いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

将校教育の失敗、あるいは、F22買えないよ。

2008年11月03日 22時15分55秒 | 日本事情
話題の、田母神俊雄、『日本は侵略国家であったのか』

防衛大学校の校長センセの五百旗頭センセが読んだら、頭抱えちゃうだろうな。 戦前のクーデターを起こしちゃう将校のにがい記憶から、戦後の自衛隊は将校教育をきちんとしないといけないとしたはず。 五百旗頭センセも、猪木正道以来の、「戦後正統派」として将校教育にあたっているはず。

でも、制服のトップがここまでアタマやられているのである。あるいは、単細胞なのである。

いまどきの若い将校諸君が、マンガ ウヨ(絵にこだわらない。当然含む、このブログ。)を低く見て超然としていてくれることを祈る。

本題の『日本は侵略国家であったのか』にはつっこみどころ満載なのではあるが、おいらが一番気になった点は;

 
しかし一時的に戦争を避けることが出来たとしても、当時の弱肉強食の国際情勢を考えれば、アメリカから第2, 第3 の要求が出てきたであろうことは容易に想像がつく。結果として現在に生きる私たちは白人国家の植民地である日本で生活していた可能性が大である。


うーん、すごい。やっぱり、米衛隊意識はないんだな。

でも、ローズベルト政権がコミンテルンに「乗っ取られていた」って、真偽は実証歴史研究の成果を待つしかないのだが、こりゃ米国政府は穏やかじゃないだろう。

今回の更迭がすばやかったのは、政府が対米関係を心配したからだ。たぶん、こんなことじゃF22を売ってもらえないと危惧しているのだろう。 もし、民主党大統領候補がヒラリーであって、さらにもし当選したら、「日本に軍国主義台頭」とか宣伝されて、日本敵視の米中関係が促進されたであろう。

米国がF22禁輸延長…計画見直し迫られる日本

■「制服のトップがここまでアタマやられている」とはどういうことかというと、

1) 航空自衛隊なぞ大日本帝国陸海軍と理論的には関係ない。空自はルメイの徒にほかならない。航空「米」衛隊。それなのに、なぜ大日本帝国の肩をもって、「汚名」を晴らした気になっているのだろう? 田母神俊雄さんは属領軍のトップ。 「植民地」とまではいわないが、交戦権のない属領である。だから、上記の引用部分の認識には、おいらは、とても驚く。

今だって、 「アメリカから第2, 第3 の要求が出て」 るから、空自はイラクに出兵してるんだべさ。

2) どんなに敵の陰謀が深淵であったとしても、それに乗って、あるいは挑発されて、大日本帝国は滅びたのである。その滅亡に対する切なさが感じられない。悪いのはヤツらだ、ぼくちゃん悪くないもんね、としか聞こえない。

3) あと、話がすごく、おーざっぱ。おいらのブログみたい。



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