新型コロナのパンデミックから3年目に入っている。
この間、さまざまな情報が錯綜し、いまなお科学的解明が進められている。
さまざまな情報のなかには「とんでも情報」や都市伝説的、もうけのためとしか思えないものまである。
こうしたな、この本が出版された。
あけび書房 1,980円
ワクチンにマイクロチップが入っている。
イソジンなどでうがいをすれば。
この食品を食べれば。
信心があれば・・・
多くの誤解や偽情報、陰謀論などがネットで広がった。
こうしたことに対して、どう対応すべきなのか。
科学的なものの見方・考え方の参考になる。
地球や宇宙の自然や人間社会には「神秘」、「非合理」が渦巻いている。
人間は少しずつ事実を解明し、科学的真理を積み上げてきた。
その過程で「神秘主義」「非合理主義」に落ち込んでしまう。
対抗するには哲学における「弁証法的唯物論」がとても重要になっているのだが、「それは共産主義だ」と避けてしまう思考ブロックが多い。
人は意識するしないにかかわらず、唯物的で弁証法の考えをもっている。100%観念論者なら死んでしまう。
しかし、認識の一面性から「観念論」に陥ってしまう。
エンゲルスは「弁証法を軽視すれば罰なしにはすまされない」(自然の弁証法より)と述べている。
さらにさまざまな哲学的観念論、アカデミズムをはじめ百花繚乱的なものの影響も受けている。
20世紀は、新カント主義、実存主義、フロイト主義、論理実証主義、現象学、プラグマチズム、日本では西田幾多郎の哲学など。
そして21世紀も形を変えて・・・
また周期的に「心霊」「スピリチュアル」「超能力」ブームも起きている。これは楽しむだけならよいが、はまれば大変だ。
行き着く先が、殺人まで犯した「オウム真理教」事件だ。「ポア」などと殺人まで容認されてしまった。
旧統一教会の「霊感商法」や「家庭崩壊」も深刻な被害を与えている。
少しでも「科学的リテラシー」を身につけるために、参考にしていただければ。
追 記
霊感商法と科学リテラシー。
自民党と旧統一教会の何が問題となっているのか?
それは、霊感商法や集団結婚式、マインドコントロールによる家族崩壊などが社会問題となり、それが分かっていながらその教団とつながり、免罪していたからだ。
安部元首相や下村大臣など、社会的認知を与えていたからだ。
「霊」「神」「仏」などを悪用する宗教団体への供応ということになる。
政治家を自任するならば、国民の被害に向き合うことこそ必要なことだと思う。