いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

筑紫洲 (つくしのしま) でもぶどう記録;第20週

2024年08月10日 20時25分56秒 | 筑紫洲 (つくしのしま)

▲ 今週のみけちゃん
▼ 筑紫洲 (つくしのしま) でもぶどう記録;第20週

ぶどうを収穫。ジュースにして飲む。このぶどうの木のぶどうをジュースにして飲むのは12年ぶり(毎週、ぶどうの木の画像を撮っています; 70週目)。

■ 今週の筑豊境

■ 今週の月

■ 今週の支那料理

ピータン。皮蛋(ピータン)は、アヒルの卵を強いアルカリ性の条件で熟成させて製造する中国の食品wiki)。

■ 今週の目立ったアクセスページ

昭和の成仏のために:横浜市立稲荷台小学校、元戦災者共同住宅、昭和天皇、戦後巡幸第1日目

■ 今週の「質の低さ」:日本の科学。 イラン以下

文部科学省は9日、日本の研究力を示す「科学技術指標2024」を公表した。注目度の高い論文数の国別順位は、過去最低となった昨年と同じ13位だった。博士課程の入学者数が4年ぶりに増加に転じるなど、反転の基調も見られるという。朝日新聞

ここで「トップ10%論文数」というのは引用された回数が高い論文の数のこと。重要な科学的貢献をした論文がより引用されることに基づく 。いくら論文を書いても、科学的意義が低ければ、見向きされない。他の科学研究の貢献できない。ひとりよがりの研究となる。ところで、日本の公的科学研究費は、エビデンスはないが、あった、下記。イタリア、オーストラリア、カナダ、韓国、スペイン、そしてイラン [1]よりは多いだろう。しかしながら、「トップ10%論文数」は少ないのだ。なぜだろう? 質の低い日本科学 [2]。

報告の要旨によれば: 主要な指標から日本の状況を見ると、日本の産学官を合わせた研究開発費、研究者数は主要国(日米独仏英中韓の 7 か国)中第 3 位、論文数(分数カウント法)は世界第 5 位である。注目度の高い論文を見ると Top10%・Top1%補正論文数で第 13 位・第 12 位である。いずれについても、昨年と同順位である。 ソース)とのこと。研究費、研究者数ともに3位。一方、引用される論文が少ない。やはり、日本科学は質が低いのだ。お金たくさん使って、頭数だけ多い日本研究者。

10年前(【悲報】 質の低い日本科学技術; 特亜並み、いやむしろ中国に抜かれる)より一層質が低下している。

[1] おいらは、イランを侮っているわけではない。ペルシアには、日本よりよほど古い、科学の伝統がある。でも、今、お坊さんの国なんだけどね。

[2] 中国自国研究引用主義:周知のことと思うが、トップ10%論文数で中国が第1位である理由のひとつが、中国人研究者は引用論文として自国中国の研究者の論文を挙げる。これはやや異常で、引用文献のほとんどを中国論文という中国論文はよく目にする。これは中国以外の論文の貢献を無視、軽視していることである。先行研究無視という知的誠実性というか倫理性を疑う行為がしばしば認められると、おいらは思う。

■ 今週の明徴化:ジェノサイド許容国家群、あるいは、長崎の「ユダヤ」人

 長崎の「ユダヤ」人

興味深い展開となった。長崎市長はイスラエル大使を招待しなかった理由を「イスラエルが無辜を不要に殺害しているから」だとは云っていない。おそらく推定するに、まず2年前からロシアを招待していない。これはロシアが侵略戦争を始めたからだ。そして、ハマスによるイスラエルへの攻撃。自衛権行使として過剰なガザ攻撃。結果、国際司法裁判所からもイスラエル首相が起訴される事態。こういうイスラエルを長崎には呼べないだろう。さもなくば、ロシアとイスラエルに適用基準が異なるから。でも、駐日米国大使は反発した。政治力を発揮し米国の同盟国も一緒にボイコットすることにした。邪推だが、駐日米国大使は東京で同盟国に相当圧力をかけた。しかも、本国の指示ではなく、自分でやった。剛腕で事項力があった。これはLGBT法案の時と同じだ。ニュースではG7の6か国と強調され報道されるが、オーストラリアも入っているとの報道もあった。つまり、英米加豪である。これら諸国が長崎の原爆平和式典をボイコットしたことについて、「日本よりイスラエルを取った」という感想がみられた。そういう視点もあるが、英米加豪がイスラエルを保護、支援しなければいけない理由は思想にある。自分たちの存在の根拠の思想だ。米加豪は「シオニズム」国家である。つまり、先行して居住していた人々を駆逐、虐殺してヨーロッパから来た白人たちが建てた国だ。現在、イスラエルが旧住人のパレスチナ人を駆逐して国を建てたことと同じだ。そして、今回のハマスからの攻撃を機に自衛と称し、パレスチナ人を虐殺にかかっている。さらに、独仏。独仏もイスラエルを保護、支援しなければならない。ドイツはいうまでもない。ユダヤ人を大量殺害したからだ。そしてフランスは国内のユダヤ人をドイツに引き渡した。これらの行為で現在もユダヤ人から相当詰められている。英米加豪独仏は、自衛権を逸脱したイスラエルによるパレスチナ人虐殺を容認している。その合理化の論理も単調でありなものだ。「ロシアは侵略国で、イスラエルは侵略されている国だ」と米国駐日大使。確かにそうだ。侵略された国は自衛権を行使して当然だ。ただし、自衛権行使において何でもしてよいものではないだろう。自衛というには、現在のイスラエルは無辜を殺しすぎだ [1]。ガザという都市を破壊している。長崎の平和式典は原爆被害と都市破壊への都市としての平和祈願だ。その主旨からみて、ガザを破壊しているイスラエルの招待は無理だ。

ところで、「シオニズム」国家であるイスラエルの建国は、国際法における先占の法理により合法なものとされている。

パレスチナ問題 - イスラエルは、イギリスがイギリス委任統治領パレスチナの委任統治を放棄し、アラブ側がパレスチナ分割決議を拒否した時点で無主地になったと主張し、占領では無く先占を主張している。wiki

先占の法理は、近世初頭における地理上の大発見以来、ヨーロッパの列強による植民地獲得競争の法的基準として作用したので、米加豪の建国根拠は先占の法理となる。<野蛮人>は殺す。

イスラエルは自分の戦いは野蛮との闘いといっているので(「文明同士の衝突ではなく、野蛮と文明の衝突だ」[愚記事])。

[1] 『 肉1ポンドならいいが、「血は一滴も、流してはならぬ」』というのは、事実上自衛権行使を牽制するものであり、 新手の  使い古された<ユダヤ人>差別であると、団体から抗議が来るかな?

■ 今週の restration・修復 (art, monarchy )、あるいは、「これで3回目」、スペイン美術の運命

 

スペインの教会の天使像、修復失敗で残念な顔(google

過去にもあった;

■ 今週の訃報

1970年代のウーマンリブ(女性解放)運動の中心的存在として知られる田中美津(たなか・みつ)さんが7日、多臓器不全で死去した。81歳だった。朝日新聞

田中美津関連愚記事

田中美津と我らが「極右」の長谷川三千子(関連愚記事)との対談というのがあった。2016年。当時、田中美津の主宰web siteに会の様子が報告されていた。今、探したが、すぐには見当たらなかった。情報を探すと2,3あった。

長谷川さんと言えば、フェミ嫌いな人、という印象が強い。80年代の男女雇用機会均等法のときも、90年代の男女共同参画社会基本法のときも、女性の社会進出を推進するフェミを批判してきた。(中略)そんな長谷川さんと、日本のウーマンリブの先駆者である美津さんの対論だ 北原みのり「フェミ嫌いの長谷川三千子さん」

長谷川三千子氏との対話。氏は日本は米国の属国・占領状態にあると考えていて、TPPや原発にも辺野古移設にも批判的。要は安倍首相の政策の多くに批判的だ。にもかかわらずなぜ支持するのか。「安倍さんの本心は真逆だと思うから」が一つの答えだったんだが、これが僕には理解できなかった。(想田和弘)引用元:「不思議!なぜアベ政権を支持するの?対論長谷川三千子VS想田和弘」の文字起こし


1987年の「こいつらあほちゃうか」

2014年12月07日 14時50分52秒 | 日本事情


2年前のtwitter (2012年2月28日) ですが...

▼ 1987年の「こいつらあほちゃうか」

●  ニューライトはわかっている

美津 でも、それがわかってないんだよね。つまり、人は何に対して、どのようなインパクトを受けるかってことが。自民党のほうが、まだわかってるぐらいだよ。

千鶴子 そう、ニューライトはわかっている。
 この間、私、びっくりしたんだけど、私の非常に親しい、信頼しているフェミニストの友人が、「上野さん、私最近、自分の感覚にいちばん近い人たちってニューライトだと思っているの」って言うのね。「あの人たちが現実をいちばんよくつかんでいる。私もあなたもニューライトよ」って言うわけ。私ドキンとしてね、ここで言うてもええけど、ヨソで言うたら危険だって口止めしたけど(笑い)。

『美津と千鶴子のこんとんとんからりん (田中美津 上野千鶴子 対談)』、田中美津・上野千鶴子、1987年、木犀社

もちろん、上野千鶴子は自分が「ニューライト」であると言っているわけでもない。非常に親しい、信頼しているフェミニストに「あなた=上野千鶴子もニューライトよ」と言わせているのだ。そして、「ニューライト」であることを外部に表明することは危険だと言っている。世渡りがうまい上野のいつもの策なのだ。

上のtwitterの「こいつらあほちゃうか」の意味は、「橋下支持」を表明した、ことにびっくりしているのだ(???!!!)。


そうだ、蟲文庫に行こう。『諸君』廃刊記念

2009年07月05日 15時13分49秒 | 国内出張・旅行


『諸君』2005年9月号 (画像拡大します。)

今年、4月、出張で倉敷に行くことになった。午後1時にJR倉敷駅前集合。筑波山麓を出る前夜、倉敷といえば蟲文庫と気づき、早朝出発することにした。倉敷、蟲文庫は、『諸君』2005年9月号誌上で、万歩書店とともに紹介されていた。

そうだ、蟲文庫に行こう。

なぜなら、おいらは蟲文庫店主さんに「いか@さんのところの猫さん達もかわいいですね。 またよかったら覗いてくださいませ。」 (現在は削除されています) とお言葉をいただいているからにほかならない。ブログを覗くどころか、リア店を覗いちゃうもんね。

倉敷駅に11時半頃着く。午後1時に再び戻って来るまでが使える時間。歩いて20-30分ほどかかるとウエッブサイト(◆蟲文庫(ムシブンコ)◆のサイト)にも書いてあったので、滞在時間は30分ほどしかないはず。駅から蟲文庫までは商店街・アーケードが連なる。たぶん、倉敷が観光地として絶頂を極めた昭和(戦後)の高度成長期の雰囲気が強烈。採取すべき画像が多かった。一方、蟲文庫の周辺は白壁建物の保存地区らしい。



お店は1970-80年代の古本屋の雰囲気(って、おいらは1970年代の古本屋って行ったことないんだけれど)。お店にはいって"こんにちわ"と言うと、店主さんも"こんにちわ"と言ってくれました。顕微鏡は覗いていなくて ('_%)、何かをしながら、普通に店番をしてました。

田辺保、『さいごのシモーヌ・ヴェイユ』は近々Amazonの中古で買おうと思っていたほど、欲しい本のリスト上位にあった本でした。ありました。上野千鶴子と田中美津の対談本がその昔出ていたと初めて知り、購入 (田中美穂さんの店で田中美津の本を買う)。あと、佐伯彰一本を買いました。 店主さんに、印が押された茶色の紙袋に本を入れてもらいました。