アンニョンおじさんの韓国語・中国語・英語学習日記

ハングル能力検定1級、HSK6級、中検2級、英検2級のさらなる挑戦と鹿児島韓国語教室アンニョンクラブの感想を綴ります。

日本全国の高校生の中国語・韓国語履修者数は?

2015-01-20 00:16:10 | 外国語一般
平成23年度の文部科学省の調査によれば、日本全国で中国語、韓国語を
履修している生徒は以下の通りです。

中国語(開設校542校、履修者22061人)韓国語(開設318校、
履修者11441人)となっています。

全国の高等学校の数、生徒数は(通信制・中等教育機関を合計した数で)
5252校、3510362人です。

そこで、全国の高校の開設校の比率及び、学習者の比率を計算してみます。

中国語(開設校は10.3%、履修者は0.63%)で、韓国語
(開設校は6.1%、履修者数は0.33%)となります。

中国語は全国の高校の10.3%で開設されて、学んでいる生徒は全国の
高校生の0.63%、韓国語は全国の高校の6.1%で開設されて、
学んでいる生徒は全国の高校生の0.33%にすぎません。


これは、高校生個人の問題でなく、高校教育のあり方に問題があると
強く感じています。

高校現場では受験圧力が強く、英語一辺倒の状況です。私も、英語教育の
重要性を強く認めている者の一人ですが、それと同時に、選択科目の
中に、英語以外の他の外国語を(私はその中で隣語である韓国語・中国語
を)高校で学べるようにしようという活動をしてきました。

残念ながら、高校現場の壁が厚く、なかなか突き破ることは難しいでした。

現在、高校現場では中国語分野では高等学校中国語教育研究会が、
韓国語分野では高等学校韓国朝鮮語教育ネットワーク(通称JAKEHS)が
国際文化フォーラムと協力しながら良心的な活動を展開しています。

最後に韓国語を学習した高校生3人が書いた文章の一部を紹介して、
高校で第2外国語を学ぶ意義を強調しておきたいと思います。
(文章は韓国語学習を通じての感想ですが、私は、第2外国語
学習の意義に通じると考えています)

高校生A

《受講する前は日本人は日本語と英語を勉強して、
使う文字は漢字とひらがなとカタカナとアルファベットだということ
ぐらいしか言葉や文字に対して考えていなかったけれど、「ハングル」
を学習し始めて言葉や文字はそれだけではないとわかりました。
そしてもっとたくさんのもっと違った文字や言葉を使う国や人々の
ことを考えられるようになりました。》


高校生B

《今回英語とは違う外国語を勉強して外国語を学ぶのは
本当に大変だということを再確認し、でも楽しいことだということも
わかり、英語を学ぶ意味もはじめてわかったような気がします。
ハングルを学ぶことによって、苦手な英語でも意欲的に勉強して
いきたいと思うようになりました。》


高校生3

《外国語を勉強するということは同時にその国の文化を
学ぶということ、その国の人々の声に耳が傾けられるようになると
いうことだと実感します。ハングルの授業が私に新たな国際理解の
扉を開いてくれたのです。》