本州でショーに犬を出す場合、プロハン⇒プロのハンドラーで、ハンドリング代を報酬として得ている人や、ブリハン⇒ブリーダーが自ら輸入した犬や繁殖した犬を引く人が多いでしょう。
しかし~北海道は逆です。プロハンは少なくて、オーナーハンドラー⇒自分の所有した犬を自ら引く人やブリハンの人がほとんどです。ハンドリングは見ていると簡単そうに見えますが、実際に引いてみると、とても難しいです。ただ見よう見まねだけでは、いっこうに上達しません。 そこで、北海道では、動物の仕事をしている、ある有志の方々が、サポートクラブを立ち上げ、動物業界の向上をはかる為に、定期的に勉強会を開催してくれています。ハンドリングセミナーもあれば犬の骨について・トリミングの技術向上などテーマは色々です。
前回出席させていただいた時のテーマは、《スタンダードを理解する》でした。そのときの講師は、東京からいらした有名な審査員の先生でした。世界中で審査されている大先生です。私は、犬の仕事をさせていただいているのですから、いくつになっても常に勉強しなくてはなりません。先生は膨大な資料を配付して、説明してくださいました。
この写真は、そのごく一部です。犬種にはそれぞれにスタンダードがありまして、本来ブリーダーは、その犬種の質の向上を守るために、スタンダードにそった繁殖をしなくてはなりません。スタンダードから外れた繁殖を繰り返していたら、その犬種はバラバラになり、犬種の良さがそこなわれてしまいます。 こちらはシーズーの例です。
シーズは長毛種ですから、普段は足が隠れています。しかし~審査員は触診台に乗せた犬をしっかりと触って審査しています。それは足の形にもスタンダードがあるからです。上は毛で覆われた姿。下は実際の足の形です。みなさん、どの形が良いと思われますか
はい!正解は真ん中です。 左は、間が狭くて、足も内側に曲がっています。 右は反対に間が広すぎます。
では次は、体長と体高の割合です。そして首の長さです。 ↓ 長毛種では、表面からはわかりにくいので、ジャッジは毛のない状態を想像しイメージするそうです。
どちらの子がスタンダードに近いか 分かりますか。これっ~私でも分かります。正解は左です。右の子は首が短すぎますね。
次はプードルの頭部についてです。顔のつくりに関しても、スタンダードがあります。額の広さや、マズルの長さなども理想的な形があります。 先生曰く、スカルが短くなると⇒目が出目になって品がなくなるそうです。
う~ん・・目が大きいのと・・出目・・は違うことを教わりました。
このほかにも沢山の事を教わりました。沢山の資料をいただいたので、繰り返し読んでいます。繁殖って本当に奥が深いです。このような内容の勉強会は一応プロ相手なので、普通の人には教えてはいただけないことです。スタンダードの完璧な犬なんていません。どの子にも必ず欠点はあります。欠点のない犬はいません。
ロナルドの頭部とエニオの頭部を比べると、確かに・・エニオのほうが良いつくりをしています。綺麗な頭部です。しかしロナ君は骨が細かったIGの骨格を、しっかりとした骨格にしてくれました。イノセントでは大きな役割を果たしてくれました。 このように欠点を補いながら、一代・二代・三代と長い時間をかけて、自分の理想とするIGを創りたいと思っています。私の理想ですから~第三者から見ると理想ではないかもしれません。それでいいのです。それぞれに自分の好きなタイプがあり、それが違ってこそ・・おもしろいと思います。
いつもありがとうございます。今日もぷちっ!とよろしくね。
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