いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

アメリカが嫌いですか:ダイエー論北米出張20

2004年10月16日 09時53分26秒 | 北米出張・事情
いか@ 単刀直入な質問を考える。

アメリカが嫌いですか

阿川尚之の著作のタイトル。おいらは読んだことがない。

■今日のテレビによると、アメリカは日本の牛肉を禁輸にしているそうだ。理由は日本での狂牛病の発生。米国より早く発生した。その一方、現在日本に禁輸解禁を要求。

■アメリカを日本に摂取するやつが嫌いだ。 国旗国歌問題の時、アメリカでは国旗国歌を、特に学校現場では、重要視し儀礼的に用いるから、日本でもやるべきだという論理を言うやつ。こういう輩は自分の滞米経験をもとに、アメリカではこんなすばらしいことをやっているので、日本でもやるべきだという論理。ばかだ。そんなことより、なぜアメリカが星条旗を振り回さないと国民を統一できなかを考察すべきだった。

余談:その昔、中曽根内閣の頃、教育諮問委員会みたいところで、盛んに9月新学期が提唱された。理由は、なんのことはない、米国と同じく!である。

■普通の日本人が無自覚なのはいかに現行の日本人の生活様式がアメリカのぱくりであるかである。典型がスーパーマーケット。あれこそアメリカである。

■で、スーパーマーケットに何か恨みでもあるのか?というと、 ある。スーパーマーケットというのは大手資本が地場の商店街を廃墟にして発展したものである。フィリピンからの復員した元敗残兵は、「貧困こそ戦争の元凶。みんなが豊かに消費して暖衣飽食で幸せ!幸せ!」を理念にスーパーマーケットを全国展開。地場商店街・地域共同体を破壊した。中内・ダイエーにほかならない。

■子供の頃、父に「ダイエーが来て、店をたたまなければいけない。自分はいいが、従業員をなんとかしなければならず悩んでいる」と言ってきた人物が忘れられない。

■空襲で焼け残った地場商店街を、対米戦の敗残兵が本国に帰還して、破壊するのである。ゾンビだね。なるほど、こういう言い方は恨みがましいのだろう。つまり、地場商店街は市場原理で淘汰されたと正確に言えと、グローバルスタンダードを標榜する人はいうだろう。

■しかし、もしそうなら、ちょっとまてほしい! 今市場原理に真っ向から反逆し、本来ならとっくに倒産しているダイエーこそが市場原理で淘汰されていないのである。過去、さんざん中小商店を倒産・廃業に追い込んできたダイエーが、てめーだけは生き逃れようとしている。これは一体どういうことだろう?

■御都合主義ということは、冒頭の狂牛病問題での米国と全く同じである。

■おいらにとって、ダイエーはアメリカの別働隊である。

●写真は、「アメリカが嫌いですか」の著者、阿川氏がオベンキョーあそばさえた、ジョージタウン大学である。米国建国以前からある。