今日の赤旗の「朝の風」に日隈威徳氏の追
悼記事が載った。
日隈氏といえば宗教学者であり、私は若い
ころ「宗教と共産主義」や「仏教の源流」
などの著作を読み、宗教者とどう向き合う
べきかを学んだ。
江戸時代以前の多くの知識人はお坊さんで
あった。虐げられた庶民や矛盾が拡大した
社会の変革も仏教などの教えが中心だった。
宗教は国家権力を維持するための精神的支
柱であったが、同時に農民の一揆など、社
会変革の理論でもあった。
仏教のお釈迦様(シッタルダ)もキリスト
も人民の、民衆の苦しみからの解放を願っ
た。しかし、それが当時の支配者を脅かす
存在となり、弾圧されていった。
いわば社会変革者であった。
しかし、教団として成立すると国家権力と
結びつき、「政教一致」の歴史的流れとな
った。
この「政教一致」が多くの不幸を招き、近
代では「政教分離」が民主主義の基礎のひ
とつとなっていった。
日隈氏は、共同の相手としてつなぐものは
「人間愛=ヒューマニズムという今日つの
価値観」だと説いていた。
共産主義(コミュニズム)を意図的に貶め
る考えが権力によって広められ、また旧ソ
連などの遅れた国の否定的な政治が、本来
の言葉の意味を歪めている。 こちら ⇒
しかし、日本共産党は創立以来、国民の苦
難の解放という点で共通の価値観を持って
いる。
今、市民と野党共闘が大きく前進している。
安倍政治を終りにしようと大きな変化が生
まれている。立場の違いを超えて。
この変化を歴史的な巨大な流れにしたい!