夫と息子が初めて2人だけで長期の鉄道旅行に出かけたのは、4年少し前、息子が小学校5年になる春休みのことだった。寝台特急サンライズ瀬戸に乗り、松山で坊ちゃん電車に乗り、岡山で路面電車に乗るという3泊4日の旅だった。
鉄ちゃんの息子としては、自分が乗りたかった電車にたくさん乗れて、口うるさい母がいなくて、父と2人の男同士での旅行はスナック菓子も食べ放題で、その後の歯磨き等も含めて結構ゆるくて、それはそれは楽しかったようだ。夫も初めての息子の2人旅だったから最初は不安だったようだが、とてもいい思い出が出来た模様。
それまでは珍しい電車、綺麗な特急電車等に乗るために、北は北海道、南は九州まで3人で駆け回っていた。まだ息子は小さかったから、好きな路線全線乗車とか寝台特急を含めて朝から晩まで1日中電車に乗る、というようなマニアックな旅のしかたではなく、親主導のスケジュールで、特急電車に1区間でも乗れればOK、一緒にピースして写真に映ればOK、適当に観光も込みで、というレベルだったけれど。
その後、すぐに中学受験準備となってしまい、その間はさすがに長期鉄道旅行どころではなかったが、何とか進学する中学も決まり、私の再発治療も無事開始され、ということで、スポンサー(私)の一言で再開した。子ども料金最後の旅は、富山・福井と北陸で路面電車を堪能し、京都から帰京する旅だった。(それにしてもこの段階までは現在の所要経費を思えば、実にリーズナブルだった。)
2年半前に再発が判明したのと同時に、今後は寝台列車等に揺られてひたすら朝から晩まで電車に乗り、食事は昼も夜も駅弁、という旅行に同行することは、残念だけれどとても体力が持たない、とあきらめた。そして、その頃は結構真剣に(あと何年一緒に過ごせるかわからないけれど、ママ・ボーイだった息子がこれからは私抜きでも夫と2人でずっと仲良くやっていってほしい。そのために、2人で一緒に旅行をして、男同士で沢山素晴らしい思い出を作って、なんとか2人だけの生活にソフトランディングできるよう備えてほしい。)と強く思っていた。
せっかく時間とお金をかけて実現させるオーダーメイドの旅行である。そのまま行きっぱなしではそれこそもったいないので、その都度きちんと旅行記という形で残し(私が2人の旅先での様子を知るためにもとても重要な作業であり)、これまで部活で年2回発行される冊子に掲載してきた。
中1の夏は青春18切符で豊橋・浜松へ、冬は博多から熊本へ。中2の夏は北斗星で北海道へ、そしてこの春は最後の寝台特急で北陸へ、とひたすら乗り鉄、撮り鉄、食べ鉄を楽しんでいる。
こうしてブログを書いていても実感するが、やはり記録しておくことは大切だと思う。その時、いくら鮮明に感じ、経験したことも時が経てば必ず風化する。それでも記憶が新鮮なうちに書きとめておけば、必ず当時のことを思い返すことができるのだから。
旅行記を息子にタイピングさせると時間が何時間あっても足りないので、彼の口述筆記を私がPCで書きとめて、原稿にしてきた。今年は中3になり、その冊子の編集長を仰せつかったそうだ。自分の原稿も自分で作れないのに他の部員の原稿の世話まで本当に大丈夫か、結局こちらにお鉢が回ってくるのでは、それだけは勘弁してほしい・・・と今からくらくらしている。
今年の夏、2人は東北方面に8日間の旅行の予定をたてていた。ちょうど東北三大祭の時期に行くというのに、ほとんどそれを見る時間もなく朝から晩まで電車に乗る予定だったようだ。
が、先日テストが返されて、本人の口から「旅行なんて行っている場合じゃない。夏休みは勉強する。」とのセリフが出た。確かにもう後がない崖っぷちの点数ではあったけれど。夫としては既にいろいろ予定をたてて宿の手配もすべて終わっていたので、なんとか連れて行きたかった様子だったが。
そうはいっても夏休み中毎日勉強だけしているわけにもいかないし、私は相変わらず休みの残りが少なく、しかも夏休みも毎週の通院に振り替える予定で、楽しみな予定は何もなく・・・、ではちょっと可哀想だと思ってくれたのか、土日を挟んで以前から一度泊まってみたかった近場の宿に家族3人で出かけることになった。
そんなわけで今年の夏休みは長期の鉄道旅行はお預け。それでも息子は夫から「部活の冊子のネタに青春18切符で1泊の旅行くらいなら付き合ってやる。」と言われているようだ。
来年、ちゃんと高校生になっていたら今年と同じスケジュールの旅を是非実現させてほしいものだ。
その時には私も往復飛行機で、体力を温存しつつも、夫の郷里の墓参りも兼ねて数日だけでも合流したいと思っている。
鉄ちゃんの息子としては、自分が乗りたかった電車にたくさん乗れて、口うるさい母がいなくて、父と2人の男同士での旅行はスナック菓子も食べ放題で、その後の歯磨き等も含めて結構ゆるくて、それはそれは楽しかったようだ。夫も初めての息子の2人旅だったから最初は不安だったようだが、とてもいい思い出が出来た模様。
それまでは珍しい電車、綺麗な特急電車等に乗るために、北は北海道、南は九州まで3人で駆け回っていた。まだ息子は小さかったから、好きな路線全線乗車とか寝台特急を含めて朝から晩まで1日中電車に乗る、というようなマニアックな旅のしかたではなく、親主導のスケジュールで、特急電車に1区間でも乗れればOK、一緒にピースして写真に映ればOK、適当に観光も込みで、というレベルだったけれど。
その後、すぐに中学受験準備となってしまい、その間はさすがに長期鉄道旅行どころではなかったが、何とか進学する中学も決まり、私の再発治療も無事開始され、ということで、スポンサー(私)の一言で再開した。子ども料金最後の旅は、富山・福井と北陸で路面電車を堪能し、京都から帰京する旅だった。(それにしてもこの段階までは現在の所要経費を思えば、実にリーズナブルだった。)
2年半前に再発が判明したのと同時に、今後は寝台列車等に揺られてひたすら朝から晩まで電車に乗り、食事は昼も夜も駅弁、という旅行に同行することは、残念だけれどとても体力が持たない、とあきらめた。そして、その頃は結構真剣に(あと何年一緒に過ごせるかわからないけれど、ママ・ボーイだった息子がこれからは私抜きでも夫と2人でずっと仲良くやっていってほしい。そのために、2人で一緒に旅行をして、男同士で沢山素晴らしい思い出を作って、なんとか2人だけの生活にソフトランディングできるよう備えてほしい。)と強く思っていた。
せっかく時間とお金をかけて実現させるオーダーメイドの旅行である。そのまま行きっぱなしではそれこそもったいないので、その都度きちんと旅行記という形で残し(私が2人の旅先での様子を知るためにもとても重要な作業であり)、これまで部活で年2回発行される冊子に掲載してきた。
中1の夏は青春18切符で豊橋・浜松へ、冬は博多から熊本へ。中2の夏は北斗星で北海道へ、そしてこの春は最後の寝台特急で北陸へ、とひたすら乗り鉄、撮り鉄、食べ鉄を楽しんでいる。
こうしてブログを書いていても実感するが、やはり記録しておくことは大切だと思う。その時、いくら鮮明に感じ、経験したことも時が経てば必ず風化する。それでも記憶が新鮮なうちに書きとめておけば、必ず当時のことを思い返すことができるのだから。
旅行記を息子にタイピングさせると時間が何時間あっても足りないので、彼の口述筆記を私がPCで書きとめて、原稿にしてきた。今年は中3になり、その冊子の編集長を仰せつかったそうだ。自分の原稿も自分で作れないのに他の部員の原稿の世話まで本当に大丈夫か、結局こちらにお鉢が回ってくるのでは、それだけは勘弁してほしい・・・と今からくらくらしている。
今年の夏、2人は東北方面に8日間の旅行の予定をたてていた。ちょうど東北三大祭の時期に行くというのに、ほとんどそれを見る時間もなく朝から晩まで電車に乗る予定だったようだ。
が、先日テストが返されて、本人の口から「旅行なんて行っている場合じゃない。夏休みは勉強する。」とのセリフが出た。確かにもう後がない崖っぷちの点数ではあったけれど。夫としては既にいろいろ予定をたてて宿の手配もすべて終わっていたので、なんとか連れて行きたかった様子だったが。
そうはいっても夏休み中毎日勉強だけしているわけにもいかないし、私は相変わらず休みの残りが少なく、しかも夏休みも毎週の通院に振り替える予定で、楽しみな予定は何もなく・・・、ではちょっと可哀想だと思ってくれたのか、土日を挟んで以前から一度泊まってみたかった近場の宿に家族3人で出かけることになった。
そんなわけで今年の夏休みは長期の鉄道旅行はお預け。それでも息子は夫から「部活の冊子のネタに青春18切符で1泊の旅行くらいなら付き合ってやる。」と言われているようだ。
来年、ちゃんと高校生になっていたら今年と同じスケジュールの旅を是非実現させてほしいものだ。
その時には私も往復飛行機で、体力を温存しつつも、夫の郷里の墓参りも兼ねて数日だけでも合流したいと思っている。