フィギュアスケートは世界ジュニア選手権2020開催中、今は女子ショートプログラム真っ最中だが、忘れちゃいけないBSフジ「フィギュアスケートTV!」。今夜3月6日放送だった~
ゲストは本田武史、“四大陸選手権・ヨーロッパ選手権を振り返りながら世界選手権の見逃せない注目ポイントを語っていただく!さらに、先月世界ジュニア選手権の前に行われた、全国中学校スケート選手権の模様もお届け!”だそうな。
録画予約完了
フィギュアスケート・世界ジュニア選手権2020、アイスダンス・リズムダンス(ジャッジスコア)。
<G1>
ジーナ・ゼーンダー/ベダ・レオン・ズィーバー(スイス) RD:31.99(29)
「I Want to Be Loved By You」「Sparkling Diamonds」♪ ピンク、黒タキシード。14歳と15歳、初々しい 男性がしゃがんだ姿勢でストレートラインリフト。ティータイムフォックストロットは一つずつ懸命に踏んでいる。ツイズル、多少ずれてもいいことにしよう
ユリア・アリエワ/アルトゥール・ビクティミロフ(アゼルバイジャン) RD:45.96(24)
「Sweet Charity」♪ 緑。男性の足をくぐってから上がるリフト、ツイズルは合わせる。女性はけっこうアクロバティックな動きができるので、見せ場が作れるカップル。
ダリヤ・ネトヤガ/マルコ・イェフゲニ・ガイダイェンコ(エストニア) RD:45.79(25)
「Puttin' On the Ritz」♪ 黒にグレースカート、黒ジャケ。地元の大歓声の中に登場。横抱きから首に足をかけるローテ―ショナルリフトから。ツイズルはけっこう速かった。
サラ・バック-ウィーク/ニコラス・ウッドコック(デンマーク) RD:39.59(28)
「ビクター/ビクトリア」「Puttin' On the Ritz」♪ レモンイエロー、黒シャツ。ティータイムフォックストロットがゆっくりめのテンポで、それらしく見せられた。靴上に片足で乗ってスプリット姿勢をしてから上がるリフト、下り方も一工夫。ツイズルはもう少し頑張ろう
<G2>
ソフィア・ヴァル/リヌス・コルモル・ヘプセン(スペイン) RD:51.18(20)
「Anything Goes」♪ 赤白縞々、紺シャツ赤パンツ。ツイズルが上手いなと思ったら、そろってレベル4が取れていた。リフトは肩車から少しずつ下ろしていく。
コーチはオリビエ・シェーンフェルダー、練習拠点はリヨン。
オリビア・ボロウスカ/フィリプ・ボヤノウスキー(ポーランド) RD:41.94(26)
「Singin' in the Rain」♪ 黒。この曲を滑るにはシックな衣装。ノンタッチがメインのステップから入り、ツイズルでレベル4を揃える。パターンダンスはレベルB止まり、イーグルの靴上に乗るリフト。
メンタートルンカップでお馴染みのトレバッカさんがコーチ。
カリナ・シダレンカ/マクシム・ヤレニチ(ベラルーシ) RD:40.94(27)
「The Mask」♪ ゴールドのドレス、黄色のスーツ。ツイズルは少しずれた。最後のステップが比較的のびのび滑れていた感じ。
吉田唄菜/西山真瑚 RD:56.05(13)
「コーラスライン」♪ ゴールド、紺シャツ。世界ランクを持っているカップルの中で最初に登場。きれいなツイズルに歓声が上がったが、唄菜ちゃん少しだけふらついたかレベル3、真瑚くんは4。ミッドラインステップは躍動感があったが、パターンダンスはそれほど ローテ―ショナルリフトがスムーズに回転に入れなかった感じで、やや強引に振り回したような
それでも、大きなミス(真瑚くんがコケるとか)なく滑りきり、ほっとした表情で帰ってきた。細かいところの表現はこなれていて、滑り込んできたのがよくわかった。
ヴィロ・マートン/ダニイル・セムコ(ハンガリー) RD:53.03(17)
「The Mask」♪ 黒。大人っぽい雰囲気で、一歩がよく伸びるスケートをノンタッチのステップで見せつけた。ペアのスロージャンプの前にやるような、女性のウエスト辺りをホールドするローテ―ショナルリフト。
<G3>
ララ・ルフト/ステファノ・ヴァレンティノ・シュスター(ドイツ) RD:51.17(21)
「Sweet Charity」♪ 紫とピンク、紫と黒。パターンダンスでレベル3と2が取れるって強い。ツイズルはミスが出たが、肩に跨らせて回転、さらに下ろして回転のリフト。
減点はリフトだった
カロリーナ・ポルテシ・ペローニ/ミカエル・クラステッキー(イタリア) RD:54.42(16)
「アーティスト」♪ ブルーのドレス、タイとベスト。大きくて華やかなツイズルから、イーグルの膝に乗るリフト。洗練された動きから入っていくパターンダンス、最後に少しもたついてしまった。
すでに女性が18歳なので、やはり大人の雰囲気が出ている。客席にはイタリアの選手たちも応援に来ていた。
アンゲリーナ・クドリャフチェワ/イリア・カランケヴィッチ(キプロス) RD:52.96(18)
「Gypsy」♪ 赤、黒ジャケ。客席にキプロスの旗を持つ観客も。わりとシャープなフットワーク、ツイズルそろってレベル4だけど、回転数はちょっと違ったかも。女性を足下にくぐらせてからそのまま持ち上げるローテ―ショナルリフト。
14歳と16歳、ベスト更新
アンナ・シュナイダー/フョードル・ワルラモフ(カザフスタン) RD:47.21(22)
「ニューヨーク・ニューヨーク」♪ 赤、黒タキシードに蝶ネクタイ。きちっとホールドしてパターンダンスから。ツイズルは少し2人の距離が離れた。肩に横向きで乗せてから首に両手をかけるローテ―ショナルリフト。
マリア・ノソヴィツカヤ/ミハイル・ノソヴィツキー(イスラエル) RD:46.03(23)
「メリー・ポピンズ」♪ 白ブラウス赤ベルト、黒ジャケ赤襟と肘当て。ツイズルまとめ、楽し気な雰囲気の中で丁寧に滑っていた。
コーチはキャシー&クリス・リードがかつて師事していたガリト・チャイトさん。
<G4>
ミク・マキタ/タイラー・グナラ(カナダ) RD:60.87(10)
「ヘアスプレー」♪ ピンク、ブルーのスーツ。無理なく自然に滑りながら、しっかりパターンダンスとツイズルのレベルを取れる強さ。曲が変わってからの弾けっぷり、ローテ―ショナルリフトも踊りの一部という感じ
自己ベスト出るかと思ったけど…
ウーナ・ブラウン/ゲイジ・ブラウン(アメリカ) RD:59.50(11)
「The Boy from Oz」♪ 赤紫、黒ベスト。小柄なせいか、全体にコンパクトな感じだけど、足元はきっちりしている。ツイズルの回転も速い。
自己ベスト更新。
ルー・テロー/ノエ・ペロン(フランス) RD:55.44(15)
「My Girl」「Hey Joe」♪ 紺にストーン、黒ジャケ。パターンダンスのレベルは取れなかったが、ツイズルは速さと回転を揃えてレベル4。ステーショナリーリフトで締めくくる。
エミリー・ローズ・ブラウン/ジェームス・ヘルナンデス(イギリス) RD:57.10(12)
「トップ・ハット」♪ コーラルピンク、黒燕尾服。ボールルームダンスの大人の雰囲気たっぷりで 微妙にずれたけどレベルは取れてるツイズル、オーソドックスで正統派のダンス。
コーチはペニー・クームズ、ニコラス・バックランド
カタリナ・ウォルフコスティン/ジェフリー・チェン(アメリカ) RD:64.77(7)
「The Boy from Oz」♪ ゴールドと黒、黒燕尾服。スムーズで過不足ないパターンダンス、しっかりレベル獲得。ツイズルも華やかで正確、スプリットポジションを胸のあたりでホールドするローテ―ショナルリフト。完成度の高いプログラムだった
当然、パーソナルベスト大幅更新。
この時点で吉田/西山は15位以内でのフリー進出を決めている。フリーで第1グループと第2グループでは得点の出方が違うと思うので、まずはよかった
<G5>
マリア・ゴルブツォワ/キリル・ベロブロフ(ウクライナ) RD:55.98(14)
「トップ・ハット」♪ ブルー、タキシード。長身の美男美女カップル。ゴージャスなツイズルは高いGOEをもらう。最初はスロー、だんだんビートが入ってくる曲とパターンダンスが合う。
男性片足のストレートラインリフト、大人っぽい。
ダイアナ・デーヴィス/グレブ・スモルキン(ロシア) RD:66.53(5)
「Aristocats」♪ 黒、タキシード。名前が全然違うがかのエテリ・トゥトベリゼコーチの娘が登場。日本では「おしゃれキャット」で知られるディズニーの曲が、色っぽい大人の曲に
見事なツイズル、完全にものにしているパターンダンス、上がりながら男性の頭を跨ぎ越してポーズを取るリフト。
ラストは゛はっちゃけた”ステップ、さすが。
エミー・ブロンサール/アイサ・ブアラギア(カナダ) RD:61.98(8)
「キャバレー」♪ 黒、白シャツ。しっかり曲に入り込んでいるパターンダンスは、レベルが取れて当たり前 女性がスプリットポジションでエッジをキャッチしたまま、男性が低い姿勢をとるステーショナリーリフトが目を引く。
歌詞が早口でまくし立てるところでツイズル、ばっちり。地力を見せつけて自己ベスト更新。
ナタリー・ダレッサンドロ/ブルース・ワデル(カナダ) RD:61.63(9)
「Funny Faces」「ビクター/ビクトリア」♪ ブルー、白シャツ黒ベスト。スライディングなどからホールドしてパターンダンスに入っていく。しっかりレベルを取りながら、そのままリズムが変わってツイズルに、ほぼ構え無しで入れるのが凄い。
片足を膝に乗せるステーショナリーリフト、きれい。
ナタリー・タシュレロヴァ/フィリプ・タシュレル(チェコ) RD:52.80(19)
「パリのアメリカ人」「Crazy for You」「Puttin' On the Ritz」「That's Entertainment」♪ ピンク、タキシード。ツイズルの2つ目で女性がまさかの転倒 気を取り直してミッドラインステップ頑張る。男性の靴と膝に乗る形のカーブリフトはユニーク。
終わった瞬間の女性のがっかりした顔 おそらくベスト10を狙っていただろうから、ショック大きそう。
<G6>
マリア・カザコワ/ゲオルギー・レヴィヤ(ジョージア) RD:69.98(2)
「Beautiful the Carole King」♪ 黒、白シャツ黒ベスト。速さ、ユニゾンともにシニア並みのツイズル、伸びやかなミッドラインステップ。「Dream a little dream of me」のパターンダンスは心地よい。女性の背中の上のほうだけをホールドするステーショナリーリフトは華やかでアクロバティック。
もう終わり?と思うほど、あっという間だった シーズンベスト更新。
アヴォンリー・グエン/ヴァディム・コレスニク(アメリカ) RD:68.27(2)
「アラジン」♪ ターコイズブルー、オフホワイト。最初のポーズから曲の世界。軽快でスムーズなミッドラインステップは、レベルは3だが高いGOEを引き出した。フォックストロットに合うようにアレンジした「A Whole New World」でパターンダンス、滑らか。
珍しくツイズルで2人のタイミングがずれて少し慌てたか、2人ともレベル3止まり。片足の太腿あたりをホールドするローテ―ショナルリフトはさすがの出来。
エリザヴェータ・シャナエワ/デヴィド・ナリズニー(ロシア) RD:70.03(1)
「Bonnie and Clyde」♪ 赤と黒、白シャツに茶のベスト。なんというか、切れが凄い ちょっとムーディーな曲でフォックストロット、1も2もレベル4 リフトに入るような動きの一瞬持ち上げからツイズルに入って完璧にこなす。
曲が変わってぐいぐいとステップ、片足を肩に乗せるスプリットポジションのリフト。ついに70点台出した。
アリーナ・ウシャコワ/マクシム・ネクラソフ(ロシア) RD:66.97(4)
「シカゴ」♪ 黒。いきなり速いテンポでぶんぶん回るツイズル、パターンダンスの中でちょっと”ため”と作ったりするのが珍しい。ローテ―ショナルリフトもぶんぶん回す
ロワシア・ドゥモージョ/テオ・ル・メルシエ(フランス) RD:64.88(6)
「Ain't Misbehavin'」♪ 濃いピンク、黒シャツにサスペンダー。なかなかいい雰囲気があるカップル、パターンダンスはややレベルを取りこぼしたが、ツイズルはぴたりと合わせる。細かい所作や振付が洒落ていて、魅力的。
結果、シャナエワ/ナリズニーがただ1組70点台に乗せてトップに立ち、カザコワ/レヴィヤが0.05点差の2位、1.71点差の3位にグエン/コレスニクがつけた。世界ジュニアで2018年3位、2019年5位の実績があるウシャコワ/ネクラソフが4位、デーヴィス/スモルキンが5位とロシア勢は3組ともトップ5。
吉田唄菜/西山真瑚は13位、目標の10位以内は厳しいかもしれないが、1つでも上の順位を狙ってほしい
フリー進出の20位と進出できない21位の差がわずか0.1点 無情だ・・・
フリーは土曜の日本時間で19:45から。