新ローマ法王は、オサマ・ビン・ラディンに宗教命令「ファトウ」の即時中止を求める対話を!

2005年04月05日 17時37分39秒 | 社会
ブッシュ大統領夫妻参列へ ローマ法王葬儀 (朝日新聞) - goo ニュース

 ローマ法王ヨハネ・パウロ2世崩御に世界各国のカトリック信者ばかりでなく、異教徒も哀悼の意を表明している。心よりおくやみを申し上げたい。
 「神の名において殺すな」とのメッセージを送りつづけてこられた功績は大きい。
 だが、バチカン「ローマ法王庁」もブッシュ米国大統領も最近は、肝心なことを忘れてしまっているのではないか?
 それは、あの2001年「9.11」事件の主犯の「オサマ・ビン・ラディン」のことである。
 「キリスト教世界 VS イスラム教世界」の対立構造を激化させ、米国のアフガニスタン空爆とイラク戦争を惹起させた。
 これらの戦争の起点は、1998年2月にオサマ・ビン・ラディンが中心になり「ユダヤ人と十字軍に対する聖戦のための国際イスラム戦線」を結成し、対米戦線の宗教命令「ファトウ」を発令したときにあったはずである。
 この宗教命令を具体化したものが、「2001年9月11日」のテロであり、ブッシュ大統領の報復措置としての「アフガニスタン空爆」であった。続けてブッシュ大統領は、ドサクサにまぎれて、フセイン大統領の打倒をめざしてイラク戦争をも起こしたともいえる。
 イラク戦争においては、主敵はオサマ・ビン・ラディンからフセイン大統領にすり替えられている。
 ヨハネ・パウロ法王は、ブッシュ大統領がイラクに対して先制攻撃しようとした際、これを思い止めるべく使者を送り、ギリギリまで説得をされたようだが、ブッシュ大統領は「これは大統領権限で行なう」と言って、開戦に踏み切った。
 最大の問題は、ヨハネ・パウロ法王がここで成すべきであったのは、オサマ・ビン・ラディンとの対話と説得であったにもかかわらず、その形跡がなかったことである。
 ブツシュ大統領は、オサマ・ビン・ラディンが指揮していると思われる「テロ」を、むしろ逆利用して、イラク戦争を起こした向きがある。
 キリスト教世界とイスラム教世界の対立を深めないためには、バチカン「ローマ法王庁」が新法王を選出した直後一刻も早く、オサマ・ビン・ラディンと接触し、「ファトウ」を中止するよう説得することである。
 そうでなければ、イラクをはじめ世界各国での「テロ」はなくならないだろう。

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