イタグレブリーダー・ヨーロッパのイタリアングレーハウンド。

ヨーロッパから5頭のIGを輸入しました。出産や老犬のこと。家族として大切に育てています。

エニオ 手術へ。

2019年06月11日 | Weblog

イノセントでは、よくないことが起こったのは老犬のことだけではありません。色々とあるのですが・・・それはこの場で公表することではありません。

ひとつだけ、残念なことをお伝えします。もしかしたら、心に留めてくださっている方がいらっしゃるかもしれません。1月に身体の弱い子が産まれていました。名前を不死鳥のフェニックスからいただいて⇒ フェイフェイちゃんと呼んでいました。フェイフェイは、よく頑張って 一生懸命に 生きよう との気持ちが体中からみなぎっていました。ご飯も、少し表面をふやかしたフードを、時間をかけながら食べてくれました。ウ○チも下痢ではなく、キレイな形でした。

でも1kgを過ぎてからは体重が増えることはなく、一進一退の日々でした。そして5月になってからは、食べることを嫌がる日もありました。無理に食べさせると、苦しそうに身をよじり・・食べたものを吐きました。その吐くしぐささえも苦しそうで 吐きながら七転八倒して身体をよがめていました。無理に与えては、反対に命を落としてしまうと判断しました。いわゆる誤嚥性肺炎になります。

獣医さんも1回目のワクチン時に、この子は生きていくのは難しいとおっしゃっていたので、2回目のワクチンに行ったときに・・よく頑張ってるね と内心は驚かれたような表情をなさいました。

そのように何度か危ないことがありましたが、フェイフェイちゃんは、そのたびに、よみがえってご飯をまた食べるようになり、命をつないできました。

しかし身体は成長が止まっていました。身体は、か細くなり段々と食べなくなり(無理強いすると、もっと苦しみます)歩くこともしなくなり・・横たわってお水を少し飲むだけになりました。ずっと頑張っていましたが、5月の末に、とうとうあの世へと逝ってしまいました。

とてもよく頑張りました。その死に顔は、穏やかで美しかったです。目は開いたままですがキラキラと光っていて本当にキレイで、飾り物の彫刻のようでした。私は何度も キレイだね とつぶやきました。

苦しい日もあったけど、フェイフェイはこれでやっとラクになれるねと。天国でゆっくりと休んでちょうだいねと。イノセントにきてくれてありがとうねと。私は沢山の感謝の気持ちを伝えました。

私にできることはしましたので、悔いはなかったです。6か月弱の短い命でした。最後のフェイフェイは苦しんだようすもなく、眠るように逝きました。私は、フェイフェイはこれでラクになってくれたね・・と思い、心のどこかで安堵した気持ちもありました。

10年ほど前にも同じような経験をしました。その時に弱く生まれたプッチーちゃんは、口蓋裂・こうがいれつ(みつくちでした)ブリーダーを長くやっていたら、良い事ばかりではありません。人間が創ってきた純血種です。めったにないですが、身体の弱い子、自力では生きてはいけない子が生まれる可能性もあります。

私はどのような子でも愛おしいです。この世に生を受けて誕生した、かけがいのない命。大切な命。生きていくことはできなかったけれど、頑張って生きようとしていた、小さな命。救えるものなら、救ってあげたかった。

自分の身体が弱いなんて、フェイフェイは全く思っていなかったです。そぶりも見せなかったです。他の子達と一緒に、じゃれて遊んでいたのですから。わたしがフェイフェイ~と呼べば、不自由な歩きかたをしながら、ニコニコと駆け寄ってくれました。

彼女が生まれた時に、私はその姿を見て、この子はきっと走ることはできないだろうと想像したのです。それなのに彼女は毎日、走って私の元へ駆け寄ってくれました。不自由な身体を左右に揺らしながら~ニコニコと私の元へ来てくれて、私は抱っこできることが嬉しかった

天に召されてしまっても、フェイちゃんのニコニコの姿を思い出し、パワーをもらっています。これらもすべて私の勉強です。 次々に色々なことがあるけれど、すべてをプラスに考えて、ワンが私に教えてくれていると考えています。このような体験&気持ちを与えてくれたことに、ありがとうの言葉しかありません。

写真は公表するつもりはなかったので撮っていません。

アラっ エニオのことを書く予定でしたが時間が来てしまいました。(夕方5時からは忙しタイムに入ります)エニオは一週間の入院治療で身体が回復していきました。昨日のお見舞いでは、目に覇気がでていました。続きます。。。

 

 

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4 コメント

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フェイフェイ、頑張ったね (ミロ家)
2019-06-13 01:41:49
フェイフェイのこと、気になっていました。
私はフェイフェイがママさんのいるイノセントに生まれてきて本当に幸せだったと思います。

ミロにはお気に入りのドッグカフェがあります。
オーナーさんがとても素敵な方で、保護犬活動に力を入れています。
お店で保護されたワンちゃんに会うことも多いのですが、その中にはブリーダーからレスキューされた子もいます。
そうした子たちは、声帯を切られていたり、何度も帝王切開させられていたり、もう出産できないからと手放されたりしています。
きっとそんな心無いブリーダーのもとにフェイフェイが生まれていたら、6ヵ月も生きていなかったでしょう。いえ、生かしてもらえなかったでしょう。

でもフェイフェイは違います。
素敵な名前をもらって、イノセントの仲間とじゃれたり、ママさんに愛されたり、楽しい思い出に彩られた一生です。
何より懸命に天命を全うできた素晴らしい一生です。
ママさんのことなので、誠心誠意をもって向き合われたことと思います。
フェイフェイに会ったことはないけれど、嬉しそうにママさんに駆け寄る姿が浮かびます。

フェイフェイのご冥福をお祈りします。
きっとイノセントのみんなを見守ってくれると思います。
ミロ家さんへ (イノセントママ)
2019-06-13 21:18:20
ミロ家さんからの、心のこもったお言葉、ありがとうございます。
そして現実に経験されている、レスキューから迎えられたワンたちのことをご存じでいらっしやり、感慨を新たに思いました。

私は実際に、声帯をとられたワンたちや帝王切開で何度も生まされている女の子を見てきました。
北海道の、いわゆるパピーミルの現場を、沢山見てきました。現状を、知っています。

ご近所から、鳴き声がウルサイと苦情が来るから声帯を取られているいるワンは、その本能で吠えるのですが、ぜーぜーと息が出るだけ。

仔犬を産むことを、休みもなく繰り返された子&帝王切開をされた子は、身体がボロボロになっています。

これらの現実は、以前はパピーミルなどのうちわだけが知ることだったのですが、現在はミロ家さんたち・・愛犬家さん達にも知れるようになってきました。

フェイフェイは、生まれた時点で左の前足が曲がっていました。
この子は普通に歩くことはできないだろう~と思っていましたが、予想をくつがえしてくれました。

びっこをひくこともなく、前足を上げながら、軽々と歩くことができました。走ることもできました。
しかし限界はあり、もともとの寿命を延すことはできても、もって生まれた運命には勝てませんでした。

ミロ家さん、今回のコメント、ありがとうございます。
このようなお言葉をいただいて、私は読み始めてから~感慨無量で、涙がとめどなく流れました。涙もろいです('_')

子犬のことも、老犬のことも、当たり前のように大切にしてきたのですが、そのことを認めてくださるお言葉に報われています。

ミロ家さんからの書き込みに、新たにやる気を起こしました。
ありがとうございました。
Unknown (ベテル)
2019-06-28 23:36:42
エニオ君、頑張ってね
べテルさんへ (イノセントママ)
2019-06-29 15:48:40
ベテルさん、エニオへのお言葉、ありがとうございます。

エニオは食べることが楽しみになって、とてもよく頑張ってくれています。
これからも、見守ってくださいね。

ありがとうございます。(エニオに代わって)

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