NHKスペシャル「JAPANデビュー」第1回は台湾統治時代。植民地を統治することで欧米に“一等国”として認めさせようとした当時の日本。
日本統治に対する反発を押さえ込むために、殺人強盗のみならず建物道路損壊、未遂でも死刑という、ものすごく厳しい法令で臨んだとは、、、
日本語教育も、初めから台湾人も日本人といっしょに小学校に通っていたのだと思い込んでいたが、日本人用の小学校と台湾人用の公学校に分けられていたと知ってびっくり。ところが皇民化政策で小学校は共通になり、中学校や高等学校、大学への進学の道も開かれた。でも進学できる人は少なく、日本人の何倍も勉強しなければ受からなかった。社会へ出てからの差別もひどかった。
21万人も徴兵されて日本兵として戦った。しかし敗戦で統治が終わったとき、台湾人は蒋介石の政府に「日本化しすぎている」と弾圧される。
通常、植民地統治を終えるときは、元の宗主国の国籍を選択する自由が植民地住民に与えられるとどこかで読んだ。一定の期限内に宗主国に移り住む権利があるのが普通だとか。しかし、日本政府は台湾と朝鮮を放棄したとき、その選択権を与えなかった。
元日本兵だというお爺さんが、「みなしごになって捨てられた気持ちでしたよ。命かけて日本のために戦ったのに!」と叫ぶ。「頭のコンピュータが日本になってる、二十何年の日本教育でブレーンウォッシュされてる。中文でこんな演説できない、知識人の顔してこんなこと中文で書けない」と言う台北一中のOB。
そして、日本政府が琉球を統治の成功例と考えていたこと、その琉球=沖縄出身の人たちを、台湾で教育にあたらせていたことが、驚きだった。
・・・他国を統治・支配しようなんて、とんでもないことなのだ。
知らなかったことがたくさんあった。見てよかった