生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信506 ・「徴農制」の導入に賛成ですか?反対ですか?

2010-04-21 07:01:38 | 日記
お早うございます。日本人宇宙飛行士としての搭乗は最後となる山崎直子さん(39)が無事に帰還。しかしシャトルは年内に退役の予定で、アメリカの先行きを示すような哀愁が漂います。
生き生き箕面通信506(100421)をお届けします。

・「徴農制」の導入に賛成ですか?反対ですか?
 カタログ雑誌「通販生活」が、上記のような国民投票を一般向けと大学生向けの2本立てで呼びかけていました。「『徴農制』の導入を」と伊藤忠商事会長の丹羽宇一郎さんが日経紙上で提唱(昨年9月14日付け)したのがきっかけです。

 通販生活は、国産食材にこだわった食品の販売を展開していることから、「徴農制」を切り口に日本の農業を考える試みです。

 丹羽さんの提唱は――
 「大学生が農繁期に農家を手助けする制度を提唱したい。国費を投じている国立大で、農学部に限らず農業を単位制にするのです」

 「農業を志す人材が必ず出てくるはずです。農業への真剣な取り組みが、日本の国益にかなっていることを学ばせるのです。同時に、高齢化が進む農家に、安い労働力を提供することもできます」

 「農業こそ国の宝です。資源小国の日本の資産は技術と人、そして国土です。しかし、この3つに集中的な投資が行われていない。全国の耕作放棄地は埼玉県に匹敵する広さです。限られた資産を放棄していいはずはありません」

 「急に生産を増やすのはムリですが、まず大事なことは自給率ではなく、自給力の確保です。大規模生産をめざす人を支援すべきです」

 この提唱に対して、いろいろな立場からの意見も掲載していました。

 明治学院大学教授「『農業の担い手不足』は幻想です。農家の多くは農地転用で濡れ手に粟の錬金術に固執しており、農業に熱心な若い就農者を邪魔者とみなして冷たく接します。今すべきは農地利用に関するルールを明確にすること」

 農業有限会社社長「農業がカッコいいものでなければ、強制しても若者は興味を持ちません」

 農業ファーム社長「”体験”して得た感動は、自国の農業への理解につながります。徴農制にも一定の効果はある」

 地球上の人口は間もなく70億人を超えます。食料を奪い合う戦争が起こる可能性は高くなってきています。自給率40%そこそことされる日本はどう対応すべきでしょうか。