ランサムウェア(身代金要求ウィルス)を使っていた国際的犯罪集団のひとつである「ラグナロッカー」が11カ国の捜査機関の連携で、サーバーが差し押さえられ、チェコ在住の男をフランスで逮捕した。
10年前も最大の闇市場であった「シルクロード」も国際的な連携で逮捕された。
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ラグナロクとは北欧神話の神を亡ぼす終末戦争のこと。
アースガルズという神々が住む王国(日本でいえば高天原かな?)を亡ぼしたという神話。
このふざけた名前の犯罪集団はランサムウェア・ギャングのひとつだ。
世界中で病院や企業にランサムウェアを送り込み、身代金を要求していた。
一昨年、アメリカ国内最大の石油パイプラインであるコロニアル・パイプライン社をランサムウェア攻撃したのは、「ダークサイト」といわれる別の集団であった。
ランサムウェア被害は対策が進み、世界的には昨年から減少しているが、日本では増え続けている。
原因ははっきりしているのでは?
政府はDXだ、ITだと旗をふるが、企業や団体のシステムは古いままのものも多く、更新は費用などが壁となり遅れている。
いまだにXPや7が現役のところもある。サプライチェーンの中小企業が狙われやすい。
IT化はコスト削減ではなく、お金がかかるのだ。とりわけシステム保全にはコストカッターがおそいかかっている。
委託の委託、下請けの下請け、派遣労働のまん延でベンダー企業も疲弊化しているのではないか。システムエンジニアの過労もひどい。
そうしたところをランサムウェア・ギャングが狙っている。
ネットには国境がない。