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一体感

2010年11月27日 21時48分56秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・グランプリシリーズ第6戦フランス大会(正式にはエリック・ボンパール杯、Trophee Eric Bompard)、ショートプログラム。
 小塚崇彦が首位発進、安定感抜群 4回転を跳んでないのに跳んだ選手と技術点でほとんど変わらないのは、スピンやステップで相当稼いでいるからと思われる。演技構成点は12人中1番、ただ一人5項目全部7点台は素晴らしい。
 思ったより点が出せないジュベールは、コンビネーションジャンプで4回転を跳びながら、続きが1回転になってしまったのが響いた。(SPの規定要素で、男子のコンビネーションジャンプは4-3/4-2/3-3/3-2のどれかと決まっている。規定要素を満たしていないことになってしまった。)
 2位フローラン・アモディオ、3位ブランドン・ムロズ、そして初めて見た選手だが4位シャフィク・ベッセイール(発音がよくわからない^^;)、4回転に挑戦し、またのびのびと切れのいい動きをみせている。
 女子は、、、今井遥がとてもいい滑り!すらっとした体型できれいだし、手先の動きなど細かいところも気を使っている。3回転+3回転も跳んだし、村上佳菜子に負けてないぞ 村主章枝はスケートカナダよりは動きがいい感じ。紫の衣装が似合ってる。
 長洲未来ちゃん、しっかりまとめてきた。中国大会ではフリーで崩れてしまったが、今度は同じ失敗をしないでいい演技ができるかな? 61.39点を出したキーラ・コルピはNHK杯からかなり滑りこんだのか、とにかくなめらか。3回転+3回転が跳べたのも大きかったけど、要素と振付がしっくりかみ合ってたのが良かったんだと思う。3位になればファイナル進出のアリッサ・シズニー、多少ジャンプでぐらついたのはあっても全体に悪かったわけじゃないので、フリーは余裕かな。コーチの佐藤有香さんと並ぶと、コーチと選手というより先輩と後輩
 そして、浅田真央。「眠りから覚めぬ女王」なんて見出しをつけられてるけど、眠ってるわけじゃないでしょう トリプルアクセルはほとんど下りてたように見えた(回転不足やダウングレードはあったのかな?)。「練習でできてるのに」ものすごく悔しさがつのっている状態だけれど・・・
 佐藤信夫コーチのコメントからも、あとは試合で決めるだけ、という印象。たぶん、ある日突然、やってくるんだろう。。。ふわっと、新しい感覚で、自在に跳べる瞬間が。。。
 そこはもう、必ずくると信じて、メディアもファンも深く追求しないほうがいいと思う。むしろ気になるのは、真央ちゃんの美しい滑りの中の表現が出てきてない感じがすること。タラソワコーチの指導はとても厳しく、振付動作も完璧を求めたらしいが、佐藤信夫コーチはあんまり細かいところまで口を出してなさそう。練習の中で、腕や上半身、顔の角度や視線などを使いこなすところまで、今は詰めてられないかも・・・
 高得点を出してる選手たちは、要素をひとつひとつ積み重ねて点を稼いでいくのに加えて、やはり全体の出来がいい、活き活きした滑りがある。プログラムの中で、ジャンプやスピンの要素と表現や踊りの部分がうまく溶け合って一体になっていると、同じことをしても印象がずっとよくなる。
 今はジャンプで頭がいっぱいで、表現には気持ちがいかないかもしれないが・・・要素を行うときと表現をするときがはっきり分かれてしまうのではなく、滑り全体の中にジャンプもスピンも振付もあるイメージになると、何か変わってきそうな・・・
 なんて、素人が勝手なこと言ってるが 今季のフリー「愛の夢」がとても素敵なので(青嶋ひろのさんのこちらのブログに賛同!)、真央ちゃんに気持ちよく滑ってもらって、美しいプログラムを見せてもらえたら嬉しいなぁと思う次第なのだ。
 スケーターの一番いいところが出ているときの、観客と一体になった感覚。観客の中で、ただ一人(一組)が演技を見せる競技の醍醐味。テレビ画面を通してだけど、味わいたい

コメント
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