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グランプリファイナル進出選手たち

2012年11月28日 19時01分13秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・グランプリシリーズ2012第6戦NHK杯が終わって、グランプリファイナル進出の選手が決まった。
男子
 第4戦ロシア杯終了時点の予想がかなり当たってしまった 無良がエリック・ボンパール杯で優勝、NHK杯で羽生結弦と高橋大輔の1、2フィニッシュ
 フェルナンデスは4位でもいいとなったら本当に4位になってしまい^^; 昨季の羽生と同じ24ポイント(1位・4位)だけど、優勝が先で2戦目が4位というのは、気分的にどうだろう? まあ、ファイナルはランキングポイントが大きいのと「オリンピックと同じ会場で滑れる」ことが何よりだから、やはり狙いはヨーロッパ選手権と世界選手権ということになるだろうか。
 ブライアン・オーサー氏が羽生結弦に関して、「ファイナルもだが、全日本に照準を合わせないと」とコメントしている。国内では断トツのハビエルと違って、ユズルはまず国内で勝ち抜かないといけないから、その分厳しいのだ
 グランプリファイナルは毎年、“おや、この選手が?!”という、ダークホース的な選手の進出があると言われる。ポイント+最高順位でランキングされるため、大会ごとの出場選手の組み合わせ運によって、ちょっと得する(一方で損する)ことがあるからだ。
 今季の男子は、今までの実績からいえば町田樹がそれに当たることになるが、、、あまりにも強豪選手が多すぎる国で、大きな大会に出場するチャンスが少なかっただけ。そして今季は、明らかに実力を一段上げてきた。ブレイクに値する内容だろう。
 日本からは2大会出場した選手6人のうち、4人がファイナル進出。枠も多いが確率も高い これより確率が高いのは、1人中1人のスペイン(フェルナンデス)だけ^^;
 得点を見ると、毎年進出した選手より高得点を出しながら進出できない選手が1人か2人いるものだが、今季はなし。進出の6人が抜きんでていた。
女子
 注目されていたリプニツカヤが、もっとぶっちぎりで進出を決めるかと思いきや、意外と苦戦。ワグナー、浅田真央、鈴木明子の安定感は抜群だった。キーラ・コルピはうまくチャンスを生かし、トゥクタミシェワは根性で滑りこんだ感じ。
 クリスティーナ・ガオ、アグネス・ザワツキにもチャンスはあったが、2大会そろえられなかった。特にザワツキは、エリック・ボンパール杯でトゥクタミシェワが22ポイント(4位・2位)になっていたので、2位以上でないとダメという状態でNHK杯。ちょっと運がない^^;
 日本勢は4人中2人が進出と、これまた確率が高い 一方でロシアは7人中2人、あてがはずれたかも。米国も6人中1人は少し残念なところか。
 得点は進出組が高く、補欠以下を寄せ付けなかった。
ペア
 試合そのものはあんまり見てないけど^^;
 サフチェンコ/ゾルコビー組が2つ目の大会を欠場。世界選手権銀メダルのボロソジャル/トランコフ組が順当に2大会優勝、完全復帰の龐清(Qing PANG)/佟健(Jian TONG)組、川口悠子/スミルノフ組が安定して28ポイント。昨季はちょっと割りを食ったバザロワ/ラリオノフ組も実力を発揮、デュハメル/ラドフォード組は一層の成長を見せている。
 22ポイントで最後の1組を争ったのはムア-タワーズ/モスコヴィッチ組とデニー/コフリン組だが、4位・2位のムア-タワーズ/モスコヴィッチ組が滑りこみ。総得点ではわずかにデニー/コフリン組が上回ったので、組み合わせ運で損したケースになるかな。
 国別ではやはりロシアが強く、5組中3組を進出させている。しかしカナダも3組中2組と充実。隋文静(Wenjing SUI)/韓聰(Cong Han)組が出場しなかった中国はパン/トン組のみで、ちょっと先が心配 米国も4組中0は少し口惜しいかも。
アイスダンス
 こちらも実際はあまり見てないが^^;
 今季はデービス/ホワイト組の強さが際立つ。ショートダンスの課題が合ってるのかな? ヴァーチュー/モイアー組とペシャラ/ブルザ組も順当。ボブロワ/ソロヴィエフ組とイリニフ/カツァラホフ組、ロシアの若手が成長を見せている。イタリアのカッペリーニ/ラノッテ組が入ってきたが、ウィーバー/ポジェ組、シブタニ兄妹組は進出を逃した。
 ジャンプのあるシングルやペアと違って、アイスダンスはよほどのことがない限り、大きな番狂わせが起こらない。それを実証するかのように、3組が30ポイント(1位・1位)、3組が26ポイント(2位・2位) 総得点では全体の5番目に相当するウィーバー・ポジェ組などは、どちらかの大会でボブロワ/ソロヴィエフ組に勝って2位にならないと、チャンスが作れなかったのだった。

 毎年思うんだけど、、、「ポイントで並んだら最高順位が高いほうが上」というランキング方式は、本当に公平なんだろうか。
 大会ごとに会場も氷のコンディションも違うから、得点を単純に比べるわけにいかないのはよくわかる。でも、「ポイントで並んだら総得点が高いほうが上」にしたら不公平だろうか?
 シリーズの最後に近づくと、すでに2大会終わった選手たちのポイントと最高順位によるランキングを見て、2大会目に出場する選手たちは自分がどのくらいチャンスがあるかを計算できる。1大会目で3位になった選手は2大会目も3位になれば22ポイントだが、2位+4位で22ポイントの選手がいれば3位では上回れないから、2位以上を狙わなければ!等の状況がわかる。
 しかし、出場する大会に有力選手が何人もいる場合、自分のプログラム構成ではベストの演技をしても2位以上は難しそうだったら? ファイナルのことは考えずにいい演技をしよう、と割り切れればいいけれど、目の前にチャンスがあると思ったら、なんとかならないか…と思ってしまうのでは? そして、練習での確率が低くても「決まれば勝てるかも」と高難度のジャンプに挑戦し、失敗して結局自滅、なんてこともあるような気がする。
 より高難度のプログラムに挑戦することは奨励されていいが、各選手のその時点での最高の演技を引き出すことも大事だと思う。無理して上の順位を取らなくても、ベストの演技で高得点を出せばチャンスがあるほうが、結局は各大会の質を上げることにもつながるんじゃないかな

 BS朝日でファイナル特番がある。12月1日(土)19:00~20:54「グランプリファイナル1週間前スペシャル」、ISUレフェリーの岡部由紀子さんが解説してくれるということで、いろいろ詳しい話が聞けそう。要チェック

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