Thank you for the music

好きな音楽のこと、あれこれ。その他諸々もあり。

キックアウト

2010年11月15日 16時05分20秒 | スポーツ

 って言ってたな、誰か解説の人が>荒川静香だったか佐藤有香だったか。
 規定に違反したジャンプやスピンが無効・0点になってしまうことを、英語でkick outと言うらしい。

 フィギュアスケート・グランプリシリーズ第4戦スケートアメリカ、男子フリーで高橋大輔の逆転を許した織田信成、最後の3連続ジャンプが“kick out”されていた。これが有効だったら、織田の優勝になっていたと思われる。(なにしろ点差はたったの0.98)
 ではここで、ジャンプの種類と回数についての規定をおさらい。(俗にザヤックルールと呼ばれる部分)
・3回転以上のジャンプに関して、同じ踏切で同じ回転数のものは、2つを2回までしか挑戦できない。同じものを3回跳んだら3回目が無効。2回跳んだものが3種類になったら、3種類目の2回目が無効。
・同じ踏み切りで同じ回転数のものに2回挑戦する場合、少なくとも1つはコンビネーションまたはシークエンスにしなければならない。2回とも単独ジャンプとして跳んだ場合、2回目のジャンプは強制的にシークエンスジャンプとして数えられる。
・ジャンプ要素のうち、コンビネーションジャンプもしくはシークエンスジャンプは3回まで、その内3連続コンビネーションジャンプは1回までしか挑戦してはならない。多く跳んでしまった場合、最後の方から無効要素として得点は0点となる。
 以上をふまえて、織田のフリーのジャンプをスケートカナダで跳んだジャンプと比較しながらチェックしてみよう。()内数字はコンビネーションまたはシークエンスのカウント。
<スケートアメリカ>                                          <スケートカナダ>
 4回転トウループ(注…転倒)                   4回転トウループ
 トリプルアクセル                           トリプルアクセル+3回転トウループ(1)
 3回転フリップ+3回転トウループ(1)              3回転フリップ
 トリプルアクセル(+SEQ)(2)                  トリプルアクセル(注…転倒)
 3回転ルッツ+3回転トウループ(3)               3回転ルッツ
 3回転ループ                             3回転ループ
*3回転サルコウ+2回転トウループ+2回転ループ(4)    3回転サルコウ+3回転トウループ(2)
 ダブルアクセル                            ダブルアクセル

 (+SEQ)がついたトリプルアクセルは2回目なので、強制的にシークエンスとカウントされた。次のルッツ+トウループでコンビネーションorシークエンスは3回目。これ以後のコンビネーションは無効、というわけで*の3連続ジャンプは0点となった。
 前の試合のスケートカナダ、フリーは高得点の争いで、TES81.87出したにもかかわらずフリー3位に終わった。2回目のトリプルアクセル転倒で少し集中が切れ、直後のルッツをコンビネーションにするのを忘れてしまったという。その反省から、しっかりコンビネーションを3つ跳ぶぞ!と思っていたのかもしれないが・・・
 今大会では、1つ目のトリプルアクセルがコンビネーションにできなかった。そこで、直後のフリップをコンビネーションにした。ところが、もう一度トリプルアクセルを予定通り跳んでしまう。これで残りは1つ、ルッツかサルコウか、どちらかは単独にしなければならない。。。が、気づかずに最後までいってしまった。。。
 もし気づいて修正できてた場合にもらえた点数(基礎点)は:
 3回転ルッツ単独/3回転サルコウ+2回転トウループ+2回転ループ・・・6.0/7.4 実施したジャンプより -4.1/+7.4 計+3.3
 3回転ルッツ+3回転トウループ/3回転サルコウ単独・・・10.1/4.2 実施したジャンプより ±0/+4.2 計+4.2
 実際には、3回転ルッツに踏み切りエッジのエラーがつき、コンビにしたトウループは回転不足(アンダーローテーション、基礎点の70%)になってしまったので、ルッツを単独、サルコウから3連続のほうが有利だったかも。終盤に3連続ジャンプが入ると印象がいいし、コンビネーションを実施するタイミングがプログラム全体に散らばってバランスがよくなるし。
 同じような失敗の前歴がある織田信成、Twitterで「ジャンプ構成のドリルをやったら」なんて言われてた^^; たぶん、失敗をすぐ取り返そうとするのが数え間違いにつながるんだと思う。アクセルでの失敗はアクセルで取り返すようにしないといけないんじゃないか? しっかりしないと
 救いは、PCSが5点ほど上がったこと。ファイナルに出られたら、ばっちり決めてくれ!
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おめでとう!!!

2010年11月15日 07時59分54秒 | スポーツ
 村上佳菜子ちゃん、スケートアメリカ優勝!おめでとう
 マジでファイナルに行ける・・・やったねっ!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あれ、そうだった?

2010年11月15日 00時23分22秒 | スポーツ
 フィギュアスケート・グランプリシリーズ第4戦アメリカ大会(スケートアメリカ)。BS朝日で女子ショートプログラムを放送してたけど、バレーボール見ちゃった^^;
 昼間は男子SPを放送。織田1位、高橋2位となったところで、「今大会、高橋は3位以上、織田は2位以上でグランプリファイナル進出が決定します」と実況アナが言及。。。
 あれ、そうだった? 高橋3位だと26ポイント、織田は2位だとやはり26ポイント。まあ、26ポイントあればたいていは進出してるけど・・・決定になるかどうかは、ちゃんと計算してみないとわからないんじゃない?
 というわけで、フリー結果を見てから、4戦終了時のポイントで計算してみた。高橋大輔は30ポイントになったので、ほかに30ポイントに並ぶ可能性があるのはパトリック・チャンと小塚崇彦しかいないので、これはもう決まり。
 問題は2位13ポイントx2で26ポイントになった織田信成。これでも進出決定? ここまで1試合出場してこのあとポイントで並ぶか上位になる可能性があるのは6人で、ロシア大会に3人、フランス大会に3人が出場する。各大会で織田より上位になる選手が2人以内ならOKなはず…。ポイント同数の場合、より上位の順位を取ったほうが上位とされる。同じ26ポイントでも、1位15ポイント+3位11ポイントのほうが上。順位も同じなら総得点が高いほうが上。(ロシア大会とフランス大会に連続出場予定の選手1人にも理論上可能性があるが、実績からいって上記の6人の中に2大会連続で割って入るのは厳しいと思われるので除外^^;)
 ロシア大会に出るパトリック・チャン15ポイント、ジェレミー・アボット13ポイント、トマシュ・ベルネル11ポイント。この3人が1位~3位になるとすると、ポイントの組み合わせは6通り。そのうち、ベルネル1位アボット2位チャン3位になった場合は、3人が26ポイントで並び、優勝があるベルネルとチャンが織田より上位となって、アボットとは総得点比較になる。
 同様に、フランス大会に出る小塚崇彦15ポイント、ブランドン・ムロズ13ポイント、フローラン・アモーディオ11ポイント。同様にこの3人が1位~3位とすれば、アモーディオ1位ムロズ2位小塚3位の場合、3人が26ポイントで優勝がある小塚とアモーディオが織田より上位とされ、ムロズとは総得点比較。
 1位+3位の26ポイントが4人出たら、アボット、ムロズとの総得点比較で勝たないと6番目に入れない。というわけで、まだ理論上、進出決定とは言い難い、、、のではないかと、、、^^;
 しかし、総得点比較になった場合、実は織田が一番有利。462.61は高橋大輔よりも0.75多い。アボットやムロズは2位の場合244.43とか245.82という点を出さないと上回れないので、ファイナル進出にはまず優勝と思って臨むだろう。
 限りなく進出決定に近いけど、まだ微妙。優勝できてれば2人そろって決定だったのに~。残念がる理由はまたあとで。

<追記>
 終了後のインタビューで「ファイナルでは4回転決めたい」とか、「ファイナルでは~」を繰り返してた織田信成、ふと「出られるんですか?」と訊き返す。「まだ確定じゃないですが確率は高いです」と言われて「ああ、そうですか」。あらためて、逃した魚の大きさを実感してる?
 とはいえ、進出の可能性がかなり高いのは確かなので、出るつもりでしっかり練習することだろう。出たら意外にあっさり勝っちゃったりして?!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする