―だが「特権」を自分の意思で放棄できる「特権」こそ、最大の「特権」ではないか。― 姜尚中、『在日』
■ とりあえず、
北畠親房が、大日本は神国なり、で始る『神皇正統記』を著した筑波山麓は小田城址に行って、
諸君、やっぱり、この国は最悪だ!と中指を筑波山に向けて立ててみた。選挙なんか行かないおいらのせめてのニッポンへのオマージュである。40過ぎて大丈夫か?と自分でも思う。ただ、おいらは、選挙に行くバカよりもっとおバカなことをしたかったのだ。
上記の「だが「特権」を自分の意思で放棄できる「特権」こそ、最大の「特権」ではないか。」の特権とはもちろん選挙権のことではない。姜センセには認められていない特権、つまり、「自国」=日本を寿ぐ特権(
愚者の楽園に耽溺すること?)である。今日は、日本を寿ぐ特権を放棄して、日本をdisってみよう。日本人でよかった!
■
この国は最悪だ! "淫売"国家、しかも「子供に淫売させるバカ親」;
戦争をすることは最高度の国家主権に属する。そして、戦争をすること/しないことが国家の一番の責務である。なぜなら、正義を実現するためには戦争が必要なことがあるからである。「正義」の話をしたってそれを実現する手段を担保していないと無意味である。
さて、その戦争をする国家主権を放棄しているのが現行の日本。
この国はこの国の人々で守るという発想が今の日本にはないので、日本の安全保障は米国に依頼しなければいけない。
日本は日本の安全保障を米国に依頼し、その引き換えに基地を提供している。ただし、基地提供というのは外資系のメーカーに工場用地を貸すのとは違う。基地提供と外国軍の駐屯ということは、外国軍による占領と実質的には区別しがたい。(日常で米軍が日本に何かしていることはない。問題は国際危機、戦争という例外状況で日本政府の自由が利かなくことが問題。あるいは反米政権を望む日本人の自由はない。すぐクーデターでも起こるだろうから。)
基地提供と外国軍の駐屯は国家主権の割譲に他ならない。事実上の売国行為である。"淫売"国家の誕生。 なんちって国家主義者の都知事もぐちっている;
独立国である日本の首都東京にこのような巨大な空間が君臨している、と。
基地提供と外国軍の駐屯は"淫売"と同じで屈辱であり、恥かしいものなのである。ただし、今の日本人はそうも感じなくなっているらしい。やっぱり、命あってのものだねなんでしょう。たとえば
あるブログ記事は書いている;
「沖縄から基地がなくなっていいのか?」
反対派の連中?お前ら基地がなくなったら、それに伴う経済的損失どうするつもりだ?まさか「その結果失業した人に対しては生活保護を」とかいわないよな?お前らがちゃんとカバーするんだよな?
安全保障上、米軍の駐留は必要だと思いますが。それでも出て行けと言うのならしょうがない。一回、第三国の攻撃を受け、人命を失い、経済的損失をこうむり、痛い目をみないとこの国の国民は目が覚めないのでしょう。
でも、日本人の大部分は基地提供と外国軍の駐屯は必要だと思うが、嫌なんでしょう。なぜなら、それの大部分を弱い沖縄に押し付けているから。その状況の継続を民主党政権は履行することを約束。日本の政党の大部分がこの戦後売国路線、さらには弱くて辺境の沖縄に負担をしょわせて、利益は自分たちでむさぼるという路線を突っ走る。もちろん国民の支持を根拠に。つまり、やってることは、「子供に淫売させるバカ親」と同じことだよ;
「母親はパチンコなどの借金で生活が苦しくなったことから娘に十数人を相手に売春させ、
娘が受け取った代金の一部をもらって生活費に充てていたとされる」(毎日新聞地方版09年5月9日)
母親が中学生の娘に売春させる こんな事件が相次いでいるCommentsAdd Star
■
淫売路線の戦後の対米従属体制こそが「豊かさ」と「平和」、そして「慢心しきったお坊ちゃん」の源泉である。
戦後(1945年以降)日本が「平和」だったのは米国のおかげである。米国が
"汚れ仕事"をしてくれたからである。もっとも、日本は基地提供と外国軍の駐屯の容認という"汚れ仕事"をしたからでもある。
戦後(1945年以降)日本が「豊か」だったのは米国のおかげである。日本人が勤勉であったことは事実である。ただし、日本人が勤勉であれたのは働ける環境があったからである。「豊かさ」の実現の駆動力である産業化は技術が必須。戦後の日本の産業化は少なからずが米国のおかげである。技術を気前よく移転してもらったからだ。
例えば、上の画像は高度成長期の工場建設の一場面。米国会社の社長夫妻出席のもと祝典。今月、たまたま、戦後日本の産業史を調べているとき拾った画像。たぶんこういうことが茶飯だったのだろう。
一方、さすがのおいらも信じられないのだが、トヨタの奥田 碩さんが言っている;
良いアイデアやオリジナリティを出して新しいものをつくろうという話になると、やはりアメリカ人が日本人に比べ圧倒的に強い。
いまの自動車の技術で日本発というのは何もないんですよ。
『科学技術で日本を創る』での尾身幸次との対談、2003年。
自動車の技術で日本発は何もないという認識はどうかと思うが、これが社長の見解だ。とにかく、つまりは、米国あっての戦後日本の「平和」と「豊かさ」であるということの証左である。 これらのことで、米国真理教の根拠も結構盤石だなぁ~と思わざるを得ない。裕福な属領民たちに幸あれ!
▼
そして「慢心しきったお坊ちゃん」;
米国真理教の信者は、初代の日本の存亡と基地提供と外国軍の駐屯の引き換えという緊張の極地である政治取引の意味を忘れ、おバカになってしまった。なぜなら、戦後日本が「平和」で「豊か」で「成功」したからである。米国流をぱくっていれば済んできたからである。
慢心しきったお坊ちゃん。
安倍ちゃんであり、末席汚しはおいらである。
■
砂漠へ
米国への基地提供をやめれば日米関係は破綻し、日本の安全は保障されなくなるだろう。さらに、日米関係が破たんすれば自分のアタマからは新しい制度を考え出すことができず米国流儀のパクリばっかりやっている現行ニッポンえすたぶりっしゅめんとは狼狽するだろう。国民だって砂漠に追いやられる境遇となるだろう。
面白いじゃないか! 無責任のおいらはそう思う。 砂漠へ! おいらはOKさ。だって、おいらは既に death valley にいるのだから。
砂漠こそ慢心したお坊ちゃんの試練と鍛錬には最適だ。支那や朝鮮やロシアと自分自身できっちり対応しなければならない。もう、慢心したお坊ちゃんではいられない。米国とも仮装敵国として対応しなければいけない;
米国は、冷戦終了後、対日回収モードに入ったのである。郵貯問題(米国への資金還流)を陰謀論として語る御仁たちには組したくないが、その何百兆とやらの富は米国流儀のパクリばっかりやってきたことと日本人の勤勉性の結果である。その何割かを「投資家」の米国が回収するというのももっともな話だ。
・ただより高いものはない。(戦後気前よく技術を日本に移管したことには動機がある)
・情けは人のためならず。(別に米国はあしながおじさんじゃないんだよ)
というのはそれこそ日本庶民の英知である。
■補足;
現行に対米従属路線こそ、将来の中国の属国化への最短距離である。なぜなら、中国は日本"淫売婦/夫"に「アメリカにさせたように、俺にもさせろ!」と言えるからである。 まずは、"淫売婦/夫"をやめましょう。