ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2019.6.1-2 水無月の始まりは玉砕とともに・・・

2019-06-02 22:02:32 | 日記

 生まれ月、6月スタートは文字通り玉砕の土曜日。
 昨夜は気づけばウトウトダラダラ、何時間寝たか記憶にもないほど。日付が変わる頃、しびれを切らした夫に言われてのそのそと起き出して入浴。就寝前にワイパックスを飲んだら、また眠れること眠れること。
 朝の連続テレビ小説をベッドで視て、また寝直す。お腹は殆ど空かない。

 夫ももう慣れたもので、無理に起こしに来ない。窓の外が賑やかだ。ああ、今日は居住する団地の一斉除草作業日。我が家代表で夫が出かけてくれた。この団地に住み始めて早くも四半世紀が過ぎ、入居当時小さかった子供たちは皆独立してここを巣立ち、残るは熟年以上の夫婦だけ、という世帯が大半になっている。
 汗だくで作業から帰ってきた夫がシャワーを浴びた頃、のそのそと起きる。汚れ物も溜まっていて、これまたのそのそと洗濯機を回す。

 除草作業前のミーティングでは、普段なかなか耳にしないご近所の近況報告もあった模様。お隣は近々引っ越すらしい。我が家より年上の3人兄妹だったが、その姿を見たのはいつが最後だったか。ご主人も定年になったようだし、専業主婦の筈の奥様とも殆ど顔を合わすことがない。こんなに長く住んでいながら親しいお付き合いは殆どない。

 唯一、子供が小さい頃から細々とお付き合いのある上のお宅から、先日息子の就職祝いを頂き、ようやく内祝いをお届けしてきたところだが、奥様は一人娘であるお嬢様のところに生まれたお孫さんの面倒を見るより、お母様の介護が忙しく郷里にほぼ行きっぱなしとのこと。なかなかお目にかかって世間話をする機会がない。かくいう我が家も、一番の草取り要員であった筈の息子が5年前から家を出てしまっている初老夫婦の一員である。

 夫が昨夜お見舞いだよ、と買ってきてくれたサクランボが朝食(既にブランチ)に並んでいた。この時期ならではの、息子が好きなビワも生協から届いた。走りや旬の色とりどりの果物を少しずつ頂くが、いかんせん殆ど食欲がない。薬を飲むためにとりあえず流し込む感じ。洗濯物を干したら、またガックリ疲れてしまう。足を下げて食事をしているだけでどんどん浮腫みが酷くなって不快になってくる。あまりにお行儀が悪いけれど、夫の斜め向かいの椅子の上に足を投げ出させてもらう。

 とりあえず、食事を終えたらすぐにリビングでクッションを積み上げた足置きを作って横になる。ビデオを視ながらまたウトウトウトウト。時間は容赦なく過ぎていく。

 またしても籠城蟄居。せっかくの良いお天気だというのに。今月の新刊を買ってきたものの本を読む元気もない。ウトウトウトウト、トロトロトロトロ。結局、夫の「お昼はどうする?」の声はどこかへ飛んで行ってしまい、気づけば夕飯の時間になっていた。
ブランチの時にお茶を飲んだきりなのに、1時間おきくらいに夢遊病者のごとくリビングとお手洗いを往復する。身体が水分を排出させようと頑張っているのか。そして、ウトウトウトウトの繰り返し。一体何時間寝ていたものやら。動かないからお腹も空かない。お昼の薬も一式パスしてしまった。

 ビタミン剤ビタノイリンと加工ブシ末、牛車腎気丸のおかげか、相変わらず痺れはあるものの、心なしか痛みは治まっているような気がする。まあ仕事をしていないからPCも打たないし、家事もろくにしていないから、そもそも手も足も使っていないということもあるのかもしれないけれど。

 夕飯は夫が用意してくれた肉じゃがを有難く頂くが、食欲はあまりない。味がイマイチわからない。申し訳程度に洗い物とお風呂洗い、洗濯ものを取り入れただけで今日の家事はおしまい。炊事はノータッチ。
 食後もまたウトウトウトウト。日付が変わりそうになって慌ててお風呂に入って、ワイパックスを飲んで(もう飲まなくても寝られそうなものだが)玉砕。
 一体今日は何時間起きていたものやら。ハラヴェンは5割減量だし、昨日の午後からこんな調子でずっとダラダラウトウトしているのに、全然復調の兆しがない。ま、こんな日もあるか、と思うしかないのだけれど、なんだか切ない水無月の始まりである。

 日曜日。6時間ほど連続して眠って、お手洗いで目が覚める。今回は酷い便秘もなく普通便。そのせいか、気持ち悪さはもう殆ど抜けている。ただひたすらだるくて、眠い。やる気が全く起こらない。ついつい憎まれ口を聞いて、夫を不快にさせそうである。
 今日も昼まで寝ている、というわけにはいかない、となんとか起き出して、夫が準備してくれた朝食を摂る。その後、彼はクリーニング店へ冬物を大量に出しに、私はしつこく洗えるものはお家で、と洗濯機を回す。

 窓の外は緑が眩しく綺麗だ。空気はしっとりと湿気を含んでいて、梅雨入りの季節が近いことに気づく。昼からの都心で開催されるピンクビューティーパーティのイベントをキャンセルし、午後から空きがあるので送迎できます、というリフレクソロジーを予約した。こんな浮腫みと手足の痛みがある状態でどうかな、と思ったが、オーナーは私の状況をよくご存じだし、2日間籠城蟄居では、と思い切って。

 お昼は夫がコンビニで調達してきてくれたミニサイズの冷やし中華を頂いて出かけた。実に外に出たのは49時間ぶり。階段を下りながら少しふらふらする。足裏がフワフワして心もとない。とにかく転倒にはくれぐれも注意だ。

 土日一切炊事をしない酷い生活である。オーナーに最寄り駅でピックアップして頂き、車内でひとしきりこのところの体調をお話しする。サロンに入ったら、あとはお任せ。あっという間に深い眠りに落ちた。いつもより大分優しく流して頂いたら、あれほど凝り固まっていた踝のあたりのグリグリした大きな凝りがなくなり、浮腫みがすっきりとれて、足が細く靴がユルユルになった。今月は誕生日月ということで15分の延長サービスもあった。リフレッシュブレンドのハーブティを頂き、次回を予約して再び駅まで送って頂いた。
 夫と最寄り駅前で待ち合わせて食料品等の買い出し。足の痺れでヨロヨロするけれど、足が軽くなったので随分楽だ。それでも痺れがとても気になる。転ばないようにゆっくり歩くが、何だか足がきちんと大地を掴めていない。踏ん張れない感じ。

 その後、ボディバランスヨガのクラスに参加した。ちょっとしんどいかな、と思ったけれどなんとか最後までリタイアせず。さすがにレッスン後の10分ヨガまで頑張る元気はなかったので、それでおしまいにして帰宅。
 帰宅後は汚れ物を洗い、夫が作ってくれたボンゴレビアンコを有難く頂いた。気持ち悪さは抜けて、お腹が空くようになった。
 洗い物と申し訳程度にざっと拭き掃除を済ませて、本日の家事はおしまい。

 こうして、明日明後日とようやく元気になったかなあと思ったら、また水曜日の治療がやってくる。それにしても、今回は薬の抜けが悪い。こんなに回復に時間がかかっているのは初めてのような気がする。
 5クール1回目、まだ後半が始まったばかり。薬は半分の減量にしたではないか、とわかってはいるけれど、なんとも切ない日曜日の夜である。


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