ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2019.6.15 滞在2日目は終日暴風雨~こんな籠城蟄居ならウェルカム!?

2019-06-15 21:48:09 | 

 昨夜は温泉と露天風呂を愉しみ、あっという間に寝てしまった。息子が無事帰宅したという連絡を待つことも出来なかった。
 3時間ほど熟睡して一度目が覚めたが、再び2時間ほど眠り、お手洗いに起きた。そこから1時間半、夫の鼾とどんどん酷くなる雨風の音で眠れず。少しずつ空が白み始めてくる頃、ようやく三度目の眠りについた。次に目覚めたのはもうすぐ朝の連続テレビ小説が始まる時間、目覚ましをかけた少し前の時間だった。

 ベッドの中でドラマを見終えて、都合8時間近くも眠ったことに気づく。窓の外は一望に広がる海。贅沢な朝だ。身体がすっかり緩んでいてなかなか起き上がれない。あいにくガラス窓を強い雨が打ち付け、せっかくのバルコニーは水浸し。とても表に出られる状況ではない。
 夫が息子に電話すると、既に出かける支度をしていた模様。午後からの結婚披露宴で合唱をするそうで、練習のために朝の集合だという。お疲れ様なことである。

 チコちゃんを見て、朝食クローズギリギリの時間になって慌ててレストランへ。6つのエリアから成る100種類のビュッフェは、前回2日間ではとても食べ尽くせなかったけれど、今回は3日間あるので、夫曰く「今日は洋食、明日は和食、明後日は中華」だそうだ。私はあれこれちょっとずつ和洋中折衷で頂いた。朝からお野菜たっぷりのお料理に、にぎり鮨や炊きたての釜飯やら絞りたての甘夏ジュースなど、まさしく身体目覚める15時間断食後のブレックファストである。

 外は一時的に雨がやんだかに見えたが、とにかく凄い風で太いヤシの木が右へ左へと大きく揺さぶられている。お腹が一杯になった後は、部屋に戻って、食休み。今日は終日暴風雨の予報なのでホテルで籠城蟄居するつもり。午後からのボディ・トリートメントとディナー以外は全くのノープランである。気づけばベッドで小一時間ウトウトしてしまう。
 夫から起こされてお部屋の掃除をお願いするため、一度ロビーラウンジへ移動。夫は朝から白ワインを頂いてご機嫌だったが、さすがに朝のアルコールが利いて眠いようで、本を読みながら派手に船を漕いでいた。私は持ってきた2冊目の文庫を読みながら優雅な午後の時間を過ごす。

今回は3泊するので、今日は特に何もせずに、とこうしてのんびり過ごしていられるけれど、今日か明日帰ることになっていれば、頑張って荒天でも外に繰り出していたかもしれない。そんな雨の中、カップルやグループがシャトルバスやタクシーで果敢に出かけていく。

 お掃除が終わった頃を見計らって部屋に戻り、お茶とお菓子で一服。ホテルはそろそろチェックインの時間だ。トリートメント前に身体を温めておきたいなと一人で温泉へゴー。せっかく温泉に泊まりながら、夫は、お風呂なんぞ一日一回入れば十分だと言う。いつものことながら、なんだかなあ、である。
 やった、貸し切りだ!と喜んだのも束の間、次々にチェックインしたばかりと思しき方たちが入ってきて、あっという間に落ち着かなくなった。さすがに落ち武者頭を白日の下に晒すのは憚られ、シャワーキャップが堂々と外せない。

 部屋に戻って態勢を建て直し、サロンに向かう。前回のカルテがちゃんと綴られていて、治療中ということもご存知。施術前には暖かいほうじ茶を頂きつつ簡単なカウンセリング。担当が前回と同じ方だったので、もうすっかりお任せで、前回とても気に入ったホットシェルのボディ・トリートメントに身体を委ねた。香りはベルガモットとグレープフルーツの2種類をチョイス。頭のてっぺんから足のつま先まで、心地よく温められたシェルのリズミカルな動きで疲れも緊張も解き解され、深いリラクゼーション状態に。リンパが流れていくのが分かる。ずっと調子が悪かったから、首も肩も腰もかなり凝り固まっていたけれど、随分楽になった。嗚呼、極楽、極楽。生きてて良かった。

 施術後はドライフルーツがたっぷり入った、茶葉まで全部食べられるカシスティーを頂く。とても美味しくて、前回買い損ねたので忘れずにお買い上げ。
 部屋に戻ると夫は気持ちよさそうにお昼寝中だった。今日はたっぷり水分を摂ってくださいと言われていたので、再びお茶とお菓子で一服。朝食が遅かったし、夕飯が早めなので、ランチは結局お茶と焼き菓子等で済ませてしまった。

 さて、息子からは披露宴の写真がLINEで送られてきた。赤い顔をした仲良しの先輩とのツーショットやら、ケーキ入刀の幸せそうな先輩カップルの写真。あの小さかった息子が結婚式に招待されるような歳になったのだ、と思うと改めて感無量になる。果たして本人の結婚やいかに・・・。

 夕食前にはショップで、前回もお世話になった店員さんにお目にかかり、あれこれ買って宅急便で送ることに。夕食はお任せディナーコースで、和食とフレンチのコラボレーション。海の幸満載で和洋のいいとこどり、品数も多く工夫が凝らされたものばかりで大満足。昨夜に続き、地物の伊勢海老や金目鯛に舌鼓。2時間半近く途切れなく食べ続けた。ウエストなしのワンピースは最強だ。ようやく雨も風も止み、ライトアップされた庭を散歩して部屋に戻ってきた。

 食休みをしたら、温泉で暖まって今日も早めに眠りにつこう。先週に引き続き、籠城蟄居といえば籠城蟄居の土曜日になった。でも、こんな贅沢な籠城蟄居なら願ったり叶ったり。

 さて、息子。一緒に披露宴に参加した合唱団のお友達は皆、関西方面に帰ったそう。息子は今晩我が家に泊まり、明日の朝早い新幹線を予約したという。社会人になって初めての帰省は全く構ってやることが出来ず、ちょっぴり悪かったな、と思う2泊目の夜である。
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