えむ

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旧東海道を歩く 総括

2008-01-11 | 東海道
2002年10月に始めた東海道ウォーキング492Kmを2007年12月に完全踏破しました。2002年に1回目を歩いてからなんと2回目は2003年10月。始めは意気があがらなかったのです。
昔の人は1日に10里(女性でも6里)あるいたと言いますが、私たちは始めは1回に7~8キロ最後には20数キロ歩いたこともありました。五十三の宿場を30回に分けて歩きました。昔の旅人は順調に歩けるとは限らず、川止めや災難にあえば予定も立たず、日程は延びるし命がけのたびだったのでしょう。それで街道筋には安全祈願の寺や神社がたくさんありました。

東海道は鎌倉時代に街道整備され、織田信長が一里塚を制定、豊臣秀吉が三条大橋を建設、徳川家康が1601年に五十三次を制定し、1603年い日本橋架橋と言われます。
関所は箱根と新居の2箇所。峠は箱根峠、小夜の中山、薩捶峠、鈴鹿峠など。そのほかはあまり大変なところは少なかった。やはり箱根峠が一番きつかったように記憶しています。
古い町並みが残っているのは所々にありますが、蒲原宿、鳴海宿、関宿などが特に印象深く、この景観を残すには大変な努力が必要だと思いました。住人にとっては新しい家のほうが快適だし、古い家を残すには行政の補助がなければ出来ない。大方のところでは古い家と新しい家が混ざっていてだんだん街道の風情がなくなっていました。
古いものを残すと言う習慣は日本には少なく残念なことです。
杉並木も所々では植林され残っています。
一里塚もいくつかは残っています。歩いてみて一里塚がどんなに大切かがわかりました。歩く上での目安になりますし、疲れたとき一里塚を見るとホッとすることが何度もありました。昔の旅人の気分です。

街道を歩く楽しさはもちろん各地の名所旧跡を見る楽しさ、学校で習った歴史上の事実が起こった所、建物(ほとんど復元)を確認することがあります。でもそれだけではなく、街道沿いの老舗で昔から続くお菓子や土地の名産を食べたり、買ったりする楽しさ、又昔ながらの食事、各地の名物料理を食べる喜びは格別です。
特に思い出に残っているのは「三島のうなぎ」、「由比の桜海老」。「名古屋のひつまぶし」などです。

又街道筋には郵便局もたくさんありました。
歩くときは同じように歩いている人に何人か会い情報交換したり経験を話してもらったり交流がありました。又季節の花を見たり、京都の桜、浜松の藤など。

遠くはほとんど青春18切符を使い、夜行のムーンライトながらに乗り、宿泊は4泊。経済的な旅でもありました。

参考文献
完全東海道五十三次ガイド(東海道ネットワークの会)講談社+α文庫
歴史街道ガイド東海道を歩く(1~5)講談社 
 (この本は高いので図書館借りました。)
いい旅みつけた東海道をゆく(RECRUIT)
週刊日本の街道東海道(1~5)講談社
東海道一里塚ウォーキングガイド(東海道ネットワークの会)

自治体が出しているパンフレット(これは送料をのみで送ってもらえます。
宿場マップ 歩く知る発見する東海道(川崎~箱根)
   横浜国道事務所調査課 045(316)3537
東海道さんさくマップ(箱根~坂下)
   社団法人中部建設協会 052(962)2210
近江東海道中絵巻(坂下~京都)
   近江歴史回廊推進協議会 077(522)6268
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