米シリコンバレー銀行(SVB)と米シグネチャー銀行の破綻は金融不安をいっきに広げた。
ヨーロッパにも飛び火し、米政府や日本の政府も「火消し」にやっきとなっている。
よく「お金」は臆病だといわれる。政府の思惑をこえて動く。
この二つの銀行の関連株式と債券を、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が約550億円も保有していることが明らかとなった。
バイデン政権は救済しないとしている。
このままでは紙くずになってしまう。
そもそも年金財源の運用の株投資などに広げてきたのが安倍政権。外国株式の9%を25%と大きく広げた。
それがこの結果だ。
国民から預かった年金財源。石橋をたたくように慎重にしなければならないのに、当時の安倍首相は金融界の要請と自らの政権浮揚のため年金を危険にさらした。
いま巨額なGPIFの50%が株などの危険な運用になっている。
市場から引揚げれば、暴落を招く。
経済が恐慌に陥れば「年金破綻」というあってはならない事態になる。
ここにもアベノミクスの負の遺産が。
そもそも株式市場の1割以上が日銀やGPIFなどの「公金」となっていることが異常である。
自公政権の責任が問われている。