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(2017年)第86回全日本フィギュアスケート選手権男子SP

2017年12月22日 21時23分25秒 | スポーツ

 女子SPのレポも書きたいんだけど、男子テレビで生観戦なので
 (2017年)第86回全日本フィギュアスケート選手権、男子ショートプログラムジャッジスコア)。シード選手3人(宇野昌磨、田中刑事、無良崇人)、東日本9位まで、西日本11位まで、全日本ジュニア6位までが出場。東=東日本、西=西日本、J=全日本ジュニア。姓名横のカッコ内の数字は前回大会の順位。スコアは今季のSPベスト。
 オリンピック及び各選手権派遣の選考基準はこちら

<G1>
山田耕新(25) 西9・60.47 SP:61.01(16)
 「スウィングしなけりゃ意味がない」♪ チェックのシャツにグレーのベスト、赤いタイ。トウ・トウ3-3、3回転ルッツ、後半ダブルアクセルと高さはあまり出ないがスムーズに決める。キャメルスピンは少しぐらついたが、大きなミスなくにこやかにステップを踏んだ。
 緊張の第1滑走、社会人スケーターという環境の中で、頑張っている

小林建斗 東5・57.08 SP:51.18(28)
 「Anvil Chorus」♪ 白シャツ、ブルーのベスト。全日本初出場。トウ・トウ3-3は高さがあったが、3回転フリップで傾いてしまって転倒。イーグルでアピールしてからのダブルアクセルは決まった。
 細かい動きをしっかり見せることで、アップテンポのジャズを表現している。

佐上凌(18) 東8・60.80 SP:63.05(15)
 「Give Me Love」♪ ブルー。トリプルアクセルはステップアウトしたが着氷、ルッツ・トウ3-3と3回転フリップをきっちり決める。スピンもブレがなく、ステップは一歩がよく滑って「リンクを大きく使えてます」と解説・小塚崇彦氏。
 ベストが出て笑顔のキス&クライ。

川原星(11) 西6・63.82 SP:67.74(11)
 「Fly Me To The Moon」♪ 白シャツにほどいたタイ。トリプルアクセルを決めると波にのり、ループ・トウ3-3、3回転ルッツと安定。スピンもきれいでレベル4をそろえ、曲のテンポが上がるところから、音によく合ったステップでレベル4獲得。
 終わって大きなガッツポーズ、アクセルは回転不足だったか。

須本光希(13) J1・77.10 SP:72.93(7)
 「雨に唄えば」♪ グレーのジャケット。構成と衣装を変えてきたそうで。トリプルアクセルをきれいに決め、しっかりターンやムーブメントを続けてからの3回転フリップにGOEも高い。3回転ルッツの着氷でこらえ、オーバーターンが入ったが3回転トウループを頑張ってつけた。
 伸びやかなステップには手拍子。終わって悔しそうな顔でコンビネーションジャンプの場所を指さした。目標のフリー最終グループに届くか。

<G2>
三宅星南(9) J2・66.09 SP:68.77(9)
 「キャラバン」♪ 真っ赤なジャケ。トリプルアクセル決まった! フリップ・トウ3-3は少しオーバーターン、後半3回転ルッツもなんとかこらえた。シットスピンは回転速度速く、生き生きしたステップは魅力的。
 ジュニアに上がった頃からすると、ずいぶん背が伸びて足が長くなった。

梶田健登 東7・56.83 SP:58.65(19)
 「Fix You」コールドプレイ♪ 黒シャツ。きれいなスケーティングで、ルッツ・トウ3-2を丁寧に下り、3回転フリップ、終盤ダブルアクセルとまとめる。
 しみじみするボーカルに溶け合うようなプログラム、なかなかよかった。

木科雄登(16) J5・61.35 SP:56.16(23)
 サン=サーンス「死の舞踏」♪ 黒とピンク系の柄。冒頭のトリプルアクセルが、中途半端な回転で転倒してしまった。3回転ループでオーバーターンが入ったが、なんとか3回転トウループをつける。3回転ルッツは「回転がどうでしょう」と解説・小塚氏。
 スピンも少しぐらつく場面があったが、ステップの身のこなしはきれい。

佐藤駿 J6・59.64 SP:57.77(20)
 「ニューヨーク、ニューヨーク」♪ ゼブラ柄シャツに赤いタイ。アクセルはトリプルの予定だったが、締めきれない感じでダブルに。3回転フリップを単独に、後半のルッツに3回転トウループをつけた。
 いかにもまだ小柄な中2だが、ステップも頑張った。

壷井達也(10) J3・66.49 SP:63.35(14)
 「Your Song」エルトン・ジョン🎵 白シャツ。アクセルは滑らかなダブル、フリップ・トウは3-2になったが、3回転ルッツはきれいに決まる。スピンはキャメルもシットも回転が速い。
 スケーティングにスピードがあり、伸びやか。「(憧れの)山本草太選手と似ている」と解説・小塚氏。

櫛田一樹 J4・63.98 SP:60.06(17)
 「Leyenda」♪ 赤シャツ、黒ベスト。冒頭のルッツ・トウは間にオーバーターンが入ったが、3-3にできた。アクセルはダブルにとどめ、後半に3回転ループを決める。
 細身の体を大きく使ってのステップ、観客を引き込んでいた。

<G3>
唐川常人 東9・54.65 SP:56.64(21)
 「月光」♪ コーチは佐藤信夫氏。グレーのシャツ。氷に吸い付くようなスケーティングが目を引く。イナバウアーから滑らかにダブルアクセル、ルッツ・トウ3-3は惜しい転倒。3回転ループは決まった。
 スピンの安定感、ステップは丁寧でスケート技術をきれいに見せてくれた。

時國隼輔(22) 西7・56.44 SP:51.71(27)
 「Moanin'」♪ ピンクのシャツ、黒系ベスト。きゅきゅっとターンしてからのダブルアクセル、トウ・トウ3-3、3回転フリップと頑張った。ジャズのリズムに乗って軽快にステップ。
 回転不足があって、得点はあまり伸びず。

鎌田英嗣(19) 東6・60.82 SP:52.66(26)
 「Ti Amero」♪ 赤シャツ、黒手袋。流れの中できれいにダブルアクセルを決めるが、3回転ルッツでオーバーターンして2回転トウループをつける。ループが2回転になってしまい 懸命にステップを踏んだが、最後のスピンは曲が終わってから回り終わった。

杉中建人 西10・56.0 SP:43.66(29)
 「See You Again」♪ 白シャツの前を開けて。宇野昌磨がエキシビションで滑る曲。トリプルアクセルで手をついたが回り切った。なのにトウループが2回転で開いてしまい、3回転サルコウになんとかつけた2回転トウループは、同一ジャンプの繰り返しで無効に
 これが最後の全日本だそうで、悔しいけど出し切れたか。

渡邊純也(26) 西8・61.64 SP:54.01(21)
 「ニュー・シネマ・パラダイス」♪ アイスダンスでジュニアグランプリシリーズに出場経験がある。黄色シャツにサスペンダー。冒頭のルッツが2回転になってしまったが、トウ・トウ3-2は決めた。キャメルスピンの姿勢がきれい。イーグルからのダブルアクセルでフィニッシュ。

中野絋輔(24) 西11・52.93 SP:53.62(25)
 「Capone」♪ 白シャツにサスペンダー。トリプルアクセルに挑んでステップアウト。ルッツ・トウは3-2で、最後のフリップ2回転が痛恨のミス。

<G4>
山本草太 西5・62.24 SP:72.88(8)
 「Anthem」♪ 白シャツ。スムーズな美しいスケーティングが、すっかり大人になっていた。トウ・トウ3-3、ダブルアクセル、3回転ループとどれも滑らか。シット、キャメルとスピンのポジションがきれいで、回転も速い。
 喜びに満ち溢れる、いつまでも見ていたくなるステップ。納得の高得点

村上大介 東1・82.17 SP:80.99(4)
 「彼を帰して」♪ 水色。しっかりと氷を捉えながら、4回転サルコウ、トリプルアクセルと鮮やかに下りる。コンビネーションは3回転ルッツに2回転ループをつけた。
 スパイラルなどを交えた柔らかなステップも魅力。

日野龍樹(4) 西1・75.68 SP:68.22(10)
 「恋におぼれて」♪ 白シャツ、胸に赤い花。冒頭の3回転ルッツで着氷が乱れて単独に。トリプルアクセルで軸が傾いて転倒 “謎軸”と呼ばれるほど、多少傾いても着氷できる選手だが、さすがに無理だったか。後半ループに3回転トウループをつけることができた。
 あと少し、、、いろいろな点で。

中村優(6) 西3・68.00 SP:65.75(13)
 「Eleanor Rugby」ビートルズ🎵 紫。アクセルが1回転になってしまったが、後半のルッツ・トウ3-3、3回転は入った。たたみかけるようなアップテンポのパートで、速い動きのステップがカッコいい。

田中刑事(2) シード・87.19 SP:91.34(2)
 「Memories」ゲイリー・ムーア♪ 黒。柔らかく膝を曲げて4回転サルコウを下り、ルッツ・トウ3-3は余裕を持って決める。キャメルスピンのポジションが一つ一つきっちりと、シットスピンも8回転しながらいい姿勢を保つ。
 トリプルアクセルも決まって、きびきびした動きのステップ。完璧な演技だった

無良崇人(3) シード・77.45 SP:85.53(3)
 「Flamenco」♪ 黒っぽい緑のレース、胸に赤い花。高く真上に跳び上がった4回転トウループ、着氷でちょっと手をついた。トリプルアクセルはいつもながら見事、後半ルッツ・トウ3-3はわずかに着氷で詰まった。
 取りこぼすことが時々あるスピン、3つレベル4をそろえた パーカッションにのっていくステップは、技術と迫力で見せつける。これを五輪で見せたい・・・

<G5>
友野一希(5) 西2・79.88 SP:78.16(5)
 サラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」♪ 紫、襟元にゴールド。動き出しから一気に曲の世界に入り込む。4回転サルコウはステップアウトしたが、フリップ・トウ3-3をしっかり下りる。所作をぴしっと曲に合わせながらステップに入っていくと、会場と一体となる。ちょっとした指先の動きや視線でも表現ができている。
 ターンからのトリプルアクセルを決めて、キス&クライでは笑顔。

鈴木潤(14) 東3・68.88 SP:66.83(12)
 ドビュッシー「月の光」♪ ブルー。スムーズなトリプルアクセルがイーグルにつながって美しい。フリップ・トウ3-3も決まり、丁寧なステップ、軸のぶれないスピンがきれい。最後のルッツが2回転になってしまったのが惜しい・・・
 一浪して北海道大学に進学した後に競技に戻ってきた頑張り屋さん。

佐藤洸彬(8) 東2・75.95 SP:77.98(6)
 「Totem」♪ 緑とブルーに羽の模様。高さの出たトリプルアクセル、素晴らしい! 4回転トウループは少し乱れたが着氷、3回転ルッツには両手上げで2回転トウループをつける。
 独創的な表現に定評のある選手だが、スケーティングそのものが良くなっていて、踊りも滑りと一体化していた。 

宇野昌磨(1) シード・104.87 SP:96.83(1)
 ヴィヴァルディ「四季」より「冬」♪ 透ける黒に紫などをあしらう。4回転フリップをさりげなく決め、間の取り方、“ため”と速い動きの繰り返しで目が離せなくなるステップは当然のようにレベル4。4回転トウループの着氷が流れ過ぎてすぐセカンドを跳べず、1回転トウループがやっとになってしまった トリプルアクセルは問題なし。
 ミスが出ても余裕のトップ。

本田太一(12) 西4・60.88 SP:59.75(18)
 「Mambo」♪ 赤。振付はキャシー・リード。トリプルアクセル、少し着氷でこらえた。3回転ルッツもなんとか。トウループでオーバーターンが入ったが根性で3回転トウループをつけて着氷。
 面白い所作が入ったステップで会場を盛り上げた。 

中野耀司(17) 東4・60.93 SP:56.56(22)
 「Footloose」♪ 白地にブルーのストライプと星、赤パンツはアメリカ国旗風。トリプルアクセルは転倒したが、トウ・トウ3-3でオーバーターン入っても耐え、3回転ルッツもこらえた。軽快な曲に乗って元気なステップ、最終滑走を締めくくった。

 結果、宇野が予想通りトップに立ち、2位に田中刑事、3位に無良、4位村上。田中と無良の点差が5点余り、田中と村上の点差が10点ちょっと、フリーでの順位変動も十分あり得る。5位友野、6位佐藤がどこまで上がれるか。
 7位須本は来季以降のシニア転向を見据えて、いい成績を出したいところ。復活の山本草太が8位、世界ジュニア代表がかかる三宅が9位につけている。日野は同期の田中に迫りたいところだが、ちょっと差がついてしまった。

<追記>
 リザルトをリンクしました。



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武蔵野の森総合スポーツプラザでフィギュアスケート

2017年12月22日 01時25分44秒 | スポーツ

 11月にオープンした武蔵野の森総合スポーツプラザ、たぶん最初の大きなスポーツイベントとなった全日本フィギュアスケート選手権。初日に行ってきた。
 京王線・飛田給駅から徒歩5、6分。歩道橋からエントランスにつながっている。入ったところは3階になっていて、4階席には階段を上がり、アリーナ席には階段を下りていくようになっている。
 競技開始の1時間半前に開場と余裕があり、人の流れはスムーズだった。入場前にプログラム販売の列が別に作られて先に買えるようにしてあり、荷物検査をしてから入場。いったん外に出るには手にスタンプを押してもらう。
 外では手塚プロとコラボした、アニメ調に選手たちを描いたキャラのグッズを売っていた。ブランケット、クリアファイル、キーホルダーなどなど。中では投げ込み花やぬいぐるみ、木で作った選手の名前の一字を使ったペンダントなども。別のカートでは最近発売されたフィギュア関連雑誌なども販売していた。
(クリアファイルは表が男子、裏が女子)


 重要な(?!)トイレ情報。今日はアリーナ席だったのでアリーナのフロアにあるトイレについて書いておくが、中にあるトイレは個室6個。近いので多くの人がとりあえず並んでいたが、外に出たところ(3階から下りてくる階段の裏手)のトイレのほうが数が多く、列が長いようでも待ち時間は短かった。
 外のトイレの近くに飲み物の自販機。売り切れ続出かと思いきや、皆さん各自用意してきたのか、大丈夫だった模様。
 食べ物系を売っているのは、4階のCAFE SHUTTLE。のぞいてみたら、ピラフ、から揚げ、大学芋を売っていた(買わなかったけど)。
 会場内の気温は、リンクに近いアリーナはそこそこ寒かった。パイプ椅子なので座布団などを敷いて座り、さらにひざ掛けやカイロもあったほうが無難。人がぎっしり入った後半はすごく寒いというほどではなかったが、ダウンを脱げるような気温にはならないようだ。
 仮設席は板組みで段差をつけていたが、多少前の人の頭が視界に入ってくる。選手が自分に近いあたりを滑っていくときが、人の影に入って見失いやすい。
 3階席、4階席は前のアクリル板が多少邪魔だという話を読んだが、段差はどうだろう? 観戦した人の意見を聞きたいところだ。
 後半になったら、なんだかライトが明るくなっていたような 地上波の生中継と関係があるんだろうか。音響はよく、音楽の重低音がしっかり聞こえてきた。ライブかコンサートの気分になる
 今日の客層は、かなり男性が多かった気がする。カップルやご夫婦らしい人々、会社や学校帰りの男性、、、新宿から30分以内と交通の便がいいので、行ってみようと思った人がけっこういたのかな?

 日本の大会では初めて、プレゼント投げ込みもやってみた。来る途中で購入したぬいぐるみだが、館内で売っているものはみんな透明な袋に入っているので、入れてもらわないといけないのかな?と思ったが、ぬいぐるみやクッションの類はそのままでも問題ないようだ。
 競技の内容についても書きたいんだけど、、、またあとで

コメント (3)
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