生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

・1317 ・「再稼働は本当に必要か」と、朝日新聞社説

2012-07-18 06:42:29 | 日記
おはようございます。

生き生き箕面通信1317(120718)をお届けします。



・「再稼働は本当に必要か」と、朝日新聞社説



 関西電力の大飯4号機が本日7月18日、再起動されます。これに対し

て今朝の朝日社説は、「再稼働は本当に必要か」というタイトルで批判

的に疑問を投げかけました。結びは、「野田首相は『原発を止めたまま

では日本社会は立ちゆかない』と言った。本当にそうなのか、政府は立

ち止まって考えるべきだ」としました。朝日は、原発問題に関する限り、

かなりまともな論を押し出すようになりました。あちこちに気を遣わなけ

ればならない論説子としては、これが限界なのでしょう。しかし、今後さ

らに強力な論調を展開することを期待して、本日の社説には「あっぱれ」

を出しましょう。



 何が何でも原発を動かしたい電力会社。それを懸命に後押しする野

田政権。官邸前に何万人が集まり、「再稼働させないで」と声を上げよ

うが、代々木公園に十万人を超える人々が集まって、「原発反対」を訴

えようが、聞く耳持たない民主党政権です。民意を無視する政権です。

民意を一顧だにしないで、自分がやりたいことは例え戦車を持ちだして

でも制圧前進しかねない政権を「独裁政権」といいます。物言いは一見

丁寧な物腰を装いつつ、やることはえげつない官僚シロアリ路線です。



 朝日の社説はつまるところ、「電力は足りているではないか。野田首

相は『日本社会が立ちゆかない』と言うが、本当か」というものです。

有り体に言えば、「うそをつくな」という内容です。



 野田首相はこれまでも大変多くのウソをつき、国民をだましてきまし

た。選挙時の「シロアリ退治」の約束を反故にし、消費税増税に突っ走

りました。党内のガバナンスでも、党代表に選出された時は、「もうノー

サイドにしましょう」と一見融和的な演説をしてみせました。ところが、

その後やってきたことは、小沢グループを切り捨てることばかり。そし

て、自分がやりたいとだけ、「心から、心から、心からお願いします」と、

しれっと言ってのける図々しさ。驚くべき下手くそな三文役者。



 何よりも大ウソは、大飯の「安全性」です。野田首相は、「安全が確認

された」と宣言して、再稼働を決めたはずでした。ところが、朝日の今朝

の一面トップは、「大飯原発の敷地内に、活断層の恐れ」です。活断層

の上には、原発の主要施設は建設できない決まりです。そうした安全

性すら確認しないまま、ただ「安全です」という無責任さ。どこか神経が

おかしいのでしょうか。



 さすがに嫌気した3人の参院議員が昨日、「再稼働反対」を表明して新

たに民主党を離党しました。本日の読売新聞朝刊は一面トップで、「離党

連鎖 民衆崖っぷち 輿石氏危機感『政権崩壊する』」と大きく報じました。

事実、民主党政権は風前のともしび。命運は尽きかけています。



 次の政権の受け皿については、この「箕面通信」で一昨日書きました。

いまのところ小沢新党は、マスメディアのうえではさして支持率は高くあり

ませんが、有権者はきっと気がつくと信じています。私たちの日本を、よく

分かっている政党に託さなければ、日本丸は座して沈没を待つだけです。