相官邸で鳩山由紀夫首相に平成22年度予算の民主党の重点要望(18項目)を提出している。
◆小沢幹事長は、福田赳夫元首相の弟子である小泉純一郎元首相以来続いてきた「緊縮財政政策」を根本から改め、田中角栄元首相流の「積極財政政策」に大きく舵を切り、いよいよ「本格的な景気政策」を断行する腹積もりらしい。そのために建設業界団体を自民党からもぎ取る必要があった。その作業を終えた小沢幹事長は、「八場ダム」などいくつかのダム建設は中止するものの、その他のダムの建設は続行する。整備新幹線もつくる構えという。「積極財政政策」に大きく舵を切るとともに、日本銀行と協力して金融出動も積極的に行い、2010年6月をメドに景気回復させ、さらに強力に浮揚させていく計画らしい。
「いよッ、待ってました、田中政治の復活!」と各方面から景気のよい掛け声がかかりそうである。
板垣英憲マスコミ事務所

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