alternativeway

パリ、カフェ、子育て、サードプレイス、
新たな時代を感じるものなどに関して
徒然なるままに自分の想いを綴っています。

イマジネーション

2012年04月22日 | 想いをカタチに

 今日はひょんなことから松濤をちょっと歩いてみようと思い
そういえばBunkamuraがもうリニューアルされたんだ と
昔から好きだった場所に行ってみた。


 ドゥマゴ という 私が憧れていたカフェ は
小さなときからそこにあり リニューアルをしたからといって
なくなるなんてことはなく 相変わらず そこの
テラスには沢山の人が溢れてて パリとはやっぱり
違うけど でも これが私の知ってるBunkamuraの姿であった。


 ドゥマゴのテラスをの中をギャルソンとぶつかりそうになりつつ横切り
憧れていて でも近づけなかったあの本屋 に そっと足を踏み入れた。
いつか行きたい そう思ってた。

 ここにこそ 本当は私の本を置いてほしい。そうだって ここは
ドゥマゴの隣にある本屋 で ドゥマゴ文学賞にも関わっていて
まさに美術書とかセンスのいい異国の文化がただよっている
そんな本屋なのだから。

 こんな店にこそ 私の本を置いてほしい、、、
この本はね、カフェとか アートとか 文学だとか
それらがどうして生まれて行ったのかとか フランスの文化だとかを
書いてるんです そうきっと 私がずっと憧れていた
青山ブックセンターだとか リブロとか
そしてこの店にこそ 合うと思うんです と
本さえ持っていないのに 売り込みしにいこうかな
でもどうしようかなと思ったその時
引き返そうと思ったその時


 私の目に一冊の本がとまった。


 それが私の本だった。


 『cafeから時代は創られる』


 あの本の白黒の表紙はなんと 私が高校時代に憧れていた
「ドゥマゴ物語」というなかなか他では見つけられない
独特のモチーフの表紙の本の隣に飾ってあった。

 飾ってあったといったって間違いではないような
きちんと表紙が見える形で 人の目線に入る位置 に
立てかけられて置かれてた。


 私の本が?


 この店に?


 高校の時から 憧れていたこの店に 何も言わずに置かれてた


 勇気がなくて 一言だって声をかけられずにいたというのに。


 結局私には何の言葉も見つからなくて 一言も声を発せずその店を後にした。



 Bunkamura 東急が創ったその施設 に 
何度足を運んだことだろう。印象派のことをはじめてよく知ったのも
ここでの印象派展のことだった。そこには「印象 日の出」があって
すごく感動したのを覚えてる。「ブーダンとオンフルールの画家たち」という
タイトルだったと思う その展覧会にいたく感動した私は
ウジェーヌ ヴーダンという印象派の父と言われたらしい人の
作品を見たくてオンフルールまで出かけて行った。
そうしてルアーブルにあった美術館で モネの絵を見たよなあ
そこで見たエトルタという ちょうど訪れたばかりの
断崖絶壁の海の絵は ザワー、ザパーンと波が打ち付ける音が
目の前から聞こえてくるような そんな衝撃的な絵だった。


 Bunkamuraの ル・シネマにも何度も行った。
フランスを思いながらドゥマゴのショコラを飲んだこともある。
いつだったか 絵をデッサンしたことも。


 そんな想い出深い場所 に 私の本が飾られていた。


 夢 っていうのは いつか叶うものなのかなあ

 私もいつか パリで出会った山本ゆりこさんのように
パルコに本が並んだり 何冊も本を出してみたいと思ってた。
断られたり 首をかしげられたりしたことも何度もあるけど
でも最近ではけっこう本屋さんで自分の本に出会うことが増えて来た。
それは私にとっては本当にすごいことなんだ。


 高校生だったころ 何も手には届かなかった
ないお金を一生懸命しぼりだし 一杯のコーヒーを飲みに
喫茶店に行ってみた。そんな私が 生活レベルは変わってないけど
それでもカフェについて ちょっとは認識してもらえる人になってきた。
あのころ フランス語なんて5行さえも読めなかった。
大学生のころだって 日仏学院で5行も文が読めない私は
分厚そうな本をぱらりとめくって読んでいる人がうらやましくてたまらなかった。
でも今では同じ場所 で 雑誌が読めるようになってきた。


 あのころ全く届かなくって 漠然と憧れていた
フランスというのもカフェというのも 今ではようやく近づいて
そうか 日本のドゥマゴの隣に置いてもらえるんなら
パリのフロールにだって言ったら置かせてもらえるかもな
もしかしたらそんなこと Paris-Bistro.comのローランに
聞いてもらえば 意外と簡単なのかもしれない。



 かつての天才たちがもっと昔の天才たちを
「雲の上の存在」だと思ったように 私もそう思ってた。
ドゥマゴの隣の本屋に本を置いてもらえることも
自分が知ってる名前の雑誌にいつか記事を書くことも?
そう それに一冊の本を出すことさえも 私にとっては
本当に大きなことだった。友達たちは「あ そう?」くらいの反応で
驚いたけど 私にとっては どれも大きなことなんだ。


 これって、、、 もしかして シャンパーニュ!って
くらいのお祝いをするべき出来事じゃない?
でも一人じゃさみしいから ドゥマゴのショコラでお祝いしようか
蓮太郎もショコラが好きだから 2人で行って半分ことかできないかなあ
憧れが形になること いつかの想いがカタチになること


 もしかして それは5年先かもしれないけれど
だけど夢見て強く望んだりワクワクしてみたことは
いつかちゃんと叶うものなのかもしれない。
だとしたらパリに住めるかな?今日は大統領選だ
フランスの移民政策 これからどうなっていくのだろう、、、


 

フランスに行くなら

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