↑この本の表紙の写真は庭のもみじが室内の床に映った模様の写真。事実、拝観ではこの床に映った紅葉をみることができた。紅葉を映すほど木の床は磨き上げられているのであった。
『京都岩倉実相院日記』 講談社選書メチエ、管宗次
この本は、京都岩倉の実相院で最近発見された寺の日記、その日記は「坊官」によって書かれる、を紹介したものである。特に日記の幕末・維新期を本書では紹介している。坊官とは下級貴族であり、寺院の長(門主)が外出できないので、門主の耳や目、あるいは手足となり情報収集、社交を仕事とする役目である。名前は、松尾刑部。その日記は当時どのように<幕末・維新>が認識されいたのかがわかる。例えば、新撰組は「世上評判悪敷也」と書かれている。この実相院日記には新たな歴史事実発見ということは(すく)ないのだろうが、下級貴族の見た幕末・京都像が描かれている。
↓売ってた。
右に宣伝がある麻生圭子、『小さな食京都案内』はサイン本で、なぜかしら、御本人が和服を着て、社務所にいたのでした。
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実相院、春。