社会はかわるし、かえられる!

格差社会の縮小めざして、誰もが安心できる社会をめざして!
 

バーチャルスラム

2020-01-13 13:08:13 | 日記

政府はキャッシュレス社会をつくりだ
すために、さまざまな合わせ技を使っ
て進めている。

消費税10%増税に便乗して、キャッ
シュレスカードを使えば5%還元(税
金を使って)など進めている。

朝日新聞の調査では、キャッシュレス
の使用が増えていると報道された。

そして「便利だから」とスマホを活用
したキャッシュレス化が広がっている。

しかし、ちょっと立ち止まって考えて
ほしい。

今のビッグデータの規制がない状態で
キャッシュレスを野放しにすると・・・

「バーチャルスラム」という言葉が広
がっている。
・・・女性のひろばの2月号参照・・・

バーチャルは仮想世界、スラムは貧民
街のこと。

これは「AIスコア」と連動している。

キャッシュレスで買い物をしていると
年間のすべての買い物が記録され、本
人の他のネットデータなどを合わさっ
たビッグデータとして集約されていく。

ここから個人の信用や経済力などが判
定され、点数化される。

これが「AIスコア」だ。
            こちら ⇒

となると、キャッシュレスを使わない
人や所得が低い人、資産のない人は、
低い「AIスコア」となり、ネット上で
は「貧しい人々」「信用できない人々」
となっていく。

生活が、人生が、すべて記録され点数
化されていく。

AIスコアが低いと、就職も、結婚も、
またローンも組めなくなる。

点数を上げるための「競争」社会にな
っていく。

恐ろしく、不自由で、窮屈な、そして
監視社会となっていく。いったんバー
チャルスラムに落ち込んでしまったな
ら、脱出は容易ではない。

2030年までに、G20の国で5億4千万
人がバーチャルスラムが生まれ、15~
65歳までの生産年齢の6人に1人とい
う試算まである。

キャッシュレス決済とAIスコアによっ
て、新たな貧困と格差が生まれ、拡大
していく。

どうするか。

問題は巨大企業が保有する個人データ
とビッグデータだ。使い方を誤れば、
社会に破壊的な影響を及ぼす。

私たちの社会は「利益最優先」であり、
巨大企業は政治や政府まで支配してい
る。

個人情報の保護やビッグデータの民主
的規制が強く求められている。

ヨーロッパでは、かなり厳しいGDPR
(一般データ保護規則)が進められて
いる。

日本では?

大企業の下請けともいえるの自公の議
員が多く、お寒い状況だ。

キャッシュレスは、企業の利益や国民
監視ではなく、「よりよい社会を築く
こと」という国民参加こそ求められて
いる。