10月24日は国際連合が誕生した日である。
ロシアのウクライナ侵略、イスラエルとパレスチナの紛争など、いまだに多くの命が連日奪われている。
1年前に、グテーレス国連事務総長がメッセージを出している・
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あらためて「国際連合」の誕生した原点にもどる必要があるのではないか。
憲章の前文
「われら連合国の人民は、われらの一生のうちに二度まで言語に絶する悲哀を人類に与えた戦争の惨害から将来の世代を救い、基本的人権と人間の尊厳及び価値と男女及び大小各国の同権とに関する信念をあらためて確認し・・・」
第一次、第二次世界大戦で6000万人ともいわれる途方もない人命が失われ、その教訓から作成にかかわった人たちの二度と戦争は起こさないという決意が読み取れる。
憲章第2条4項で「武力による威嚇又は武力の行使」を禁止した。
「この機構及びその加盟国は、第1条に掲げる目的を達成するに当っては、次の原則に従って行動しなければならない。
4.すべての加盟国は、その国際関係において、武力による威嚇又は武力の行使を、いかなる国の領土保全又は政治的独立に対するものも、また、国際連合の目的と両立しない他のいかなる方法によるものも慎まなければならない。」
そのためにも「集団安全保障」を強めることが議論の俎上にのぼった。
このときは、51条の「自衛権」「集団的自衛権」=軍事同盟は議論になかったと言われている。
議論の過程で、アメリカが51条を提案し、それが今や「集団安全保障」を遠ざけ無視し、51条を金科玉条のように持ち出し、「集団的自衛権」=軍事同盟の世界を当たり前のように主張している。
政府や自民党には、国連憲章の精神はまったく感じられない。
それどころか、51条をもちだし、軍事拡大を正当化している。
大国の「外交」が衰退している。
それでも各国の「戦争反対」「直ちに停戦を」の声が広がり、各国の政治へ影響を与えている。
強大な軍事力を持った愚かな政治家の手をしばろうとしている。
日本からも、地域からも、声をあげていこうではないか。
国際連合の精神を、力を発揮させよう。