いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

普通のアムステルダムの風景

2008年12月12日 22時16分43秒 | 欧州紀行、事情


普通のアムステルダムの風景。

大陸国家の海洋国家。 オランダは大陸国家か?海洋国家か?と問われれば、オランダの歴史を見ると、当然、海洋国家と思われるだろう。 そうだとおもう。

でも、つまらないことをいうと、オランダはヨーロッパ大陸にある。確かに海岸沿いにはあるが、地理上、そして地質学上大陸である。

オランダと同じ地理的環境は、ドイツにもフランスにもある。つまり、ドイツもフランスも自前の「アムステルダム」を持てば、ある時期でも、世界一の海運・貿易・重商国家になれたはずだ。 でも、史実は違う。

オランダ人には、大陸の生まれではあるが、海に乗り出す素質があったことになる。そのための出撃基地と物資蓄積基地がアムステルダムで、やたら運河が掘られ、物資蓄蔵用の三角屋根で滑車ロープ用の支点がついた建物が隙間なく建っている。

用もないのにコーチョーセンセが....

2008年12月10日 21時39分16秒 | 日本事情

五百旗頭真 校長先生のお話である。

田母神論文騒動で、おいらはすぐ、田母神航空ら幕僚長一部自衛官は国粋ナルシズム抗ワクチン不接種だな、と思いつき、五百旗頭真センセを思い浮かべた。

果たして、騒動を受けて、五百旗頭真センセは出動して、抗ウイルス活動をしているらしい。

例えば、 「国、国民への服従は誇り」

事実、ブログ・玄倉川の岸辺では; 番組後半は防衛大学校の教育を取り上げていた。これはなかなかよかった。 校長の五百旗部(いおきべ)氏が田母神氏とは対照的に落ち着いていて、信頼できる人柄をうかがわせた。 五百旗部の風貌と雰囲気は、不敬をおそれずに言うとご今上(天皇陛下)に似ている。いかにも柔和で考え深そうだ。立派な先生に教えられる防衛大学校の生徒がうらやましくなった。

一方、田母神応援団からは、五百旗頭真センセこそ小泉内閣時に小泉外交、靖国参拝を批判した、シビリアンコントロールの逸脱者であるとの猛攻撃(この前の朝生)。

(余談だが、西尾センセは、オーソドクス保守への戦闘宣言;

私がこれまで言いつづけてきたこともまさにこのことだった。日本の歴史学者、言論知識人の視野の狭さにはほとほと手を焼いてきたが、朝日新聞に田母神論文への反論を書いた秦郁彦、保坂正康、北岡伸一の諸氏などは中西論文で言われている当の人々であると思う。自民党政府もおかしいが、どちらかといえば保守系と称されてきたこれら言論人の狭い歴史の見方は国の方向を過らせるものである。

これからの本当の戦いも姜氏や九条の会相手ではなく、保守といわれてきた人々の中の敗北主義者、現状維持派、歴史瑣末主義者、一口でいえば目の前の危機が見えない人々に向けられるべきである。

西尾幹二のインターネット日録、田母神航空幕僚長の論文事件を考える(四)


    
ワクチン打ち忘れ    ウイルス

■おいらは、田母神論文とその応援団への共感は全くないのだけれど、五百旗頭真センセの物言いも欺瞞的だろう。少なくとも、そんな底の浅い考えでいいのか?

なぜなら、今後この日本で起こるであろうことは、国と国民が「あんな国やっちまえ!」と自衛隊に要求すること。

その時はどうするの?

「あんな国やっちまえ!」とは極端だとしても、現に行われた・行われている、形式上、選挙と議員内閣制の制度で行われた、つまり、国と国民に服従して行われたイラク派兵は、正義の観点から見ていいのか?

しかし、五百旗頭真センセの「国、国民への服従は誇り」という論理に従うなら、国民が望めば、あるいはそういう国民の作った政府が望めば、何だってありということになる。

でも、これは笑い話ではなく、自衛戦争を放棄した現行憲法を、解釈を変えて自衛隊を法律で正当化している現行政府こそが何だってありの典型なのだ。

あと、何より、五百旗頭真防衛大学校校長が小泉首相(当時)の靖国参拝を含む政策、外交を批判していた時、世論調査では国民の過半数が小泉首相(当時)の靖国参拝を支持していた。このことを以ても、五百旗頭の「国、国民への服従は誇り」という物言いは欺瞞的である。五百旗頭は内心、世論に左右されない「何か真理」を信奉しているのである。

世論に左右されない「何か真理」を信奉している点で、日本と顕著に違うのがトルコ。トルコは軍部が憲法擁護義務を懸命に果たしている。具体的には世俗主義違反の政党にはくみしない。つまり、イスラム政党による政府を軍部が認めないのである。国民が選挙で多数を与えてもである。軍はトルコ共和国の理念と憲法に服従している。

トルコ共和国にとっての重要な憲法原則であり、軍が、いわば右顧左眄することなく、忠実な護憲派であることを明示したものと言える。

トルコ、憲法裁判所判決でエルドアン政権は変わるのか?

▼じゃー、日本における自衛隊は何に服従すればいいのか(本当は何だかおいらは知っている、○衛隊だもんね。)? 憲法? 自衛隊の天敵だ! 「そんなの関係ねぇ~!」といいつのるしかない。

国民? 大丈夫か? 村山富一さんを首相にしたんだぜ。

こういう状況だから、「心ある」自衛官は「(ナルシズム的)歴史」にすがるよりすべがないのである。

そして何より田母神航空幕僚長(当時)の暴走の最大の背景は、現行憲法を放置してきたこれまでの政治の不在、政治の怠慢に他ならない。


あった;http://jp.youtube.com/watch?v=5kcZ3n_GMws
作詞、井上ひさし、だって。




アムステルダム チャリ多し

2008年12月09日 21時15分33秒 | 欧州紀行、事情




アムステルダムは極めて周密な街で、車を路上に停めることは事実上不可能。タクシーもほとんど走ってない。おいらは一台も見なかった。

ただし、チャリ多し。みんなチャリで走りまくり。



あーもしもし、勝間信者ですか?って聞きそうになったよ。

非車道も半分くらいは自転車レーン。人が歩いちゃいけないの。

アムステルダム 王宮

2008年12月08日 21時24分12秒 | 欧州紀行、事情
-- 日本は戦争に負けてよかったのだというのが私の両親の一致した意見だった。勝っていたら軍部が威張ってどうしょうもなかっただろう。--

     吉目木晴彦 『ルイジアナ杭打ち』



アムステルダムの王宮。
オランダ王族の第一宮殿はハーグにある。この建物は1808年にルイ・ボナパルトが建てたらしい。王宮の右の見える三角屋根の建物は戴冠式を行う教会。

↓明治6年(1873)に岩倉使節が見た風景。

『特命全権大使 欧米回覧実記』

変わっている点といえば、王宮前にあった小さな塔がなくなっていること。そして、画像左の「国民記念塔・戦争犠牲者慰霊塔」(1956年建立)。

■開戦記念日
12月8日です。お釈迦さまが悟りをひらき、ジョンレノンが撃たれて死にました。

▼大恐慌から始まるアメリカ大成功物語、あるいは、明智光秀としての大日本帝国の開戦

大恐慌への対応策としてのローズベルトのニューディール政策の成功に大戦争が必要であったかは結論が出ていない。 すくなからずの研究者はニューディル政策の動員体制と生産過剰のはけ口として戦争が必要だったと解釈している。 ローズベルトはニューディル政策による国力増大と戦争により世界をアメリカの世紀としようと努力し成功したという仮想的観点で、後知恵的に眺めると、結構つじつまがあう。 当時のアメリカの目標は世界覇権の確立であったとすると、どの国から派遣を継承するかというと、ドイツでも日本でもなく、大英帝国と他の古いヨーロッパ列強である。すでに数十年前にスペインの派遣は継承した。スペイン。

で、アメリカは、アジアの利権を継承するために、大英帝国に直接戦争を仕掛けるわけにはいかない。戦後、結果的に東南アジアはアメリカの覇権下になる。なぜか、大英帝国を追い払った日本をアメリカを追い払ったからである。 なんのことはない大日本帝国は、カラスから奪った肉片を狼に奪われたキツネみたいなものである。狼、丸儲け。

秀吉はまさか信長を討ってまで天下人になるつもりはなかってであろう。でも、なった。それは、明智光秀という戦略眼がなく、ストレス耐性もない「お調子者」の発作により信長が討たれたからである。その光秀を一番に討った秀吉が天下人。

大日本帝国のシンガポール陥落を象徴とする東南アジア「解放」も、結局アメリカを利し、ヨーロッパ旧勢力を没落させアメリカ新時代を呼びこむ役割を、結果的に、したことになる。

でも、光秀も日帝知識人や庶民の少なからずが、スカッとすたんだって。

▼キツネのその後;狼丸儲けでアメリカの世紀がやって来て、我らが敗残・旧大日本帝国臣民のやったことは、丸ごとアメリカ化である。今日現在、昭和16年の視点からみたら、日本人はみんなアメリカ人みたいな生活をしている。日本人総偽毛唐である。アメリカ覇権の一大サンプルである。言論の自由だなんだって、おいらもみんなも幕僚長も言いたい放題である。こんなおしゃべり野郎どもは、大日本帝国にはふさわしくない。もっと慎みってものがあったはずだよ、日帝臣民。

もし、大日本帝国がソ連に戦争を仕掛けていたら?たぶん、アメリカ様には占領してもらえず、「アメリカ人みたいな生活」は実現しなかったであろう。

●明智光秀や、はたまた大日本帝国が、誰かに操られていたのだ、黒幕がいたのだ、という話は、大変おもしろいが、よっぱらってするほうがいいので、今夜はできない。

-- 「志願しようと思ってさ。軍人が不足しているんだ」元戦車隊長は車のドアにしがみつき、窓から首を突っ込んで来た。「ハリーはいいヤツだよ。でもこれだけは忘れないで欲しいな。ワシらは昔あんたらの国と戦争をして勝ったんだ」 --

             吉目木晴彦 『ルイジアナ杭打ち』




12/6が"クリスマス"、オランダ

2008年12月07日 12時33分37秒 | 欧州紀行、事情


先週末のオランダは"クリスマス"。

毎年この日にオランダ人は、プレゼントをお互い贈答するらしい。

おいらが会ったオランダ人は12/24-25のクリスマスはやらないといっていた。

そんで、なぜかしら顔を黒く塗り、唇をどぎつく赤く塗るというコスプレを毛唐さんがして、オランダ・クリスマスを祝う。

このキャラクターは、Zwarte Pietというらしく、5日の晩、街で出会った(上記画像)。

12/5-6にスペインから来て、スペインに帰るという伝承。

そんで(2回目)、なぜかしら、ずた袋を持っていて、悪い子供はスペインに連れてくぞ!と脅すらしい(?)




それでも、おいらは、毎週梅の木の写真を撮っていきます。46

2008年12月06日 19時50分34秒 | 筑波山麓


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