佐渡金山の世界遺産推薦をめぐって安倍晋三元首相が、いやにはしゃいでいる、韓国と「歴史戦」を戦うと。
世界遺産推薦のためには、その歴史を、負の歴史を含めて、歴史全体が示されなければならない。
佐渡金山は世界遺産にふさわしいものだが、朝鮮半島を日本の植民地にした時代に「朝鮮人強制労働」の負の歴史がある。
だからこそ韓国から注文が出された。
これに反発したのが安倍元首相だ。
当初、岸田首相は推薦見送りで動いていたが、横やりが入って急きょ「推薦決定」に変更してしまった。
安倍元首相は韓国に対して「歴史戦」に挑むとして張り切っている。あまりにも子どもじみている。
過去の「負の遺産」を否定することが、日本人の誇りなのか。
過去の「負の遺産」に向き合うことが「自虐」なのか。
朝鮮半島を完全に植民地として、名前も日本名にかえさせ、宗教さえ押し付けたこと。そこに至るまで、日本は戦争に次ぐ戦争を続けていった。
そうした歴史の事実にまるごと向き合わなければならない。
それを成しとげてこそ、日本人としての「誇り」があるのではないか。
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