毎年恒例の動物取り扱責任者の研修会に行ってきました。 去年の研修会の時に、動物愛護管理法が今年の9月から改正されるとの説明を受けました。今年はこの新しく改正された事柄についての説明がありました。 その他にもペットと寄生虫について 動物の身体を触ってわかること などの研修内容でした。
この研修会は長いのですよ。3時間もあります。動物の仕事を(素人ではなく)業として行う人が 動物取り扱い責任者 の登録を義務づけられるようになって7年です。こちらの研修会は、最初のうちは、どのような講義をしてくださるのだろう~ と興味津々でした。しかし~7回も受けていると、毎年同じような話の繰り返しばかりで、わたくしにはちっともタメになりません。私が知り尽くした内容ばかりです。説明されている講師(?)の方々もお若いです。お若くて、動物を飼育した経験も浅いでしょう。 経験からのことではなく、ただ・・説明の文章を読まれているような気がいたします。 来てる方々は研修費を払って受講しているのです。場所は中心地なので駐車場代も高いです。私は札幌ですから近いですが、北海道は広いです。遠方から泊まりがけで来ている方々もいらっしゃいます。 業者たちが、う~ん!と納得出来るような内容を期待したいですね。 だって講習中に寝てる人が⇒ 多いのですよ
登録業者は500名ほどいらっしゃるそうで、一度に会場に入りきれないので数日・数回に分けて行われます。私が受けた日は、まわりを見渡すと若い人が多かった。きっとショップの経営者が自分は出席しないで、店の若いスタッフさんに⇒勉強のために受けてきなさい!と言われてきたような感じを受けました。本来は事業主・本人が受けなくてはいけないのですが、内容がいつも同じなので遠ざかっていくのでしょう。
今年から11月中に市に届けなくてはいけない書類が出ました。業者が飼育している犬の数・その年に死亡した犬の数・死亡の理由・かかっている主治医の動物病院の名前・新たに迎えた犬の数・業者が変えなくなった犬どのようにしているか?売れ残った犬はどのようにしているか?母犬は何歳になるまでまで子犬を産ませているか?一匹の母犬に、年に何回の割合で産ませているのか?子犬の健康状態を一日に何回チェックしているのか?などなど・・動物を劣悪な繁殖状態から守る為に届け出る項目だと思います。特に母犬の身体をボロボロにしないために、もっと厳しくしていただきたいと思います。 私は自分の書類を、早々と提出しました。
その他にも沢山の事項が新しく法改正されました。一つずつ説明を受けましたが、どれも当たり前の事ばかりでした。たとえば一度飼った犬は終生面を見ること。病気になった犬は病院に連れて行き手当をすること。里親の会に何度も犬を連れてきて捨てる人に対して、里親の会は、犬を引き取ることを拒んでもよいこと・・などなど、わざわざ説明をうけるまでもなく当たり前のことでした。
500名の方々から徴収した研修費・・どのように使われるのでしょうか? この研修を受けないと⇒イエローカードのような注意状・督促状が届きます。⇒動物取り扱い業の登録を取り消しますみたいな。。。法が改正されたからと言っても人間が行っている現場です。動物は人間の言葉を話すことができません。政治家が・・お役所が・・形のみの法改正をしても、急に動物たちの環境が改善されることはないと思いますが、このように徐々に改正され、人間の仕事に使われている動物達が・・少しでも苦痛がなくなり、ストレスなくすごせることを願っています。できれば、あまりにも悪質な業者がいれば、知っている方々が告発していただいて、立ち入り検査をしていただきたいと思います。
悪質な業者は、このような法の目なんて、なんてことなくくぐり抜けます。可哀相な環境下において、子犬を産まされ続けている母犬たち・・この母犬達を救いたくても、私・個人の力では何にもできないことが悔しいです。
私は20年前に初めて犬の業界を知った時はペットショップ全盛期でしたので、ペットショップの形態から犬の扱い方を学びました。純粋に動物を好きだった私には、想像とは違った異次元の世界でした。私が感じたのは、子犬の血統などは問題ではなく、彼らは売れる子犬・スタンダードは関係なく小さくてお顔の可愛い子犬・目の大きい子を好みました。ショップのゲージの中での生活が長くなるので、食が細く大きくならない子を好んでいました。スタンダードなのに少しでも大きい子は、買い取り価格がバン!と下がりました。もろに、この子は大きめだから値段は低いですよ!もしくは買い取れないよ! と上から目線で言われたこともありました。
それも、生後35日までの子しか買い取らず40日を過ぎると、こんなに大きくなった子は売れないなぁ~!とわざと値段を叩いて正価では買い取ってくれずに、ブリーダーは店長の顔色を伺いながらでした。生後35日なんてまだまだ母犬のおっぱいを飲み母犬に抱かれて育っている赤ちゃんですよ。兄妹同士の遊びの中で社会性も学んでいません。 私にとっては納得のいかないことばかりでした。
その頃の私はシュナウザー・ヨーキーの繁殖をしていました。ヨーキーの子犬で生後40日に満たない子を渡したときは心配しました。あの子はママ犬のおっぱいが好きな子だった・・離乳食食べてるかな~?ママ犬のおっぱいは子犬が居なくなったあともたわわに出てあまっているから、お金を返して連れ戻そうか~と後ろ髪を引かれる日々でした。何度も店長に電話しようと思いましたが。それはできませんでした。
と言うのも、一旦売買が成立したら、ブリーダーはその後のことについては何も口出しできませんでした。その時代はブリーダーの地位は弱く、自分よりもずっと若い店長に気を遣いながら、言われるままに行動しなくては、その次の仕事がこない時代でした。ショップが買い取ってくれなかったら、インターネットのない時代です。当時のブリーダーは、雑誌や新聞に広告を出して子犬の飼い主を募集していました。その広告費は安くはなかったです。問い合わせがあるとメールではなく、お問い合わせの方の家に子犬の写真を送り交渉をしていました。
何年か経験をつむうちに・・ショップのオーナーも若いスタッフも誰でも生活がかかっていることが分かり、納得せざるを得なかったです。。。誰もが生きていくため、生活をする為に働いているのです。動物が好きだから、遊びでいいのよ!お金はいらないわ。なんて言うお人好しはいません(T_T) ペット業界のお給料はお安いですよ。労働時間も長いです。店長が悪いのではなく、動物のお仕事は労働がハードできつく、賃金はお安いのです(-_-)若いスタッフさんは、低賃金・肉体労働でよく頑張っていると私は思います。
そして~イタグレに魅せられてショーに出させて頂くようになってからは、また新たな世界がありました。私のお付き合いしているショーの方々はみなさん、犬を大切にされています。好きな犬種に惚れ込み犬を愛し、犬達と一緒にショーを楽しみ大切な家族として犬を大事にされている方々ばかりです。犬を売るペットショップと、共にショーーを楽しんでいるショーブリーダーは全然別ものです。でもこれらのことは重たい問題なので、そう簡単には書くことができません。中途半端でごめんなさいm(_ _)m
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