「じやのひれ」は修行中の龍の昼寝?
ダボ鯊がもつ国土地理院の5万分の1地形図は明治29年(約122年前)測量の物ですが、
くっきりとデッカイ砂嘴がえがかれていて圧倒されます。
しかしいくら大蛇と言っても千メートルはけた外れ、ましてヒレがあるというからヘビでは
なさそう、そこで思い当たるのが「鳴門の竜巻」(渦潮)の解き明かしに語り継がれてきた
「龍」と密接な関係があるのではということです。
つまりじやのひれの「蛇(じや)は「龍」と理解した方が話は早いようです。
龍なら想像上の動物ですがヒレがあるでしょう。
全長千メートルもの巨大な「龍」が縦横に海峡を泳いであの鳴門の渦潮を起こす、と言う
解き明かしは壮大で説得力があります。
「じやのひれ」から押登岬を回り、吹きあげの浜を超え、阿万港、阿万海岸を経て南へ6キロ
ほどに「潮埼」という磯があります、ここに実は「蛇穴(じやあな)」と称する大きな洞くつ
があります。大蛇はここに住んでいて、時々福良のほうに出かけ、のんびりと入り江の岸辺に
もたれて、昼寝をむさぼっていた、遠目に砂嘴はそう見えたのでしょう。つづく・・・