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ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2011.1.11 寒中お見舞い申し上げます

2011-01-11 22:20:15 | 日記
 今朝は本当に冷え込んだ。頬に刺し込むような朝の空気。いくら重ね着をしていてもタイツとブーツを履いていても、やはりスカートでは寒い。寒に入っているわけだから、当然なのだけれど。
 それでも私は、このピリリと寒い、けれど抜けるように澄み切った青空の東京の冬、場所によっては真っ白な雪を被った富士山が見渡せる東京の冬、が嫌いではない。産まれてこのかた半世紀近くの間、16年前に海外研修で半年間離れた以外は都外に住んだことがないので、他の土地の冬は殆ど知らない。一方、夫は雪国の出身だから、「やはり、冬は雪がなくては始まらない。」と言うのだけれど、私は、ずっと重苦しい灰色の雪雲が立ち込める長い冬にはちょっと耐えられそうにない。寒くても乾燥していても、たとえ短い時間でも太陽の光にあたって青い空が見上げられれば、気持ちはそんなに落ち込まないから。

 さて、今朝、息子は無事に中学校で3回目になるスキー教室に出かけた。目指したスキー場はたっぷりの雪に恵まれているようだ。4日間口うるさい親の目から解放され、入試からのプレッシャーもしばし忘れ、すっかり慣れ親しんだ悪友たちと先生方の目を盗んでいろいろ良からぬことをやらかしそうな気配。無法地帯で楽しんでくるのはいいけれど、一応受験生・・・、せめて足の骨だけは折らずに無事に帰宅することを望みたい。

 喪中欠礼を頂いた方たちには、これまで出来る限り寒中見舞い状を差し上げようと思ってきた。今頃の時期は、お正月が終わり、改めて故人を想い忍び、ふと淋しさを感じる頃なのではないか、と思う。だからこそ、「お変わりありませんか。寒い中どうぞお風邪を召しませんように。」と一筆書き添えたい。言い訳をしても仕方がないのだけれど、恥ずかしながら今年はまだお出ししていない。
 一度喪中欠礼を出すと、翌年以降、年賀状が途絶えてしまうのも哀しいけれど事実のようだ。年賀状だけのお付き合いになってしまった方とは、年賀状のタイミングを逃すとあっという間にご無沙汰のまま1年が過ぎる。そして翌年の年賀状が2年ぶりとなると、それこそお元気ですか、と無防備に書くことも憚られる。特に病を得てから強くそう思うようになっている。

 さて、明日は恒例の早朝都心会議だ。いつもは一人で近くのホテルに泊まるのだが、今回は息子が不在なので、仕事が終わってから夫と合流し、同じ宿に滞在している。同じ宿でも普段はレディースシングルで今日はツイン。部屋の向きが違うので何やら別の宿に泊まっているような不思議な感じだし、夫はこの駅に降りるのが初めて。一緒に歩いているのもなんだかピンとこない。夫は普段私が一人で宿泊している時にいったい何をしているものやら、と思っていたのではないだろうか。毎回行くワンパターンな動きを実際に体験してもらおうかと、ご案内した。ただ同じレストランに行って、同じ本屋さんを覗いて、同じスーパーで飲み物を調達して部屋に戻る、というだけのごく地味なナイトライフー小さな冒険―なのだが・・・。

 今日は1冊読めた。
 中嶋博行さんの「ホカベン ボクたちの正義」(講談社文庫)。著者は現役弁護士でリーガルサスペンスの騎手として注目を集める方だそうだ。正義感に燃える新米弁護士(ホカベン)に5歳の娘を連れた母親が離婚相談に訪れる。夫のDVを察知し奔走するが、依頼人は夫を刺殺。保険金殺人か、依頼人は事実を語らず、熾烈な法廷対決の果てに浮上した恐るべき真相・・・という裏表紙のとおり二転三転。車内で読み始めたら止まらず、食事間際まで夫を制して一気読み。



コメント (2)
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