波止の養殖隊（ハネ研エレジー）

3,　天国と地獄

　11月初めにビッグＦから取材の話がありました。

　「もうそろそろハネの取材に？」

　「一寸待ってください！まるで釣れていないのでもう少しさきへ！」・・・。

　数日してまたお電話がありました。

　「何とかしてください、シーズン的にもういいでしょう！」

　「いや、もう少し延ばせませんか？」

　「今中さん！たまには坊主でもいいじやないですか？

　いつもいつも釣れるとは限らないし？」

　「そうですか」

　と、とうとう押し切られてしまいました。

　　　　　　　　　エビ撒けど　姿の見えぬ　ハネ哀し

　さあー大変です！　

　口ではどうでもいい、坊主でもかまわんと言われても、こっちにも意地があります。

　まずは情報収集です。

　「ふむ、何々？中波止でポツポツと、時間遅遅に50～60位がつれている！」　よっしゃ１

　とりあえず中波止へ様子を見に行くことにしました。

　何と情報通りに2人で60㎝クラスが3匹釣れました。　こら何とかなる！

　14日、ハネ研の最終例会です、みんなにプレッシャーがかからないように取材のことは

　黙っていました。

　さあ始まりましたが、みんなは釣れるようなきがしていないようです。

　「こらいかん！僕がなんとかせんと！」

　せっせ、せっせと、一人エビを撒きます。

　6時過ぎからセイゴが入れ食いになりました。

　ＴＶのクルーには「６時過ぎまでゆっくりしていてください、ここのハネは時間を

　計ってきますからと！」言ってる矢先に、セイゴの当たりが遠のきました。・・・