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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信399 ・次の50年へ向け「平和の礎」づくりを始めましょう

2010-01-04 07:01:55 | 日記
おはようございます。今日は仕事始め。さあ、新しい日本づくりに取り掛かりましょう。
生き生き箕面通信399(100104)をお届けします。

・次の50年へ向け「平和の礎」づくりを始めましょう
 沖縄には、沖縄戦などで亡くなった全ての人々の氏名を刻み、世界の恒久平和実現を誓った祈念碑があります。平和祈念資料館におさめられた若い学生兵士の遺書、あるいはひめゆり学徒の手記には、胸つぶれ、こみ上げてくるものを抑えることができません。どんなことがあっても、再び武器を手に取ってはならないと誓う気持ちがわいてきます。

 今年は、日米安保改定50年。そして、いま政治の中枢にあるのは「日米同盟は日本にとっての機軸」という認識です。わずかに共産党だけが「異」を唱えていますが、「空理空論」扱いです。
 
 残念なのは、大手の新聞、つまりジャーナリズムが「日米安保は機軸」を、いまや再検討することもなくあたかも”自明の理”の前提として論を立てることです。

 例えば今朝の読売新聞の社説は「揺らぐ日米同盟を再建せよ」という1本仕立てで、「より迅速な部隊派遣を可能にするには、自衛隊の海外派遣に関する恒久法の制定が欠かせない。民主党は野党時代から恒久法に前向きだった。野党の自民党とも連携し、超党派で実現すべきだ」と主張しています。

 この社説の底流をなしているのは、冷戦時代と同じ「力の論理」、パワーゲームの思想です。仮想敵国を、当時のソ連から中国・北朝鮮に置き換えただけ。「普天間基地問題は、米側の主張通り、現行計画が『唯一、実現可能な選択肢』であることが分かるはずだ」「米軍は常に日本に駐留してこそ、有事への抑止力や即応能力を発揮できる。仮に在日米軍を大幅に削減する場合、その『力の空白』を誰がどう埋めるのか」と論調を続けています。

 この社説に欠けているのは、同じ読売の一面に掲載されたジョセフ・ナイ氏(元米国国防次官補)の時代認識です。ナイ氏は「世界が直面する諸問題を、米中だけで解決することなどできない。少なくとも日本と欧州が加わるG4、そしてG20という枠組みで考えないと意味がないだろう」と指摘しています。まず米中の「G2」が当たり前の論として展開されている現状を前提としていることです。いまや米中関係は、オバマ大統領が述べているように「戦略的パートナー」なのです。日本は「置いてきぼり」を食らう時代なのです。

 ぼくも、日米関係は大切だと思います。しかし、小泉首相(当時)がブッシュ大統領(当時)の前でロカビリー歌手の真似をしてみせたような「たいこ持ち外交」や「ポチ外交」など見たくもありません。

 日米安保改定50年を機に、「次の50年」へ向けた安全保障体制を、それは「世界平和に貢献する安全保障体制」を模索したいものです。